カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

消えた土地の謎

2015-03-05 23:59:16 | 荒れた農地付き物件を買う?
6窯目は焚口を細く絞って、ゆっくりと炭化させたので、6時前開始、焚きこみに3時間、炭化に12時間、夜9時に止め窯。




今日午後はまだ若干熱が残っているようだったので窯出しは明日にし、じゃがいも畑の準備など。


午前は法務局へ。



ここから数百メートル離れた場所に、およそ2反の元田んぼと数坪の畑があるのだが、2反の方は先輩のIさんに貸している。



数坪の畑はその下の田んぼの(Mさん所有)更に下にひな壇のようにあったと思われるのだが、しっかり見たことはなく、

今回ひょんなことからその畑が、登記簿上存在するのに、形が平らでなくなってただの土手になっていることに気づいた。



隣のよしのぶ爺さんが、およそ30年前土地改良の工区長として基盤整備をやったところらしいので、一緒に見てもらって

当時の地図や資料も見せていただいたのだが、・・・・



わかったことは、土地改良というのはあちこちに細かい田んぼに分かれていた農地を集積して少ない枚数に割り振って造成すると

いう工事で、その数坪の畑は元の地図からなぜか外れていたので、見逃され、結果しばらくは段々畑のようにちいさく残ったと思われる。



しかし、よしのぶ爺さんが言うには、20年ほど前そのあたりの土地をMさんのお父さん(故人)が削り取って(うちの前ではない)別のため池に泥として流してしまって

その泥がたまって、用水組合で大問題になったことがあったとのこと。

あれが今回の書類上だけ残っている数坪の畑だったのでは?という話で。


そのこと自体も、もはやよしのぶ爺さんともう一人くらいしか関係者はもう亡く、証拠も多分ない。


父親のやったことで息子さんのMじじぃを責めるわけにもなかなかいかない。が知ってはいたはずで、僕が購入してからも

なんとなく親子で僕とは距離をおいて冷たい感じだった。のもなんとなく合点がいく。



段々になっている土地の、下の平らな段を削り取って土手にしてしまうと、全てが上の段の土手(斜面)になってしまって

結果的にMさんの土地が増えてしまうというトリック。


今更誰も責められない話なのかもだが(まだ名目上工区長のよしのぶ爺さんには、明日からもチクチクとまだ追及していくかもしれない苦笑)、こちらはわずかとは言え、

毎年、もはや存在しない数坪分の畑の固定資産税を払っているわけで、なんか釈然としない話だ。


今は亡き当時の土地の所有者だったA家一人息子のAさんは、昨日が丁度8度目の命日だった。うちの敷地内にお墓があるので、昨日はお墓参りに行って墓碑銘を見ると、Aさんのお父さんが亡くなられたのが20年前、お母さんも数年後に亡くなり、残ったAさんは体調が悪く、この広い土地もなかなか管理できなくて、最後は若くして亡くなって元庄屋さんの名門A家は絶えてしまって、そこへ僕がなんの縁か今住まわせていただいているのだが、その畑削り取り事件を知ったか知らずか、どう思いながら亡くなられたのだろうか。




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