備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

人工土地 @坂出市 (その4)

2016-06-02 09:06:39 | 路上観察


さぁ、皆様お待ちかねっ! 
いよいよ『人工土地』シリーズも最終回です。

件のアーケードに入ってみた。やはりシャッター街である。昼から営業しているのは高齢者向けのカラオケ店ばかり。
ファザードはアーチだったけれど見上げる天井は平らであった。配管設備があるのかな?

部分的に開いた穴がある。

明かり取りになっていた。

そういえばパティオに突起物が並んでたっけ。「あれか!」と合点。深い筒状からして晴天ならスポットライト的効果が出るのだろう。これは次回の楽しみにしておこう。

アーケードの裏は駐車場。

暗い。というか、思ってたより柱が少ないなぁ。

車と人を繋ぐ通路が実に素っ気無い。

やっつけ感すらある。後付け設備の目隠しなのかな。それでもアーチを作ってあるのはコダワリなのだろう。

しかし、柱はカッコイイぞ。

もう、コンクリートのアール・デコだわ。角に入った鎬(しのぎ)の仕上げには職人スピリッツを感じる。

随所に見られる鉄錆は年月を物語りつつ、鉄とコンクリートの存在感を増している。

中の鉄筋が露出している部分もあるが、う~~ん、大丈夫なのかな? これって。

レンガも使われていた。

やきもん屋的には安心感と好印象。

ホール上の階段は、一直線に空に向かう。

『いつも離陸の角度で』……だな。 ( ← 言いたいだけ)

一方で自転車やバイク用にはスロープ。

建物同士の繋ぎ方の変則性によって縦方向に効果的な変化を生み出している。これがラビリンス効果かッ!! ( ← テキトー)

階段の隙間は、改修工事のしやすさと明り取りを兼ねているのかも知れない。

この角にもデザインのコダワリを感じる。


全体を場として纏めているのは、カラーリングの要素が大きい。

タイルを基調として塗装色が選ばれているのが判る。という事は、建築当初からのカラー計画なのだろう。建築家の美意識の表れですなぁ。時を経て建築家とちょっと通じた瞬間。こういうのが判ると建築って楽しい。


全体的に土の部分が少ないので雑草自体も見かけない。

唯一、雨水と土ぼこりを糧として頑張る多肉植物には声援を送りたい。
ちなみに『雑草と言う名前の植物は無い。あるのは人の無知である』って言い回しはよくあるけれど、これは……モリムラマンネングサ。まぁ、一般にセダムって呼ばれてるやつ。ウチにも生えてる。
頑張れ。


と、まぁ、コマゴマとした部分にも注目してみました。

で、最後に気になったもの。

このクスノキの樹齢は人工大地と比例しているのだろうか。



さてさて、次回は晴天の時にお邪魔したいものです。


ではでは、次の報告をお楽しみに~~~。 ( ← いったい何人が興味があったのか……。まぁ、いいや)


































































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