以前入手したポスターのひとつです。
ちょっとショッキングな絵柄ですが、これが結構マニアックな内容なのでご紹介。
元はLa DOMENICA del CORRIERE(ドメニカ・デル・コリエーレ)という1899年から1989年まで発行されていた古いイタリアの絵入り新聞の表紙です。
事件、事故、世相などゴシップ記事中心の大衆向け新聞と言っていいかもしれません。
カラーの表紙絵が有名で毎週日曜日に無料で発行されていたとか。
このイラストはWalter Molinoというイタリアのイラストレーターが描いているんですが、1959年のモンツァでのFJレース「グラン・プリミオ・デラ・ロッテリア・ディ・モンツァ」でトップドライバーの2人、アントニオ・クリヴェラーリとアルフレッド・ティナッツォがアスカリ・カーブ(現クルヴァ・ヴィアローネ)で衝突した有名?な事故シーンです。
実はかなり昔にレース関係の洋書でこの絵を見た記憶があり、一体描かれたレースは何だったのかとずっと記憶に引っかかっていたものです。
ご覧になって判ると思いますが進行方向に対してアスカリカーブが逆です。
ひょっとしてレースは逆回りだったのか?と思い調べてみましたがどうもそうではなく、明らかに構図的にこのほうがバランスが良いと考えて変えただけみたいですね。
実際は接触して2台ともコース外に飛ばされドライバーも投げ出されたんですが、かなり誇張されて大袈裟な表現で描かれています。
興味本位で趣味の悪い絵と言ってしまばそれまでですが、想像力をフルに働かせて描き上げたモリーニの筆の動きが伝わってきそうで結構気に入っています。
他にもこの新聞は面白い作品がいっぱいあって、たとえばUFOや人魚にはじまり蛇のような体のネコを見た話とか、着物姿でフラフープに興じる日本人などなど…。
いかにも大衆の興味を引くような可笑しくも怪しい題材の作品もありますが単に絵画として見れば、どれも昔の少年雑誌の挿絵的迫力と不思議な説得力があります。
イタリア語が分からなくても、あれこれ想像を巡らして見てみると楽しいかもしれません。
ちょっとショッキングな絵柄ですが、これが結構マニアックな内容なのでご紹介。
元はLa DOMENICA del CORRIERE(ドメニカ・デル・コリエーレ)という1899年から1989年まで発行されていた古いイタリアの絵入り新聞の表紙です。
事件、事故、世相などゴシップ記事中心の大衆向け新聞と言っていいかもしれません。
カラーの表紙絵が有名で毎週日曜日に無料で発行されていたとか。
このイラストはWalter Molinoというイタリアのイラストレーターが描いているんですが、1959年のモンツァでのFJレース「グラン・プリミオ・デラ・ロッテリア・ディ・モンツァ」でトップドライバーの2人、アントニオ・クリヴェラーリとアルフレッド・ティナッツォがアスカリ・カーブ(現クルヴァ・ヴィアローネ)で衝突した有名?な事故シーンです。
実はかなり昔にレース関係の洋書でこの絵を見た記憶があり、一体描かれたレースは何だったのかとずっと記憶に引っかかっていたものです。
ご覧になって判ると思いますが進行方向に対してアスカリカーブが逆です。
ひょっとしてレースは逆回りだったのか?と思い調べてみましたがどうもそうではなく、明らかに構図的にこのほうがバランスが良いと考えて変えただけみたいですね。
実際は接触して2台ともコース外に飛ばされドライバーも投げ出されたんですが、かなり誇張されて大袈裟な表現で描かれています。
興味本位で趣味の悪い絵と言ってしまばそれまでですが、想像力をフルに働かせて描き上げたモリーニの筆の動きが伝わってきそうで結構気に入っています。
他にもこの新聞は面白い作品がいっぱいあって、たとえばUFOや人魚にはじまり蛇のような体のネコを見た話とか、着物姿でフラフープに興じる日本人などなど…。
いかにも大衆の興味を引くような可笑しくも怪しい題材の作品もありますが単に絵画として見れば、どれも昔の少年雑誌の挿絵的迫力と不思議な説得力があります。
イタリア語が分からなくても、あれこれ想像を巡らして見てみると楽しいかもしれません。
そうですねえ。
私も絵を描くけどクラッシュの瞬間、ましてや
事故死した絵など描くのはどうかと思うんですが
そこはヤコペッティーやマカロニウエスタンを生んだお国柄なので、何となく判るような気もします。