備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

展覧会中の『酒器の勉強』

2016-07-02 12:11:57 | 料理・食材


日本人の1割が住むという東京。ならば知り合いの10人に1人は東京の人である筈だが、さほどでもないなぁ。

需要と供給の資本主義が蠢く都会にあっては、何かとキョロキョロしてしまう。銀座で喉に渇きを覚えると自然と目に入るのがあの場所。『酒器の勉強』が昼間から出来るのが東京の魅力ですな。
という訳で、昼食がてら? お茶がてら? ちょいっとね。オリーブ色のタイルやモザイク画を眺めながら呑むのも乙なものです。

ギャラリーでモノの説明をするには滑らかな口調でいきたいものですし、小生のように人見知りが激しいタイプなんざ、一杯仕込んでおく方が好都合ってなもんですな。( ← 言い訳)
もうね、必要経費に計上したい。


そして、本格的な勉強は夜の帳の底で。

初日は有楽町。
オケ後輩とサシ呑み。知り合いの10分の1ではあるまいが……。
ほとんど強制的に呼び出してしまったが楽しかった。社会人の音楽事情を伺いつつ。
サラリーマン諸氏の悲喜交々、呪詛、怨念、賞賛、羨望の声が響く大店を堪能しました。場所柄か? 安っ!


二日目は新橋。
美味しいものを求めて。狙いを絞ったお店へGO~! 日本酒ラインナップが充実した店である。
まずは生ビールを片手に日本酒メニューをじっくりと検討。ソムリエ的なお兄さんに諸々を訊ね、微発泡な日本酒からスタートする事に決定した。

この最初の一杯が実に良く、お店への信頼度と期待値が一気に高まる。「さぁ、何を頂こうか……」

岩牡蠣がある。築地で見たプリプリ具合が思い出されたのでオーダーするもメニュー写真に反してヘロヘロ。あぁ、お疲れ様っす。まぁ、日曜日は市場がお休みだしね。仕方ない。


夏ならではの水ナスを発見。金っ気を嫌う水ナスをかくも薄く包丁で切る技術なんざぁ頭が下がりますなぁ。まぁ、お江戸だしね。仕方ない。

しかし、添えてあるワサビが旨し。これだけで盃が進むぞ。

ワサビ欲しさに〆鯖をオーダーする。「シメサバニ、ワサビハ、ツイテマスカ?」と訊いてから追加。たぶん変な客と思われただろうな。仕方ない。


他のお客さんがオーダーしたお酒のラベルをチラ見してジャケ買いならぬ『ジャケ呑』する。ライトで端正な印象のお酒。

ついつい盃が進むが、どうもアテのオーダーが難しい……。
一日限定二食の『鯛のカブト(焼・煮・蒸)』や『焼ハラス』が気になったが、大き過ぎて今の小生にはワンパク過ぎるサイズ。う~~む。

手が空いた大将とのワサビ談議もアテに一献。

いやはや、勉強もはかどりますな。


今回は都内遠征をしなかったのでこの程度。
さぁ、そんなこんなの上京ドタバタ編はこれにて。


それでは、引き篭もり生活をスタートさせましょう! 

ではでは。(*^o^*)/