ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

エポキシ接着剤のおはなし。

2009-02-21 | 模型いろいろ
クリアパーツや強度が必要な部分の接着に使うエポキシ接着剤は
皆さんも良くお使いのことと思います。
たいてい2液混合形のチューブ入りものが一般的ですが、特にクリアタイプのものは
ウインドやライト、あるいはエッチングパーツの接着には欠かせないものですね。

透明に仕上がるのを利用して例えばメーターのガラスとか、小物のレンズ仕上げなどにも
利用出来ます。
私が愛用しているのはセメダインのハイクリアスーパー3という3分速乾形です。
ところでこのクリアタイプ、湿度や温度、紫外線などの影響にもよるのですが
たいてい数年すると経年変化で黄色や茶色に変色してくるのはご存じかと思います。

せっかくきれいに出来たのに、後々になって目立つ部分が変色していると
自慢の作品もちょっと台無し、ということにもなりかねません。
この変色をなんとか抑えられないかと、メーカーに問い合わせたことがあります。
丁寧に回答をいただいたので、ざっとお知らせしますね。

接着剤は主原料が石油から出発する材料で出来ているため、硬化するとプラスチックになります。
ものによるけれどこれらは結果として黄変の方向に向かうのは避けられないとのこと。
黄変の原因になるのは硬化剤であるということ。
A剤B剤と書いてあるチューブのうち、硬化剤の量を減らすことで黄変を遅くすることが
できるという訳です。

でも説明書きには大抵A:B=100:100の同量で混合と書いてありますよね?
あれは同じにしないと、チューブの大きさや使い切る量が変わってきてしまい
消費者が混乱するので、あくまで判りやすくするための目安らしいのです。
黄変を遅らせるためには硬化剤を100ではなく50(つまり半分)程度まで
減らしても良いとのこと。
極端に少ないと硬化不良の原因にもなりますが、この程度なら多少硬化時間は長くなるけれど
大丈夫らしい。

みなさんも試してみてください。