カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

この俺で生きて行こう

2006-09-03 23:42:31 | ひきこもり・不登校

東京シューレの奥地さんを迎えてのネモネット主催「不登校・ひきこもり相談会」に参加してきた。

さぞや大勢が、と思ったらば、意外なほどの少人数。
わずか10人ほどの参加で、でもかえって一人一人の話を深く聞ける貴重な機会となった。最初はすごい緊張してたんだけどね。後半はお茶しながらの約5時間。

悩みをなくそうとするのではなく、軽くして、悩みとつき合いながら生きてゆこう。
経済的な事が一番の価値なのかが今問われているのではないか。働ける人が働いて今家族で生きているのならそれでいいではないか。命そのものに価値があるのだ。

と言う言葉に深く共感した。

自分の体験も少なからず話してきた。

僕は27年前の共通一次試験第一期生なのだけど、いよいよ受験が迫ってきた高3の夏休みになって、突然机に向かうのをぱたりとやめたのだった。
なんだか午前10時の時報を合図に全国30万人の受験生が一斉にマークシートをぬりつぶすさまが、ブロイラー工場の鶏のようで嫌だった。

というようなことを話したんだけども、
「大量生産で皆一緒くたという世代にはない、新しい感性ゆえなんですよ」とほめられてうれしかったな。(実際は第一回受験、第二回申し込むもパス、そして第三回と受験したのだった)

実は周りが稲刈り真っ最中でうるさくて、通る人が皆、自分が塾をやっていることなど忘れているかのように見えて、いらいらしていたのだけれど、少し落ち着いたようだ。

今生きているじゃないか。

この俺で生きて行こう。

コメント