この作家は初めて読む。主人公ジョナサン・クィンはアメリカ系の秘密組織「オフィス」の仕事を請け負うフリーランスの「掃除屋」。現場の準備、監視、さらには後始末などを引き受ける。師匠の下で修行し、今は弟子を持つ身。ある人物が焼死体となって見つかった。その後始末から自身も懸賞を懸けられる身に。オフィスの工作員が次々と狙われる。アジアに逃げるが魔の手が迫る。久々に引き込まれて読んだ。掃除屋という割りに、並の工作員以上のスーパーなクィン。かつての同僚と力をあわせて大活劇となる。現代的な工作も登場し、なかなか大袈裟に暴れてくれて、☆☆☆☆。既に3作あるそうで、翻訳を待つ。