備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

発掘はつづく

2006-07-23 21:39:18 | 陶芸

今日も今日とて 発掘が続く。

須恵器、備前、唐津、古伊万里、施釉陶器(瀬戸?)……。だんだんとバリエーションが増えてきた。

出てくる度に自分の行動を振り返って見ると……。
高台があるものは 必ずひっくり返し、口はその厚さと高低を見ている。

鑑賞や鑑定の常道ではあるが、どうしても、そういう部分を見る癖。やきもん屋は大抵そうなのであろう。創る立場からの観点もある。


岡山のデパートで 焼物の展覧会があると。風体怪しい若者が怪しい目つきで作品を見ている。

しかし、そこはやっぱり窯業地。さすがに慣れたもので、店員さんも注意はしていなかった。やきもの屋とわかるのであろう。

小生も 随分とその筋であったと思う。


展覧会の会場でなくても、やきもの屋がそれと わかる場所がある。
閉店間際のスーパーマーケット。腹を減らした弟子連中が半額狙いでウロウロしている。

若いもんを見つけたらそのズボンのすそを見るべし。泥がついて汚れていれば やきもの屋に違いない。

窯業地ならでは。