『地検のS』伊兼源太郎 講談社文庫 2020-10-29 20:06:17 | 和物 五つの短編からなる地検ミステリー。舞台となるのは神戸とおぼしき湊川地検。地裁付きの記者、検察事務官、刑事弁護士、特別刑事部検事、地検総務課員によるそれぞれの物語。犯罪とは、それを裁くとは。そこに関わるのが湊川地検の総務課長伊勢雅行。次席の懐刀と言われながら、謎の中で「S」の異名を持つ。警察の世界で「S」はスパイを意味するが、「正義」がそこに問われていくという物語。視点が変わりながら、少しづつ謎が見えてきながら、物語は進むということで、☆☆☆☆。続編も出ていますね。