備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

干物日和

2010-06-06 09:37:28 | 料理・食材
天気も良けりゃ~、粘土も出来る。
なら、干物だって!

一旦、その味が頭に駆け巡ると、食べない限りは収まらない。
サンサンと輝くお日様がいかにも勿体なく感じられ……、もうダメ……。

魚屋さんへGO!

アジ、メイタガレイをトロ箱買い(600円/鯵14尾、鰈30尾ぐらい)する。
「ちょっと小さかったけれど、まぁいいか」と……。メイタなんぞ手のひらサイズ以下。あまりに小さなモノは唐揚げにして喰っちまう。
じゃんじゃん開いて、塩水にポイポイ、暫く後にせっせと干す。

中に、日生でよく見かける『出平』(デビラガレイともデベラガレイとも、本当は、タマガンゾウビラメ)が混じっていたけど、コヤツも干す。

ヒトデは畑にポイっ!


夕飯には『アジの開き』が食べられる予定。

まぁ、思いつきとはいえ、南蛮漬けサイズを敢えて干物にするとは酔狂な。
食べるところは、いかほど?


サルの大群

2010-06-04 09:06:40 | Weblog
山の方から、(といっても周りは山しかないのだが)「ホォーエ~、ギャギャギャ~」と何かと騒がしい。雑木の所々が揺れている。
アッチが揺れたとおもったら、コッチが揺れる。

フッと森の切れ目を横断するサルが一匹見えた。
「毎度おなじみのサルね」と思ったら、また一匹。

「あ、また毎度おなじみの」と思う間もなく、次々ゾロゾロ。 \(◎o◎)/


大人も子供も……。やんちゃな子供、お母ちゃんにしがみついている子など。
「子供はカワイイなぁ」と眺めていたら、やたらとデッカイ奴がこっちにメンチきってる。(ガンを飛ばすってやつね)

怖ェ~~。


気がつくと無意識に数えていて、30数匹までは数えた。たぶん40匹位いたような。
突っ立ったまんま、サルの大群を見送る。

「いや~ 野性の王国だねぇ~」と番犬福助に同意を求めて、傍らに居るはずのヤツを見やると……、木陰で爆睡中!

「シカトですか?」

サルと犬は相容れないらしい。


作業動線改善

2010-06-01 12:14:42 | 陶芸
ヤキモノ作りは粘土作りから始まる。
その作業で、地べたに長時間かがみこんで木槌を振るうのがツライお年頃になった。
「ならば座って、又は立ったまま仕事が出来るほうが良いな」という事で道具作り。

知り合いのところでトタンを切ってもらって、コンパネに張って枠を作る。
この枠の中で粘土を砕いて、そのまま桶の中へダイブ。
トタンを張っているので、木屑が入らないし、強度アップも兼ねている。

『ポータブルフレット(ただし人力)』だな。

そもそも世の中には、フレットという中世ヨーロッパの碾き臼のような大げさな機械はある。人力での一日の粘土粉砕量が一時間ほどで出来る。
「機械を使うというよりも、機械に使われてるんじゃないか?」というぐらい効率は良い。
機械に追い回されるので、弟子の頃はフレットが兄弟子じゃないかと思っていたぐらい。
事実、弟子入り初日には師匠から「今までの弟子はこれじゃ」と紹介されたし……。

ただ『フレット兄さん』は見境がないので、石があってもお構いなしに砕く。砕いた石によっては粘土に混じるので、良し悪し。
ちょっと手のかかる『フレット兄さん』だった。


今は、木槌でコンコンと砕くので、必要以上に石を砕く事も無い。ただ時間が掛かるけれど。
水漉(スイヒ)すれば簡単なんだけど、しないからねぇ~。

こだわりというよりも、自分で自分に「しゃ~ないなぁ~」と思いつつ。

今のところ、ポータブル君は少量の土ならボチボチ使えている。
ただ、弟子というほどのものではないな。


「素晴らしく気の利くフレット兄さん~~!」って、心の中で焦がれつつ、ひたすら粘土を木槌で……、打つべし!