映画『浅草キッド』が出来たとかで、いろいろな番組で取り上げられていた。これは読まねばならぬということで読んだ一冊。若きビートたけしは芸人になることを決め、浅草に飛び込む。かつての華やかな繁華街浅草六区は過去のものになっていたが、「浅草フランス座」で芸人修行を始める。そこにいたのが偉大な浅草芸人深見千三郎。芸人らしい芸人のもとでストリップの合間にコントをやる。師深見の凄さを感じながら、自分の芸を磨く。この師弟関係がいいのだ。男達がいて、お姉さん達がいて、どこか世捨て人めいた芸人がいて、もがく若きたけしがいて。☆☆☆☆。