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ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

Jochen Rindt :  Lotus 72C

2018-03-21 | Illustration
去年の暮れに描き始めたグランプリドライバー・シリーズ(勝手に命名)?のイラスト第2作
ヨッヘン・リントがようやく描き上がりました。
今回もクルマはイラレでベースを作りフォトショに書き出し。あとはPainterで仕上げました。

〝Tiger〟と呼ばれたリント、そのまんまの虎の顔と組み合わせてみました。
72Cは初期のエンジンにインダクション・ポッドがついていない仕様です。
翌71年はスチュアートのティレルが7勝と圧倒的な強さで、エマーソンとレイネ・ウィーセルの
経験不足もありロータスは1勝も出来ませんでしたが
もしリントが生きていたら結果は違っていたかもしれませんね。


Jim Clark & Lotus Cortina

2017-01-24 | Illustration
11月に仕事の合間に描き始めたジム・クラークのイラスト。

シルバーストーンの21番のロータスコルチナです。
今回は手描きじゃなくてPainterをメインで描いてみました。
クルマ以外は適当に組み合わせて描いたのですが、まあまあ自分のイメージで
仕上がったつもり。






時間ものしり大百科

2016-08-09 | Illustration
しかし…暑いですぅ〜〜…。

こう暑いとどこかに遊びに行くより涼しい部屋で仕事していたほうが
ナンボかマシですが、どこにも行けないのも悲しいです。

今月は仕事をメチャ詰め状態でホボお休み無し。
ただ週末はどうしても休まねばならない用事があるので、時々手を休めて
次回作の組説を見てあれこれ考えては、ファンが回りっぱなしのMacに向かっています。

でもって久々に新しい本のご紹介です。

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京都の学術専門出版、ミネルヴァ書房から発売になった“時間ものしり大百科”、全3巻です。
この中の見開きページを9点ほど担当いたしました。



それぞれのタイトルは

1巻  ●見える時間:くらしに役立つ時計と暦 では目に見えない時間についての知識を

2巻  ●飛び越える時間:タイムマシンのつくりかた

3巻  ●感じる時間:生き物のからだと時間





人間の生活に欠かせない、でも目に見えないのであまり意識することの無い“時間”というものが
どうして作られたのか、人間に備わった体内時計とは、タイムマシンは出来るのか…など
時間に関するいろいろな事柄について、山口大学 時間学研究所(そうゆうところがあるんですね!)の
先生の監修のもと判りやすく解説した子供も大人も楽しめる本です。

是非書店で手に取ってご覧になってみてください。




French Missile : MATRA F1

2015-09-22 | Illustration
久々のイラストアップ…。

描き始めたのがいつだったかすっかり忘れていたマトラ。
大分前にほぼ完成していたのですが、一部不明な箇所があったため資料が見つかるまで
先延ばしにしていて、やっと先日描き上げました。

MATRAはフランスの企業ですが今はもうありません。
航空機、兵器、宇宙、自動車といった複合企業体で、そのなかのマトラ・オトモビルが
F1やスポーツカーレースなどに政府の支援を受けて活躍したのはご存じの通り。

もともとミサイルを造るところから始まった会社です。
空対空ミサイルとして、あのサイドワインダーのライバルでもあったR550とか
地対空のミストラルとか有名な機体がありますが、そんな中の1つでタミヤのミニジェットシリーズで
最初に作ったダッソー・ミラージュ3にも搭載されていたR530。
このミサイルを加えて構成しました。

タイトルは French Missile とでもしましょうか。
20号のキャンバスにアクリルです。




ところでこの絵にはウソがあります。

イメージはモナコのステーション・ヘアピンを廻るところにしたかったのですが
MS11をこのアングルで撮った写真はありません。
このベースにしたのは以前作ったバンダイ1/12の完成写真です。
当然プラモなのでデフォルメが入っていますから、仮に実車を撮って重ねたら
全く違うはず。
とりあえずこの写真をベースにかき集めた資料から下絵を起こしています。
構造画のOさんには怒られそうですが(^^ゞこれはあくまでイメージ優先の絵なのでOK。




下絵はタイヤの位置、足回り、エンジンやボディーという順番に描き起こしていくのですが
当然ベースが模型なのでタイヤはデカ過ぎるし、辻褄の合わないところだらけで下絵に半年!ほどかかっています。
ざっとした下絵のあとイラレでトレースし、それをトレペにまた写してからキャンバスにトレースダウン。
同時にフォトショでカラーサムネールを作っておいて…と、まあこんなに時間かけていちゃ仕事にならないか(笑)




今回は情景がサーキットではないので、背景のパースに合わせてクルマを直す必要が無かっただけ楽でした。
このレースのこのシーン、といった自分の描きたい場面にドンピシャの資料はほぼありません。
クルマをアップにした構図の時は当然視点に合わせて背景を描かないといけないし
背景が決まっていたらそれに合わせてクルマを描き起こす必要があります。

見る人にはそんな箇所など全然わからないし、つまらない拘りと言われればそれまでなんですけどね。
同じモノを描いても絵描き一人一人の拘り方は皆違うから、そこが面白いところでしょう。
いつもお世話になっている“くるま村の少年たち”のサイトにも早速掲載していただきました。
Makino様ありがとうございます。

http://www.ne.jp/asahi/60srace/models/

大好きなマシンをまた1台描き上げることが出来たので、まずは満足です…。


ココリコ田中×長沼毅 Presents : 図解 生き物が見ている世界  

2015-07-30 | Illustration
発売になったばかりの本のご紹介です。

ココリコの田中直樹さんといえば動物大好きで知られていますが、生物学者の広島大学准教授
長沼毅氏とタッグを組んで企画されたのがこの本。

“ココリコ田中×長沼毅 presents : 図解 生き物が見ている世界 ”です。

色々な生き物たちには周りの世界がどう見えているのか?という疑問に
人間の見た世界とイラストで見くらべるという画期的!(笑)な図鑑です。
この中に私も数点だけイラストを描かせていただきました。

哺乳類、鳥類、昆虫、魚類などいろいろな生き物たちの目には、どうゆう光景が
広がっているんだろう?
誰しも一度は考えたことがある、その世界をとても判りやすく解説しています。

『ココリコ田中×長沼毅presents 図解 生き物が見ている世界』 | 学研出版サイト

動物の視野をイラスト化するというヒジョーに難しい?内容でしたが
かなり面白い仕事でした。
残念ながらスケジュールの関係で私が担当したのは4点のみ。
でも全部で30種以上の生き物の見た世界をご覧頂けますので、是非書店で手に取って
見ていただければと思います。

ちょっとだけご紹介しますね。

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ハムスターはド近眼です。30cm先はボケボケ。おまけにモノトーン世界。でも視野は270°と広い。







アキアカネは視野の上下が異なって見えます。下半分の青いところは紫外線。
蝶など昆虫は紫外線が見えます。花粉は紫外線を吸収するので中心部が濃くなります。






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ペットを飼っている方もそうでない方も楽しんでいただけるとともに、生き物への理解が一層深まると思います。

以上、本の宣伝でした。

K-CAR SPECIAL ILLUSTRATION 20YEARS

2014-09-25 | Illustration
5年前の記事が最後のKカースペシャル カバーイラスト。
本自体が商標譲渡されて他社に渡ってしまったので、記事もストップしたままです。

先日仕事の合間をみて、全作品の中から初期のキャラクターバージョンのアナログイラストを中心に
MacのiPhotoを使ってBOOKを製作してみました。

以前、これで作ったミゾロギさんの素晴らしい作品集“LE MAN DAYS”を拝見した時に
私も同じように自分で作ってみようと思いながら、なかなか整理が進まなかったのですが
とりあえずiPhotoのテンプレートの中からハードカバーの作品集を選んでレイアウト。
全200点以上の作品の中から60数点を選んでみました。




初期のロットリングとエアーブラシによるアナログ作品を56点
そのあとのデジタル作品のうちイラストレーターで作ったものが9点。

後期のPhotoshopのリアルタッチのものは今回は載せませんでした。
各イラストには年と車種とそのテーマを記載。

初めてなのでどんな仕上がりになるのか不安だったので1部だけ注文してみました。
5~6日ですぐに出来上がって届きました。
思ったより早かったですね。




早速開封。Appleらしい高級感?のある雰囲気。
カバーから取り出して、オンデマンド印刷の具合はどうかな~と
早速出来上がりを確認。
ファイルが大きすぎてもアップロードに時間がかかるので、今回は1600×1200ピクセルくらい
200dpi のjpg画像をアップしてみました。
仕上がりは若干粗いかなという気もするけど、ほぼ満足のいくものでした。
写真集などの場合はどうなんでしょうね。

表紙は第4号のダイハツリーザ:F14のトップガン仕様です。




創刊号は写真だったのでイラスト表紙は第2号から。
最初の第2号だけはロットリングの線画にアセテートフィルムを被せパントーンを貼っています。
グラデが出来ないし、作業がつまらないので(笑)3号からはエアーブラシでリキテックス着色。





ホンダ・ビートのペースカーにワゴンRの6輪。




特に気に入っている作品は1ページ占領。
西川やっさんと坂田さん、イン御堂筋(笑)





デジタル作品ページはこんな感じ。
すべてイラストレーターで作画しています。
左上のブルックランズは実際に使用されたものと変えて
ちょっとトーンをレトロ風にしてみました。




裏表紙のコピーは位置が良くないので見返し裏袖に移動する予定。

今回は試作ということで基本仕様にオプション10ページ追加して全部で30ページ。
送料や消費税を加えると軽く5000円以上になります。

本当はもう少しページを増やしたいところですが、まあ手軽に自分の作品集を
手元に印刷物として残しておくには良い方法ですね。
今後部分的に修正を加え、データの大きさも考えてまた作る予定です。

もしご希望があれば再注文時にお分けできるので、遠慮無く左上からメールをどうぞ。

今は他社にもこういったサービスが沢山あるので、それぞれの特徴や値段と相談して
自分だけのブックを作ってみてはいかがでしょうか。


もしも?の図鑑:絶滅動物調査ファイル

2013-12-04 | Illustration
今日の1冊。
新しい本のご紹介です。

実業之日本社 「もしも?」の図鑑:絶滅動物調査ファイル。

絶滅動物 調査ファイル|実業之日本社



地球の歴史上から消えていった数々の動物たちの絶滅原因を
判りやすく解説した小図鑑です。

有名なものから、あまり馴染みのないものまで絶滅した生き物のイラストを60数点描きました。
子ども向けに解説した本ですが大人が読んでも楽しめる内容です。

地球環境の変化によるもの、隕石などの原因での絶滅、人間に滅ぼされたもの…と
それぞれの要因別に類似例もあげて説明していますよ。

是非本屋さんで手にとって見てください。





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さて、ローラですが下地塗装を経て…真っ白になりました。
ホワイトの色味ですが、貼ってあるステッカーの白地に比べて若干アイボリーっぽい色に見えます。
クレオスのグランプリホワイトを試しに吹いたのですが、ちょっとイメージに合いません。
調合するにも資料不足ですし、この大きさをエアブラシで吹くのは大変なので
ここは無難にただの缶スプレーのホワイトを吹きました。

リヤカウルの中央はブラックに塗り分けました。
つぎは楽しいデカール貼りへと進みます。















出てきたアルバム

2013-06-18 | Illustration
月イチで帰る実家の物置をガサゴソと整理していて、とっくの昔に記憶から忘れ去ったアルバムを見つけました。
蒸し風呂のような物置の中で、学生時代に描いたイラストの写真を見つけて、こんなところから!とびっくり。
模型ネタが続かないので、結構恥ずかしいものですがちょっとだけアップしてみます。

当時は学校の課題作品が週に1~2点は必ず出ていたかな。
イラストボードはまだ高価で、学生はB2やB3のパネルにケント紙を水張り(もう死語ですなあ)して
ホチキスで留め、黒い水張りテープで縁を巻いてから描いていました。
※いまでもこんなことやるんでしょうかね???

課題のない時は好きな絵を描いていたのですが、卒業時に大方処分してしまって
残ったいくつかをカメラで撮ってアルバムに入れておいたようです。そんなもののいくつかを。



3畳一間の学生寮に入った時、B3パネルに描いて廊下に飾ったロータス49。
リキテックス画法のベタな絵ですが結構好評でした(笑)
サインだけはいっちょまえ。



こちらもどこからか資料を探してきてガッシュで描いたカレラ6。
リヤウインドがイエローじゃないところを見ると、モノクロ写真だったんでしょうか。



GT40とローラ。構成がイマイチです、あちこち変(笑)



鉛筆で描いたB2パネルのZeppelin。う~~ん、あまり似ていない…。



ポスターカラーで描いて下宿の部屋に飾ったWishbone Ash。EPレコードのジャケットをB2サイズに拡大丸写しです(笑)



こっちもジャケット丸写し、ドップリのめりこんだ滅茶苦茶好きなAllman Brothers band。

ジェッソを塗ってからチャコールペンシルとアクリルで描いたような…。
最近はデュアン・オールマンじゃなくて“デュエイン・オールマン”と言うそう。
発音正確でも違和感ありあり。



最後、アップルコンピューターが設立される2~3年前に描いたトランプの課題作品。
左右逆ですけどね、参ったか、スティーブ!…ってそんな偉そうなものか?(笑)

以上40年前のイラスト。おそまつ…。

日本の70年代 1968ー1982 :埼玉県立近代美術館

2012-10-25 | Illustration
昨日は午後からさいたま市の北浦和にある埼玉県立近代美術館で開かれている
「日本の70年代 1968ー1982」を見に行ってきました。

学生運動、万博を経て時代の大きな転換期となった70年代を美術、デザイン、音楽、建築、
写真、演劇などの作品を通して回顧する展覧会です。
それぞれの分野が垣根を越えて混ざり合っていったエネルギッシュな時代。
セゾン文化が花開きポパイ創刊された頃までの15年間の流れを通して見ることが出来ます。

日本の70年代 1968-1982 : 埼玉県立近代美術館




展示されているのはポスターや雑誌、イラスト、レコードジャケットに書物の装丁、万博の展示品やらと
多種におよび、特にデザイン、イラストレーション関係の展示は個人的にも大きな興味がありました。
横尾忠則、粟津 潔、伊坂芳太良、赤瀬川源平、上村一夫、宇野亜喜良といった人達の作品が展示され
中にはポパイの表紙や同棲時代の原画の版下指定原稿など興味深い展示もあります。
粟津氏や横尾氏の週間アンポの表紙などもカッコ良い!



万博で見た横尾忠則氏デザインのせんい館のコンセプトスケッチや、はっきり覚えている四谷シモン氏の
「マグリットの男」の人形を改めて見ることが出来てちょっと感動。

館内撮影は出来ませんがひとつだけ、撮影可能な70年代のデザインを学ぶ学生の下宿部屋の展示があります。
部屋の中を再現していたんですが、何かちょっと違和感というか演出し過ぎな感があり…。
少なくとも3畳一間の学生寮にはこんなやつは誰もいなかったなあと、あえて撮りませんでしたが(笑)

それはともかく難しいことは抜きにして、今と違って色々な意味で尖っていた時代を改めて見てみると
なかなか楽しい。
この時代を通過してきた人もそうでない人も、足を運んでみてはいかがでしょう。
会期はあとわずか、11月11日までです。

そのあとはこれまた楽しみなベン・シャーン展が始まります。




2012 内藤貞夫展

2012-10-09 | Illustration
有楽町のあとは銀座の文藝春秋画廊で始まった内藤貞夫展に伺いました。

初日なので会場はワイルドライフアート協会の会員の方はじめ、多くの人で大盛況。
まずは師匠と従姉にご挨拶をしてから作品を見て回りました。
アラスカや北海道で撮影した題材を元にした、自然と動植物のリアルで優しい世界が広がります。



内藤氏のお気に入りのシベリアオオカミをテーマにした“蒼き伝説”



このヒグマも大作でした。
画像ではよく判りませんが、リアルな作風を特徴づける水面の表現にもご注目。



こちらは原画から起こされたヨーロッパで製作されたタイルプリントです。
どう言った手法かは判りませんが非常に美しくシャープな仕上がりです。
これは1枚が10数センチ四方。もっと大きな物も作れるそうです。

小作品も数多く展示され、バラエティーに富んだ展示内容でした。



夕方からはオープニングパーティーが開かれましたが、以前のエントリで書いた元自動車画家の
S氏を紹介していただき、色々とお話を聞かせていただきました。
現在はワイルドライフアート協会の会員で非常に緻密な鳥類や植物を描かれていますが
以前はクルマの構造画などを描かれていた、あのJAAAの重鎮のお一人でいらっしゃいます。
短い時間でしたが非常に有意義な時間を過ごせて嬉しい1日でした。

こちらも13日まで開催されていますので是非どうぞ!

帰りはミーヤンさんとAPPLE STOREの裏にある某店で1杯。
溶岩石焼き肉をたらふくいただき、大満足。
ミーヤン様どうもご馳走様でした。



2012自動車アート7人展

2012-10-09 | Illustration
快晴に恵まれたF1日本GPは22年ぶりの日本人3位という結果で
鈴鹿に集まった観客も大盛り上がりでまずは良かったですね。

思えば90年のあの日も真夏のような暑さで、S字の観客席からはいきなりのセナプロの
コースアウトも亜久里の表彰台も全然見えなかった…。
1コーナーに上がる砂埃だけはいまだにはっきり覚えていますが。

残り5戦がどんな戦いになるのか判りませんが、日本のスポンサーやメーカーが手を引いても
前年以上の観客が集まる鈴鹿はやはり特別ですね。

さて昨日は東京有楽町の交通会館1Fギャラリー、パールルームの
2012自動車アート7人展に伺ってきました。

会場に入ってすぐ、切り絵の稲垣さんの新作の段付きです。



下絵はあくまで下絵で、黒と色のバランスを常に意識して紙を切り抜くラインは
その時の気持ちの赴くままに常に変わりますとの事でした。



大内さんのFZRはすこし旧い作品だそうです。アクリルではなく不透明水彩による着色。
硬質でシャープな作風はアナログならではです。



このテリー佐原さんの新作は版画です。朴の木ではなく、あえてシナベニヤ材に掘った原版が
この柔らかい風合いに一役買っているとのことでした。



畔蒜さんのモデルはモデルカーズにも掲載された50’sストックカー。
CARSでおなじみハドソン・ホーネットとクライスラー300です。雰囲気抜群!
この時代のNASCARもいいですねえ。また作ろうかな。



青戸さんのコンセプトカーのスケッチ。
50’sと現代の融合したスタイルのロードスター。
現代版Dタイプとでも言えるんでしょうか。



岡本さんの作品です。かのブラバムホンダF2です!
デジタルではなく手描きというのが相変わらず凄い。時間を忘れて見入ってしまいました。



児玉さんの作品、アルファ6C!これ大好きです。
この色です、いいですねえ。
展覧会は13日土曜日までです。是非足を運んで見て下さい。

このあとはミーヤンさんと大混雑のAPPLE STOREで待ち合わせて、引き続き師匠の個展に
伺ってきました。(続く)

きょうりゅうかぶしきがいしゃ

2012-09-26 | Illustration
先日の幕張メッセで開催中の恐竜王国2012の中でも書きましたが、今日はこのイベントに関連して発売になった絵本のご紹介です。

恐竜王国2012は盛況にうちに幕を閉じましたが、今回のイベントのナビゲーターでもある爬虫類研究家・恐竜ジャーナリストの、富田京一氏の子ども向けの絵本“きょうりゅうかぶしきがいしゃ ”がほるぷ出版から発売になりました。

きょうりゅう かぶしきがいしゃ|絵本ナビ : 富田 京一 みんなの声・通販

もし現代に恐竜が生きていたら恐竜の会社ができて、みんなの役に立つ仕事をしていたのかもしれない……という空想を科学的見地をふまえたイラストで再現した楽しい絵本です。
恐竜王国に行かれた方はご覧になられたと思いますが、最後のブースの展示にある古生物イラストレーターの山本聖士氏とともに、この本で私もいくつかのイラストを担当させていただきました。
対象は6歳以上ですが、子ども向けにやさしく判りやすいお話となっています。



大きくて力持ちの恐竜は工事現場でも大活躍。
アルゼンチノサウルスやアンキロサウルスが働いています。



目が良くて敏捷な小型恐竜はパトロールやガードマンが適役でしょう。

こういった色々な場面が全部で14点。
巻末にはそれぞれの絵の解説がついていますので、親子で楽しんでいただける内容です。
恐竜博での先行販売も大好評でした。
大人も子供も恐竜大好きな方、小さなお子様のいる方は是非書店で手にとってご覧になってみてください。


Mark Donohue : Can-Am Bridgehampton 1968

2012-07-16 | Illustration
私が関西の高校生の頃、毎週夜10時頃から欠かさず見ていたレースの番組があります。
番組タイトルは忘れたけれど、エレキギターのイントロに乗ってモノクロの画面に
ワトキンスグレンのエセッスを駆け上がってくる白い906が。

そしてピッタリ接近した車種不明なマシンが、次の左コーナーのインに飛び込み接触。
画面左に土煙をあげてコースアウトする906。
コース真ん中にストップしたその一台にさらに後続のマシンが衝突し、コースの先まで
スピンしながら飛んでいってストップすると同時に発火。

旧いレース関係のサイトに“世紀のデッドヒート”と言う30分番組があった…とあります。
これがその番組だったのかどうか残念ながら記憶にないのですが、おそらくそうかもしれません。

内容は当時のスポーツカーレースやINDY、たまにFIもあった気がしますが
それはともかくこのイントロ映像は今でもはっきり覚えています。
もうひとつ、最後にぶつかって発火するマシンがM・ダナヒューであることも。

後年、これがどのレースだったのかネットで調べてみました。
おそらく66年くらいでグレンということでUSRRCあたりではないだろうか?…。

で、判りました66年6月26日 GPワトキンスグレン。

ラップ18、周回遅れのジョー・ブゼッタの906と接触したのがジョン・キャノンの
Genie MK10。
ダナヒューのペンスキー・ローラT70が燃えたマシンだった。
長年のモヤモヤが解消されスッキリ。

※後日You Tubeに50年近く経って動画を発見しました!

Donohue and Cannon Watkins Glen 1966 - YouTube


ダナヒュー(ドナヒューでも何でもいいんですが)とくればSUNOCOカラー。
CAN-AMもIndyもF1もみんなあのブルーにイエローのロゴ。

というわけで久々に今日の1枚…。
1968年ブリッジハンプトンCan-amのウィナー、ダナヒュー&マクラーレンM6Bです。



一度描いてみたかった大好きな1台。
後ろに見えるのはブレット・ランガーのCaldwell D7CとブルースのM8A。
10号キャンバスボードにアクリルです。

ダナヒューって良く見ると結構精悍な顔つきなんですが、私の当時のイメージは
ポヨンとした気の良い兄ちゃんという感じなので、脳内イメージ優先で描いてみました。
気のせいか私の従兄に似ている気が…。

いつもお世話になっているM氏の“くるま村の少年たち”のサイトに早速アップしていただきました。

この年の秋に開かれた日本Can-Amでフジにやってきましたが、当時実車を見られた方の話では
このブルーはメタリックだった、とのこと。
また現在ヒストリックレースに出ている明らかに明るいブルーとは全く違う色だとのことです。
Sparkのミニカーも全然違うようですが、スロット作っている方はどうしているんだろう?
バンダイのキット改造もいつになるか判りませんが、そのうち作ってみたいですね。

第一回オートモービル・アート連盟作品展

2012-06-24 | Illustration
昨日は東京市ヶ谷の山脇ギャラリーで開かれている第一回オートモービル・アート連盟の作品展に伺ってきました。
オートモービル・アート連盟は長らく活動を休止していたJAAA(自動車アーチスト協会)を受け継いで
プロの乗り物アーチストの方々が集まって発足した組織です。

イラスト、絵画、クラフト、モデリングなど各方面の方々の作品が一同に介して、堂々たる素晴らしい展示内容です。
いろいろな方とお話させていただいて、知らぬ間に2時間以上も過ごしてしまいました。

全部は紹介できませんが簡単にいくつかアップいたしますね。

カードラの表紙でお馴染みの渡邊アキラ氏のデイトナ。これはアクリルと色鉛筆による手描き!です。
スーパーリアルなイラストは昔のように盛んではありませんが、デジタルでなくアナログのリアルイラストは
いつの時代にも凄い説得力がありますね。



田邊光則氏の大きなキャンバスに描かれたブガッティーとイトウYOWさん所有のデイトナ。
氏の作品でもこれらは小さいほうだとか。



こちらはペーパークラフトの篠崎氏の作品。
フォーミュラニッポンの小暮のマシンですね。プラモみたいに素晴らしい完成度。EPSONのサイトから近日DLできるそうです。
昔、AS誌のF1別冊に付いていたFW07とBT49のペパクラがありましたが、あれも篠崎氏の作品でした。



テリー佐原氏は以前、雑誌US-RACINGに描かれたトニーカナーンを。
このマシンもお馴染みですね。



ダメ飛行機を集めた“世界の駄っ作機4”表紙になった航空絵画の巨匠、佐竹政夫氏のカーチス・アセンダー。
グランドキャニオンの上を飛ぶ美しい作品。
しかし失敗作と言われる飛行機に美しいのが多いのはなぜでしょう。



こちらも大御所、斎藤 寿氏のアルファ。
クルマやカメラなどのテクニカルイラストを長年描かれて、近年はネイチャー・アートに主体を置かれていますが
何と私の師匠の協会に所属されているとか。
主に鳥類を緻密で繊細なタッチで描かれています。



今日は休館ですが、明日まで開かれていますので、お時間のあるかたは是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

でもって、これは前身でもあるJAAAの82年の作品集です。
全部モノクロというのが残念ですが、何度も見てちょっと傷んでいるけれど大切な一冊です。



世界の猪本氏のメルセデスW125。キャプションにはアウトウニオンCタイプとありますがご愛敬。
一見似ているので間違いますね、前後逆ですが(笑)



川上恭弘氏のリジェJS-11。雑誌広告で当時見ましたがとても印象に残っている作品です。
これを見ながらエレールの1/12を作ったなあ。



テリーさんとも話しましたが、アーチストの方の平均年齢が段々上がっているそうで
若い乗り物好きなアーチストが少ないのが悩みの種だとか。(これはカーモデルにも言えることですが)。

クルマ離れとか言われるけれど、鉄道や最近は飛行機マニアの女性が多いとかで
これをブームで終わらせずに年齢性別を超えて、いろいろな形で乗り物の楽しさがもっと広がってくれることを
願わずにはいられません。


40年前の…。

2012-04-20 | Illustration
たかととさんのブログにLPレコードのデジタル化の話が出ていて、オーディオインターフェースってのを使って
MacのGarageBandに取り込めるんだと初めて知りました。
昔のアーチストのアルバムがほとんどCD化されていて、当時発売されなかったレアものまで今は買えるのですが
それでも集めたアナログ音源を自分で編集してCDに焼けるのは便利です。

アナログ音源→デジタル化 - Dig it ちゃぶ台カーモデル製作記

その前にもうちょっと良いターンテーブルを買った方がいいなとあれこれ考えていて、ふと思い出して押し入れの奧から取り出したのがこれ。

学生時代の授業の課題で作ったレコードジャケットです。(物持ちが良いっすね)
40年も前の結構恥ずかしいものですが、捨てられずに取ってありました。袋に入れてあったのにシミが出来ています。
何も考えずにまんまレコードプレーヤーに仕立てただけで、案の定5段階評価のB…(表の右下に書いてあります)
タイトルもDoobieの“Listen to the music”って…もうチョイ考えんかい?!という感じやね、こりゃあかん。



エアブラシ(というか缶入りピースコン)を使い、インレタなどなかったので烏口で文字を書きました。
D2-140ってのはデザイン科の私の学生番号だったような。
当時持っていたマイクロならぬナイクロのプレーヤー。
一応2つ折りジャケットでカバーを開くとご覧のとおり。
裏側のインシュレーターも描きました。お値段2500円の上から訂正シールを貼って2300円(笑)
こうゆうつまらん所で遊ぶ自己満足な性格は今も変わりません…。
しかし当時もLPは結構高かったんですね。
Doobieも“ハンバーガーも悪くない”が加入する前のほうが好きだったな。やっぱDoobieイコールTom Johnston。







70年代前半どっぷりRockに浸かっていたので、当時のミュージシャンをテーマに
イラストやデザインの課題作品をいろいろ作っています。
LPのジャケットも優れたデザインのものが次々出た時代で、ヒプノシスの作品集などでも見られますが
今見ても非常に面白いものが沢山ありました。
でもってこのジャケットに合わせるにはこれしかない!!ということで
Climax Blues Bandの“FM/LIVE”です。



ど~~んとFMチューナーをリアルイラストで描いた見開きジャケット。
元はクライマックス“シカゴ”ブルースバンドという名前でした。
シカゴと言ってもアメリカンバンドじゃなくてイギリスのバンド。
あのChicagoが有名になり過ぎたので名前から外したとか、本当かどうか知りませんが。
ベースはシカゴブルースでもロックンロールブギーやプログレの要素も混じって
ブルースロックファンでなくても楽しめる一枚です。

※Niki Laudaの伝記映画“Rush”は撮影が進んでいるようですが、You tubeに
あの76年ニュルの事故の撮影シーンがアップされていますね。
左がラウダ役のDaniel Brühl(ダニエル・ブリュール)右がハント役Chris Hemsworth(クリス・ヘムズワース)。
どちらも渋すぎて私は知りませんでした…。
76年富士のシーンもありますが…どこで撮影したのかな。
さてどんな映画になるのか今から非常に楽しみです…。

Niki Lauda's crash rescue at Nürburgring, as recreated by 'Rush' - YouTube