カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『クルス機関 県警外事課』柏木伸介 宝島社文庫

2018-02-23 22:43:50 | 和物
 第十五回「このミステリーがすごい!」大賞で大賞を逃し優秀賞となったという作品。柏木氏は愛媛県庁の職員という。警察の中でも謎の公安の活動が今回の舞台。神奈川県警警備部外事課、これが神奈川県警の公安。その警部補来栖惟臣が主人公である。単独捜査、おとり捜査も辞さず、やりたい放題。そこからクルス機関との異名をとる。北朝鮮によるテロとの情報がいくつかから流れてくる。アメリカ大使館、中国、韓国さまざまなルートからさまざまな情報。そうした中から公安というものの動きが見えてくる。ストーリーもなかなかで、奇抜な登場人物、意外な展開と楽しませてくれる。驚きをまた期待して、☆☆☆☆ほ。