「R・ラドラムの後継者」というゲイル・リンズ。1985年の東西ベルリンの境界から物語は始まる。捕虜交換が一転、暗殺の場に。舞台は2005年のスイス。そしてアメリカの刑務所に。元CIAの腕利きで二重スパイであったジェイ・タイスが脱獄。行方を追うハンターとしてエレーヌ・カニンガムが呼び出される。そこから一転、二転、三転とどんどんと事態がぐるぐるまわり出す。沢山の登場人物に次々と変る視点。集まるかつての腕利きたち。ということなのだけれど、どうも、訳が悪いのだろうか。腑に落ちない所が時々。それでもって、これだけ広げといてこれはねというのがあって。☆☆ほ。ちょっと厳しいけれど。