シバグリは山にある自然の栗。実が小さいけれど味は良い。しかし、その小ささ故に加工するのが非常に面倒。
夕方、番犬福助の散歩(火ばさみとビニール袋常備)で裏山に行って、シバグリの大木の下に福助くんを繋いでおき、足で転がっているイガを踏んで実を捜す。
福助は「散歩!」と思っていたのに、クリ拾いなのでいささか不満そうではあるけれど。
山のものなので結構な確率で虫喰いがある。選別してお持ち帰り。そのまま冷凍庫に2,3日入れてから茹でる。一旦冷凍する事で甘味が増えるという作戦。
しかし、クリの皮は厚いけれど意外と痛み易かったりするのが、いつも不思議に思うなぁ。
で、クリを茹でて半分に割って中身をほじくり出す。小ささ故に丁寧に形が必要な調理はしない。
全て潰す栗きんとんは打ってつけでもある。
擂鉢へジャンジャン出して滑らかになるまで当たる。これを裏漉しして滑らかにしても良いし、少し粒々感を残しても良い。
郡上八幡やら恵那やらには名店が揃っているけれど、色々なタイプがあって、まぁ、お好みなんだけど……。
自分でする場合は、クリ100パーセントで作る事に値打ちがあるというものです。
滑らかさは気分次第。
今回は、2本立てです。
『砂糖なし滑らか』バージョンと『砂糖あり粒々』バージョン。
「自然な甘味を滑らかな舌触りで…」と「加工したスイーツとしての味わい」とで楽しむ計画。
さて、ひとりで作ると大変なので、子供達が帰宅する時間を逆算してスタート。そして帰宅早々、下請けに。
今回の最大のコツは、子供達が面白がってやってくれるぐらいの分量だけ作る事に尽きます。
まんまと作戦に嵌ってくれて思いの外、早く出来ました。
途中「水分が足りなければ生クリームか牛乳か…」とも思ったけれど、入れなくても大丈夫そう。
但し、直ぐに食べないと割れてしまう雰囲気なので、「食べる寸前に茶巾絞りにして出来上がり」というのが簡単で良いかな。
今回は簡単にやっつけたけれど、「シバグリの栗ごはん」とか「シバグリの渋皮煮」とか言われたら大変です。
逆にそれらに巡り合う事があったら、是非もので頂くべきですねぇ。
(さて、栗きんとん。寝る前にブランデーで頂くかなぁ~~。楽しみ。)