備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

カナディアンクラブ

2012-05-04 00:38:14 | Weblog


GW後半戦らしい。今日は所用があって時計を睨みつつアッチコッチへ。
色々終わって、いざ帰宅となったところで細君からの言付けを思い出した。「今日はスーパーで玉子が特売日、買って帰るように」だった。

お店に行くと確かに玉子の特売日である。が、「1000円以上お買い求めのお客様に限り玉子58円」となっている。
本日のお買い物は「特売日である」という事が重要な要素であるので「特売価格で買わねばいけない」という妙な決意が生まれ、定価より100円安く買う為にその10倍に当たる「1000円の何某かを買う」というトラップに陥った。

魚を見るも「……」 肉、チーズも「……」 お菓子も「……」
食指が動かない。

「こうなれば自分のお酒をば!」であるけれど、焼酎、泡盛、ワインと見て……やはり今ひとつ。最後にウイスキー売り場に流れ着いた。
すると『カナディアンクラブ』が目に入った。

カナディアンクラブと言えば、学生時代に馴染みが深かったお酒である。(但し今日のとはボトルが違う)
学生の頃、まだ味も判らないのに背伸びして行きつけの店を作るべく日参していたバーがあって、そこのハイボールがコレだった。
神戸の乗り換え駅で降りて、わざわざ坂を上って一杯呑んで帰るという時間。オケの練習で耳が疲れている時のあの独りの時間が心地良かった。
日参していたのは、少しの気分転換と多分の粋がり。
なので、バーの事は一緒に帰っているメンバーにも言わなかった。坂を上がる途中にある老舗ライブハウスも同じく。オケ帰りのジャズとか好かったな。

バーでは最初に「ハイボール」をオーダーするのがパターン。そのうちに挨拶したらハイボールが出てくる関係になってたかな。
ハイボールだったのは、若造だったのでいきなりロックがきつかったからだと思う。お子様ですな。


その後、テキーラがマイブームになった時期もあった。如何に手数少なく、美しく流し込むかというパフォーマンス重視。
口に入れる順番、持ち方の研究に余念がなかったなぁ。(タバコを吸い始めたばかりの頃に持ち方を研究するのと同じ事か。吸わないけど)
ちなみに一般的なテキーラの呑み方は「塩、ライム、テキーラ」の順だと思う。決まりは「テキーラはひと口で放り込む事」と「グラスを音を立てて置くこと」か。(やりすぎるとハズカシイ)

小生のスタイルは、
・持ち方 : 左手甲の手首あたりに塩、右手親指と薬指でグラスの上を摘んで、グラスの向こう側で人差し指と中指で輪切りレモン。
・呑む順番: 塩、テキーラ、レモンの順
・呑み方 : 塩を口先に含んでグラスを煽る。上を向いている流れでレモンを咥える。そしてグラスをコンッ!と置いて一呼吸してからレモンを口から離す。

塩とテキーラがガツンと来たあとにレモンが入ってきて「ストレートに効く~」というのが美学なのですな。(ナンノコッチャ)
一般的な呑み方のは「塩・ライム・テキーラが口の中でカクテルする」というのが狙いなのでしょう。
好みとしてはライムよりレモン。なにせガツンとくるから。

まぁ、よくこんな事に一生懸命になってたもんだわな。アホですわ。


で、今日その懐かしい『カナディアンクラブ』の文字を見てしまったので買ってしまいました。

ちょうど@1000円でありましたので、特売玉子も買えましたし。

メデタシ、メデタシ。


買ったままになってた雑誌を眺めながらロック。