昨日は6時半から約10時までの飲み会。途中ガンガン飲んでタバコを吸いすぎて一瞬(緊張の)吐き気が来てやばかったが、ガムを噛んで耐え抜いたらまた食って飲めた。
皆さんにお銚子でつがれるまま数本は空けたのではないか。
しかしながら緊張していたのでいくら飲んでもさっぱり酔わず。
おかげで周囲や旅館のおねえさんから「あべっちさんお酒強いんですねぇ」との声に「誰にも負けたことありません」なんて答えたりして。(やっぱり少し回っていたのかな?)
割と冷静だったので、冠婚葬祭の付き合いについては即答せず(田舎の付き合いは親戚と同じくらいある。7回忌くらいまで)これから少しづつという方向で認めて頂いた。
お隣組になるI御大。昨日はご機嫌よろしくにこにこしながらも僕の農法について「溝を掘るってのがおれにはどうしてもわからない。だから水を掛け流ししなくちゃいけなくなるんだ」なんて別の人と(といっても6人だからよく聞こえるのだが)言っているのが聞こえた。わざと僕に聞こえるように言ってるのか。こそこそ言わないだけ腹も立たないが。
その人は籾すりなどをお願いしてお世話になっている区長の(こちらも)Iさん(たまたま顔出した)。
I御大「あんなの農法と言えるのかねぇ」
区長Iさん「いやあれもちゃんとした農法なんです。自然農法っていうんです(ホントは正確には自然農です)」
I御大「溝掘るからあれだけ水をかけなきゃならないんじゃないか?」
区長Iさん「あべっちちゃんも(すでに僕はちゃん付けされている)一年目でイノシシとか色々勉強してますから。でもあの農法も彼のポリシーですから」なんてフォローして下さっていた。
いつもは日本酒ではなくウィスキーが主だと言ったら、I御大が「じゃうちにいいウィスキーあるから今度やるよ」っておっしゃった。
「あ、ありがとうございま~す」なんて、酒の席の社交辞令くらいに受け取っていた。
今日は午後一で授業だったので、午前中のみチェーンソー仕事。
夕方、帰宅したこいけが庭で落ち葉たきをしていた。
すると突然庭にIさんがいて、火に手をかざして温まっていたらしい。
驚いたこいけに、「昨日の約束だからよ」とウィスキーを。
こいけ「あらぁIさん、昨日の約束覚えてたの~?夕べ車で帰ったでしょう?」
I御大「当たり前だよ覚えてるよ。へへへ」と言って裏山を見上げ「だいぶ切ったな。よくやってるよ。」と残して去って行ったそうな。
実はIさんが庭まで入ってきたのはこれが初めてだったからびっくりした。
しかし・・・I御大にあんな口がきけるのはこいけだけだよ。(苦笑)
頂いたのはなんとジョニ黒。(高い?)
いったいどういうことだろう、いずれ隣組になるもの、と先回しのプレッシャーとか裏があるんでないかなどと一瞬いぶかったが、無愛想な人だけどそれなりに認めてくれてるんだろうかとも思った。
親父と多分同じくらいの歳らしい。
きっと同じようにいつまでも直接言葉ではほめられることはないのだろう。
こうやって(僕の中ではいちいちもう引っ越すかみたいな感じで)必死で皆さんと超苦手な酒のお付き合いなどをして、俯瞰してみればだんだんこの集落でそれなりに存在を認められ、少しづつ溶け込んでいっているようにみえることが、ありがたいのと同時に、自分の首を少しづつ真綿で絞めていっているようにも思えるのだ。