長年録りためた映画のビデオなどをDVD化している。HDDに落としても、つい見てしまう映画があってなかなか作業がはかどらない。
"シンドラーのリスト"や"プライベート・ライアン"などユダヤ人のスピルバーグの映画には胸をえぐられるようなものがある。戦争って、ナチスドイツってなんてひどい!!などと人間であることが更に嫌になる気分がするシーンもある。
でもふと、とある高校の今年の社会の入試問題を解いていて気付いたのだが・・・
そういえば約70年前、そのヨーロッパのファシズム(全体主義)国家であるヒットラー率いるナチスドイツ、ムッソリーニ(ファシスト党)率いるイタリアと、日独伊三国同盟を結んでいたのは他ならないこの日本だった。
中国、朝鮮などアジアの各地を侵略して「大東亜共栄圏」を拡大し、1941年12月8日にはハワイの真珠湾を奇襲、眠れる獅子アメリカを起こし、ヨーロッパの戦火を太平洋へと拡大させてしまったのだった。
当時の日本はおそらく今の北朝鮮以上に世界やアジアにとっての脅威だったのだろうと思う。
1942年6月ミッドウェー海戦でアメリカ軍に大敗し、ずるずると敗戦の道を歩み始めたのは真珠湾攻撃からわずか7ヶ月後のことだった。以後日本軍は後退を余儀なくされ、爆撃機は本土へも進入してくるようになり、1945年3月東京大空襲、そして日本国内での唯一の地上戦にして最大の悲劇となった沖縄戦、8月6日広島・8月9日長崎に世界初の原子爆弾が投下され、一瞬にして約30万人の市民を殺戮、8月15日の無条件降伏へと至った。(参考:中学新しい社会「歴史」)
翌年戦争放棄をうたう憲法を制定した日本は、そのアメリカと1960年日米安保条約を結び、今や日本にあるアメリカ軍の基地の75%は4分の1の県民を失ったとされる沖縄県に押しつけられた格好となっている。なんだかおかしいよね。
漢字を伝えたご近所であり、世界最大の人口を持つ大国中国とよりも、遠く離れたアメリカの方と仲良くしてきたのも(主義の違いがあるにしても)なんだか不自然に思わざるを得ない。その答えは僕には出せないけれど、でもね、
ナチスって何?
パールハーバーって何?
終戦記念日って何?
なんて20歳の若者全員がその言葉すら全く知らないなんてことは良くないと思うんですよ。僕もだけど深くは知らなくてもね、全く聞いたこともないなんてのはまずい。もちろん先生から学ぶだけが勉強ではないのだけれど。
僕だってさ、高校時代は理系で、世界史日本史などはつまらない暗記科目としか思わず、友達と授業をさぼって卓球したりしていた。
東ローマ帝国の首都がコンスタンチノープル?知るか!とか思いながら覚えていた。(と思われる。)
大人になってからあのコンスタンチノープルが今はトルコのイスタンブールなんだって知ってほぉぉ~って思った。あの庄野真代の「とんでイスタンブール」(1978年)のイスタンブールだったんだ!新鮮な驚きだった!
早速検索してみると、”バザールでござーる”の元になったグランバザールという世界的な市場があるそうだ。
飛行機に乗れない僕は一生イスタンブールに行くことはないかも知れない。でもいいじゃないか!コンスタンチノープルがイスタンブールになったんだと一つ知って、コンスタンチノープルと僕の昔と今が一瞬でもつながったのだから。
なんだか視点がとっても低俗な気がするが、それでいいじゃん。(→開き直り)
折しも最近の新聞紙上では、世界史など卒業に必要な必修科目の履修漏れが全国の高校で相次いで見つかっているそうだ。大学受験優先の方針から、本来あるべきカリキュラムを曲げて、これらの時間を利用して数学など他の科目を教えるケースが目立つそうだ。
いいのかこれで?学校!
明日はセミナーに出てから実家へ寄ってきます。
日曜日は母と一日二人きりだ。(大丈夫かなぁ)
息子の料理の腕をとくと見せて来ようぞ!な~んてカレーくらいね。
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