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備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

夏のブリ

2008-07-12 21:35:39 | 料理・食材
ブリは『寒ブリ』が美味とされている。なのにあえて『夏ブリ』。細君が買ってきたブリ。といってもメジロぐらい。

「刺身が大量に並ぶときにはアラを見よ」という立原正秋氏の言に従って、刺身が多い中、カマを発見したらしい。その中で立派なものがあって、「どうしてもコレ」という事で買ってきたとか。

ヒョイッと覗くと、カマの下に腹側の骨周りが入っている。いわばトロのお隣りの部分。刺身があるという事は当然これらも生食OK。

固まりの部分はお刺身風に削ぐ。骨の間は漉き取って、醤油、味醂、酒でしばし漬ける。ヅケの雰囲気で。胡麻油を足すべきか迷ったけれど、足さなかった。

漬けている間に料理。カマは照り焼きで。

夏のブリは、やはり脂が少ない。寒ブリの刺身は醤油に脂の幕が張るけれど、そんな事はない。脂の旨みには欠けるけれど、夏にはこれ位サッパリとしていた方が良いかも。味わいとしては、よく漬けた白身魚のマリネが近いかな。
お刺身の方の売り上げは知らないけれど、それなりに良かったんじゃないかな?

関西では夏のマグロとしては、キハダ、メバチ、ヨコワが好まれる。理由はやはり脂の量だと思う。ホンマグロは確かに旨いけど、年中いつもソレばっかりというものでは芸がないし。(食べる側の話ね)


夏のブリもあながち……という発見でした。

(ハモの落としが食べたい。冷酒と一緒に……)


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