備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

秋の朝

2012-11-14 07:53:12 | Weblog


朝、布団の中で目を覚ますと、壁に差す光が長く部屋の奥まで差し込んでいるのに気がついた。
斜めに感じる朝日。冬が近いな。

起きて外を見る。窓の外の山の稜線が青空とのコントラストを作っている。
山の木は朝露で濡れた葉っぱに朝日を反射させて、侘びた風情とは裏腹な光沢感を伴って山に彩り添える。
「艶やかな侘び」というのが成立するのか、もっと他に言葉があるのか……ふと頭によぎるけれど、ひとまず言葉は脇に置いてしばし佇む。

窓を開けると、清涼な空気が一気に部屋へとなだれ込む。
空気を入れ替えつつ朝のコーヒーを飲むべく薬缶を火をかける。外から覗き込む番犬福助と朝の挨拶。
こやつは朝御飯の催促なんだけど。

この辺りはドングリ系が多いので、赤い色の紅葉は少ない。ヤマザクラやヌルデぐらいなもの。
その中で一際赤いのが、庭木にしているカエデ。
朝日を透かしているのがキレイなぁ。葉っぱの上に、葉っぱの影が出来るという構成が良いなぁ。
何かヒントを貰った感じ。


シュンシュンといい出した薬缶を火から下ろして、朝のコーヒーをドリップ。
子供達は学校へ。福助くんと朝御飯。
「落ち着いたら今日の予定をチェックして……」と漠然と思いつつ、ハムエッグを自画自賛。

PCの起動を待つ間、コーヒー片手にしばし庭先へ。福助とボールを行き来させて少し遊ぶ。
コーヒーの香りと踏んだ朝露に混じる草の香り。拡散する強さではなく穏やかに収束するmp(メゾピアノ)のトレモロみたいな感じ。
「今日は、ヴィヴァルディ/マンドリン協奏曲 ハ長調 第一楽章ではじめるか……」


ふと、季節はずれのスモモの花に気がつく。

春には感じない寂びがあるな。

やはり日陰は寒く体が冷えるので、部屋に入って今日の予定を確認。
PCのウインドウを開ける。


「ぬぉ~、( ̄□ ̄;)!! cvgbhjkl;・lkjhgfふじこghjkふじこvbンjkl!!!  \(◎o◎)/」 


メッチャ、今日は忙しいじゃん!
のんびりとコーヒー飲んでる場合じゃなかった。

コーヒー2杯目を速攻チャージ。
業務始動!



(ということで、ショスタコ革命:4楽章。一気にトップスピードで)