備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

いつもトラブル

2012-05-06 00:33:06 | Weblog


五月晴れのGW。

ウチから見えている県道は地元民がショートカットとして利用する山越えの道。その新緑の山道を普段は見かけないバイクの一群が駆け抜けていく。北上するなら湯郷あたりか。ツーリングには気持ちの良い頃ですなぁ。エンジン音が心地よい。

個人的にモータースポーツには疎いので、エンジンやら各種パーツはあまり判っていない。バイク乗りならマフラーやタンクやカラーなど色々とアレンジする楽しみがあるので、自然とエンジン周りの知識があるのでしょうが、ガレージで工具を引っ張り出してゴソゴソする趣味もないし、工業系の勉強はしていないし……本当にサッパリこの分野は弱い。
中学校の時に『技術』の授業で『エンジンの仕組み』を勉強したけれど、実際に触らないで専らお話を聞くだけでした。ロータリーエンジンの紙模型は作ったなぁ。


今、ウチでエンジンのあるものを触るとしたら、草刈り機かチェーンソーぐらい。特にチェーンソーは触る事が多い。それも決して好んでではなく仕方なくであるが。

このチェーンソーとは相性が悪い。土地を購入した時に敷地に大木が在ったので、それらを伐採する為に必要に迫られて購入したもの。
こういう道具は「中途半端なものを買っては後悔がある」場合が多いので、当初は「チェーンソーと言えばSTIHL(スチール)」と決めていました。なんといっても、あのジェイソンさんがお持ちですしね。

取り回しが良さそうなものを探していたけれど、なかなか当時は通販では無かった。
更に田舎暮らしの困るところは代理店も無い。特によく判らない分野の物は、困ったときに持ち込み先がないのは不安でもあるし。そこで悶々としていたところ、ホームセンターが改装か何かのタイミングで在庫セールをしました。そこで見かけたのが今使っているもの。「電動工具の有名ブランドのエンジン機」という中途半端さ。もっともOEMなんだろうけど。
当初はガイドバーの長さに惹かれたのですが、今はそこまでの長さを必要としないので無用の長物でもあります。
「あんなに執着していたSTIHLは何処に行った?」でありますが。

つまり、値段に負けたのです。


各種の不安要素を消すぐらい価格が安かった。無駄になっても惜しくないという価格でした。

しかしながら、購入したもののやはり中途半端であった訳で、新品の時からして一発始動した試しが無い。
プラグの初期不良、キャブレターの詰まり、アイドリングが低いなど次々とトラブル。その都度、バラしたり調整したりと試行錯誤する。その結果、少しはエンジンの仕組みが判ったかな。


そもそもチェーンソーは普段からメンテナンスが必要な機械でもある。チェーンの張り具合、オイル関係は常に管理しないといけない。元々バラす機会が多い機械。
そういう意味では入門機としては良かったのかも知れない。エンジンが掛からないので「無理矢理にでも学べたのは良かったかも」と思える。

但し、そう思うようになったのは最近の事。本当に使うのが億劫になるほどトラブル。


そして、今日もエンジンが掛からなかった。
キャブレターを部分的に外して、プラグを調整して磨いて、ポンプのフィルターを掃除して、ついでにバーの溝を綺麗にして油入れて、チェーンの張りを調整して、木屑も掃除して……。
まぁ、これもスキルアップの一貫か。

手の掛かる子ほど可愛い……のかどうか? は判らない。


(一発始動する良い子が好き)





カナディアンクラブ

2012-05-04 00:38:14 | Weblog


GW後半戦らしい。今日は所用があって時計を睨みつつアッチコッチへ。
色々終わって、いざ帰宅となったところで細君からの言付けを思い出した。「今日はスーパーで玉子が特売日、買って帰るように」だった。

お店に行くと確かに玉子の特売日である。が、「1000円以上お買い求めのお客様に限り玉子58円」となっている。
本日のお買い物は「特売日である」という事が重要な要素であるので「特売価格で買わねばいけない」という妙な決意が生まれ、定価より100円安く買う為にその10倍に当たる「1000円の何某かを買う」というトラップに陥った。

魚を見るも「……」 肉、チーズも「……」 お菓子も「……」
食指が動かない。

「こうなれば自分のお酒をば!」であるけれど、焼酎、泡盛、ワインと見て……やはり今ひとつ。最後にウイスキー売り場に流れ着いた。
すると『カナディアンクラブ』が目に入った。

カナディアンクラブと言えば、学生時代に馴染みが深かったお酒である。(但し今日のとはボトルが違う)
学生の頃、まだ味も判らないのに背伸びして行きつけの店を作るべく日参していたバーがあって、そこのハイボールがコレだった。
神戸の乗り換え駅で降りて、わざわざ坂を上って一杯呑んで帰るという時間。オケの練習で耳が疲れている時のあの独りの時間が心地良かった。
日参していたのは、少しの気分転換と多分の粋がり。
なので、バーの事は一緒に帰っているメンバーにも言わなかった。坂を上がる途中にある老舗ライブハウスも同じく。オケ帰りのジャズとか好かったな。

バーでは最初に「ハイボール」をオーダーするのがパターン。そのうちに挨拶したらハイボールが出てくる関係になってたかな。
ハイボールだったのは、若造だったのでいきなりロックがきつかったからだと思う。お子様ですな。


その後、テキーラがマイブームになった時期もあった。如何に手数少なく、美しく流し込むかというパフォーマンス重視。
口に入れる順番、持ち方の研究に余念がなかったなぁ。(タバコを吸い始めたばかりの頃に持ち方を研究するのと同じ事か。吸わないけど)
ちなみに一般的なテキーラの呑み方は「塩、ライム、テキーラ」の順だと思う。決まりは「テキーラはひと口で放り込む事」と「グラスを音を立てて置くこと」か。(やりすぎるとハズカシイ)

小生のスタイルは、
・持ち方 : 左手甲の手首あたりに塩、右手親指と薬指でグラスの上を摘んで、グラスの向こう側で人差し指と中指で輪切りレモン。
・呑む順番: 塩、テキーラ、レモンの順
・呑み方 : 塩を口先に含んでグラスを煽る。上を向いている流れでレモンを咥える。そしてグラスをコンッ!と置いて一呼吸してからレモンを口から離す。

塩とテキーラがガツンと来たあとにレモンが入ってきて「ストレートに効く~」というのが美学なのですな。(ナンノコッチャ)
一般的な呑み方のは「塩・ライム・テキーラが口の中でカクテルする」というのが狙いなのでしょう。
好みとしてはライムよりレモン。なにせガツンとくるから。

まぁ、よくこんな事に一生懸命になってたもんだわな。アホですわ。


で、今日その懐かしい『カナディアンクラブ』の文字を見てしまったので買ってしまいました。

ちょうど@1000円でありましたので、特売玉子も買えましたし。

メデタシ、メデタシ。


買ったままになってた雑誌を眺めながらロック。

ワカメ干し日和

2012-05-01 11:03:38 | 料理・食材
春はワカメが旬。
牛窓に住んでいた頃は、棒に鎌をくくりつけて岸壁から手繰り寄せたりして採ったものですが、今は山暮らしなのでそういう機会もなくなりました。
ボチボチ、海の水温が高くなるとワカメも先端から溶け始めて、海の中に茎だけが漂っっているようになります。お天気具合から言えば終了間近。で、その前に天然ものをドッサリ頂きました。3、4本相当なのでしょうが長いので充分な量があります。

頂いた日は『ワカメしゃぶしゃぶ』をしました。メインがワカメです。出汁はシイタケ、豚肉で。貝柱さんがご不在であったのが残念。
葉、茎、根元と色々と試して……美味しいのは中間よりやや根元側の軸付きの部分と判明。
よく沸騰した出汁に「しゃぶしゃぶっ!」とすると目にも鮮やかな緑色になります。二杯酢で頂きます。味に飽きたらゴマ油を少し入れて味チェンジ。

家族総出で食べてもまだまだありますので、残りは干しワカメにすることにしました。
茹でるのは細君と子供達。火の通り具合が違うので部位ごとに分けて。(売っているものは長いまま海水で茹でているようですが、自宅の鍋だと一気に温度が下がりすぎるので小分けにする作戦です)


本日は天気が良いので、茹で上がったワカメを家中のザルを集めての天日干し。


こういう時に軽トラが便利。素晴らしい作業台です。風通しも良いようで。
直射日光に当ててカリカリっと黒くなればOK。乾燥したら瓶にでも入れておきましょうか。

試しに『メカブ(根っこ近く)』も干しているのですが、さてどうなりますやら。
塊のままバージョンと細切りバージョン。(塊は出汁用になるかなと思って。昆布出汁じゃなくてワカメ出汁に挑戦)
でも、メカブはそのまま叩いて二杯酢で食べるのがベストの気がするけど……。

茎は表面の水分が飛んだぐらいで細く刻んで冷凍庫へ。
お味噌汁にそのまま使えるように小分けにしておきました。(←こういう事には良く気が回る)


今日はワカメのお世話をしながら仕事です。


(どっちが仕事やら)