カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

(勢いで)続き。

2008-08-19 16:01:07 | つれづれなる想い

その彼女とは3年で同じクラスになったのだけど、毎朝電車がほぼ同じで、一緒になることも多かった。



同じクラスではあったけれど、共通の話題もなくそれほど話す機会があったわけではない。多分なんとなく好きになっていったんだな。
なんとなく弱々しい感じで(ホントは全然そんなことなかった)。



ちょっと傾いて歩くくせがあって、いつも長い髪が左右になびいていた。





京成の千葉駅(今は千葉中央なのかな)で下りて、セントラルプラザを曲がって裁判所を過ぎて県庁の下をくぐり、文化会館の前を曲がって長い坂を上る母校への約20分の道のり。




友人としゃべりつつも、前を歩く彼女の髪をちらちら見ながら登校していたっけな。



おぉそうだ、記憶がさだかでないのだけれど、帰りは県庁をくぐって曲がってNHK千葉放送局の横を通って帰ったことも多かったような気もする。そうすると輸入レコード屋さんや映画館があったんだ。



その演奏会で彼女は3人組で中島みゆきの「時代」と(多分B面の)「傷ついた翼」という曲をやった。
ピアノ担当の彼女から、(傷ついた翼の)ピアノ部分のスコアをコピーして教えてくれないかと頼まれた。
(と言うことはきっと告白してはいなかったのだろうな。お互いに受験だったし。)



彼女からテープに録音してもらって、ヘッドフォンをして何度も何度もラジカセを巻き戻したりとめたりして随分張り切って音を聞き取ったっけ。(ピアノの音だけじゃないので聞き分けるのが大変)




(そう言えば、当時僕は初めての共通一次テストを終えて二次試験に向けて必死でなければならなかったはずなのだけど、前年の夏あたりから突然家ではまったく勉強しなくなって、だいぶ順位も落ちて家では寝てばかりというような生活になっていた。学校へは行っていたけれど。これではいかんと焦ってはいたんだろうけど、もうモチベーションがあがらなかった。)



放課後の音楽室の奥のピアノで二人で座って練習したのがうれしかったな。



決して目立つタイプの子でもなかったのだけれど、18年前(30歳のとき)何を思ったのか突然クラス同窓会(それまで一回も開かれていなかったはず)を企画し、招待状が僕のところへも来た。
僕はもう出社拒否からひきこもり始めていてとても行けなかったけれど。



今回送るに際して、他の友人達にも僕が長い間ひきこもっていたことを告白した。
いつもは年賀状だけの短いやりとりだから、あまり詳しくは書かなかったと思う。




今回のCD、きっと彼女はまた喜んでくれるだろうと思う。




しかし・・・・これに触発されてまたクラス会を企画したいと思ってしまうのではないか?それだけが気がかりである。(笑)

傷ついた翼

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蚊帳撤去

2008-08-19 11:41:23 | つれづれなる想い

蚊帳撤去
なんだこの体の重さは。指もまだ痛い。



高校の卒業演奏会のテープをCD化、まだ連絡のつく友人数名に送った。初恋の人にも。



卒業後も一度アタックしたが、僕は予備校生、彼女は某女子大生。 結局フラれたけどね。



新津田沼駅の風月堂とかいう喫茶店だったかな。(笑) 一緒に連弾した子も新京成だったから、結構新津田沼は思い出が多いなぁ。



彼女には数年前にもダビングしてテープで送って喜ばれたな。





もうすぐ卒業30年なんだなぁ。




あのあと電車で軽いパニックを起こして、以後はさまざまな恐怖症にとらわれて、常にエチケットハンカチを握りしめるような30年を送ってきてしまった。



結局自分がこれでいいと思えたのは18年間だけだったな。




出口のないトンネルはない・・・か。 僕にはもうそれが見えないけれど。



外の明るい声が聞こえてくる。




出られないのであれば、声の聞こえないもっと深いところへもぐっていきたい。



ってサボって外で書いてるな!(苦笑)




でも・・・トンネルの中で、こいけと手をつなげたのはよかったな。




しかし、いつまでもこの手をずっと離さないでいていいのだろうか。

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