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備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

あやめ会 @たつの

2017-06-12 10:34:25 | Weblog


毎年、アヤメが咲く頃に恒例開催されているお茶会『あやめ会』のお手伝いに参上しました。


会場は、龍野にある旧家『永富家』です。

長屋門からして立派。

お輿が着く座敷も。


会記


今回のお道具は、頴川美術館(えがわびじゅつかん)からです。


待合からして……鼻血もの。



濃茶席


薄茶席



上の画像をサラッと流して見られた方は、もう一度、見ましょうか……。


『無一物』を筆頭として、鎌倉、室町、桃山、南宋、李朝……。
光悦
光琳
乾山
仁清

牧谿
時の天皇の勅作も。
鈍翁さんが片隅……。

花は追悼の意味も含めて、菩提樹の花も。これは初見。ごく小さな未央柳といった風情でした。


美術館のガラスの向こうにあるものが揃い踏みです。しかも学芸員さん付きなので、質問し放題。


いやはや、眼福。
この場に接する機会を与えて下さった方々へは感謝しきり。


有難う御座いました。m(_ _)m






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カモ半襟

2017-03-02 14:48:16 | Weblog


過日の事。
カモフラージュ柄の角帯を入手した。しかし、これだけを締めても面白くないので半襟をカモフラージュ柄にする事にした。
半襟は、いわば布きれである。長着(着物)の下の襟元だけに柄が見えるもので、襟の汚れ防止と色目の変化をつける。
ちなみに、これを着る日は山間の温泉地『湯郷温泉』にお出掛けであって「ジビエがお目見えするかも…」という事でチョイスしました。ミリタリー調狙いではございません。


日常的に着物を着る方にとっては、なんて事ない半襟付けであるが、田舎暮らしの男モノとなると少々ハードルは高くなる。
まず、製品として売っている半襟は圧倒的に女性物であって男物は僅か。しかも柄モノ……。それ故、半襟そのものを探す事は最初から放棄した。
となれば、いつも通り。

「売ってなければ、作ればいいじゃない」


いそいそと最寄(25km先)の手芸屋さんへ出向く。生地を探すが、薄くても透けないものとなると無い。
デニム地にプリントされたものがあった。やや薄いデニムながら縫うのは苦労しそう。しかし、まだ寒い時期なら厚みがあっても良いだろうと判断して、最小単位100cmを購入する。
半襟のサイズは襟を包み込むだけなので、概ね15cm×100cmもあれば良い。

一緒に、針と糸も購入しようとするが、あまりにも用途別になっていて、果たして何が適当なのかサッパリ判らない。

店員のお姉さんに先ほどの布を見せてお伺い。最終的に色で決定。

さて、裁断。15cm幅で布を切る。
実は、やきもん屋は布を切るのは得意。桐箱に付帯する布を切る事は、弟子の頃からやっているので裁断キャリアは長い。ただし直線に限るが。

長さ





短辺側を少し折って、ザーーーーと縫う。ほつれ防止である。

裁縫キャリアは、裁縫仕事シーンが多い最近の朝ドラを見ている程度である。うむ。久し振りだ。
我が秘技『なみ縫い』が小学校の宿題以来に炸裂するぜ。お手のもの……ではないが、なんとかなった。

あとは長襦袢と半襟の中心を合わせて縫い付けるだけ。簡単。
出来上がりを考慮して見える側を先に縫ってしまう。問題が出れば裏側で誤魔化そう。これぞ大人の知恵であるな。

長辺を折り返しつつ、マチ針を打ちまくって……。う~~む、マチ針の打つ方向もあるのだろうが……知らぬッ。
怪我をしない事が最優先。我流上等。いざっ!
なんとかなった。

まぁ、布を軽く縫い付ける程度の事であって、大騒ぎするようなことではない。
なんとかなる。いや、なんとかしたっ。 Ψ(`∀´)Ψ


さて、写真は撮り忘れたので、全体写真を。

「やきもん屋を探せ」状態で失礼をば。
この日は、着物にショートブーツだったので靴下着用。以前に見つけていたカモフラージュ柄である。


それにしても今の『男着物』って柄が楽しくない。せめて帯ぐらいはファッションとしての『遊び』が欲しい。
もっとも自分には、従来から着物業界で言われている『裏勝り(うらまさり=裏地に凝る)』の趣味は無いし、気兼ねするほどナイスな高級品も不要なので業界的にニッチな対象なのかも。
自分の想定がイレギュラーかも知れないが、普段着~お出掛け対応ぐらいで丁度良い。洋服でいえば、普段着~スーツぐらい。
一番多いのは、『チノパン、ボタンフライシャツ、ブレザー』のややカジュアル・テイストなので、それと同格ぐらいで色柄や素材に洒落っ気のある和装が希望なんだけどなぁ。

街中に住んでいれば、需要も供給もあるのだろうが、山暮らしではなかなか難しい。しかし、工夫次第で楽しむべきところか。
「たまには違うモノ作りも楽しかったぜ!」というお話。


折角、半襟をつけたので、しばらくはこれでウロウロするかもね。






























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自作の羽織紐

2017-02-15 12:50:50 | Weblog


昨年から、展覧会会場でのスーツ着用をやめました。理由は「ネクタイ、やだっ!」というだけの事です。
『タートルシャツか開襟シャツ + ジャケット』という形もありですが、着物も導入しました。
まっ、その着物さえも崩して着てますが……。

着物の場合、ジャケットに相当するものが羽織なので、外出では羽織着用が自然です。

さて、我が業界には『共箱(桐箱入りのモノ)を作る』という場面があります。その時には、いわゆる真田紐(袋紐)を使用します。
「この紐で羽織紐を作ったら、桐箱との関連性が出来て良いよね」という発想に至るのはシンプルな結果。

もちろん自作します。房は、紐を解いて、蒸して、アイロンかけて……出来上がり。


ところが、ある日、羽織の金具を無くしてしまいました。仕方なくクリップを曲げて代用……。

いや、超絶カッコ悪いでしょ、コレ。

うむむ、でも使う度に、他の羽織紐から外して流用するのもメンドウだなぁ。

……と思いつつ、そのまま放置。


昨日、『備前陶心会 酒器・小品展』の搬入に向かう道すがら100円ショップに立ち寄りました。
そこで、手作りアクセサリーのコーナーで「およよ?」という発見あり。

暫し熟考する。「コレとコレを組み合わせて……」 
バレンタインデー当日の女子率の高い場所であるが、そんな体面は気にして居れぬ一大事! しかし『ヒゲオヤジ、アクセサリーコーナーに現る』事案発生には間違いない。不審者情報ものだ。

「袋紐の片方を挟み込んで、自在カラビナで羽織の『ち(輪)』と繋げればOKじゃん」

200円で解決! 即、購入。

帰宅後、工作開始。

じゃ~~ん、すぐに完成。色も良いぞ。

ご満悦ですわ。


さてさて、搬入終わりに立ち寄った某リサイクル店で、羽織紐(金具付き)が100円で売られているのを発見した件はナイショ。 (´・_・`)


さぁ、本業の仕事しましょうかね。

























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OBオケ @大阪

2017-01-23 10:33:10 | Weblog


昨日は弾丸日帰りツアーを挙行。
朝起きて「ん~~~~、行くか、行かへんか」と思っていたが、「考えとぉなら、もう行こっ!」と。
それで発生する諸般の差障りは後で考えよう。ウチの家風は「イケイケドンドン」であるしな。Go~~~。

2時間ちょっとで大阪に立つ。

目的は演奏会。『関西大学OB交響楽団演奏会』である。ホールはザ・シンフォニーホール。バイトで何度も来ていたし、最後の演奏会は此処だったので懐かしい。

かつて所属していた母校オーケストラのOBで構成されているオケ。メンバーは卒業したてから80歳を越える方々まで。
我々世代も多数参加していて舞台上の見知った顔を見つけると素直に嬉しい。



パンフレットには佐渡先生も。バーンスタインの元へ行く直前の写真。


演目は、ベートーベン『交響曲5番』、チャイコフスキー『交響曲5番』。(以下それぞれ、べー5、チャイ5)
5番縛りやねぇ……。
実はアマチュアのオケを聴く事自体が久し振り。10数年ぶり故の発見も多かった。

まずは、聞く側としては良い部分のピックアップが随分出来る事。特に低弦は顕著。流石にキャリアの長い方々ばかりなので学生オケよりも音が確立する。

ベー5は「音を置きにいく」感じで始まったけれど、曲が進むにつれて全体が動き始める。
3楽章の終わり近くでアルトトロンボーンが楽器に息を吹き込み始めたのを見て緊張する。しっかり流れは出来ているので、あとは輝かしいHigh-Cに飛び込むだけだ。当たると目立たず、外れると目立つ音。うん、バッチリ。
最終章のベー5独特の冗長さを感じなかったのは、知り合いが多いからかも。1st・2ndバイオリンの後ろのプルトに目が行く。やっぱりバリバリやな。
ベースのピッチに安心感。和音構造が単純なだけにこれは貢献度大。

チャイ5の2楽章の冒頭は、低弦から順番に重なるフレーズに安定と厚みがあった。音が増えても雑にならず、へたらない。
その上に乗るホルンのソロ。ステキ。現役の時のソリストを思う。
反面、3楽章の管楽器の弱音での短フレーズのソロリレーにはスリルが……。4楽章へアタッカで入りそうな前のめりな決然とした和音と残響。クライマックスへの期待と同時に、「もっと聴いていたいけど、これで最終楽章」という寂しさも。感慨深いがティンパニーのクレッシェンド以降に全体の熱量が上がるのを感じる。一体感というところか。演奏者は限界との勝負ですが。

演奏者側を想像すると色々な難しさを思う。仕事、家庭との兼ね合い。練習時間とスキル維持の問題。練習場所、体力……。これ以外にもあるだろう。
実際、自分は出来ないので完全に手を引いている訳だし。
その個人が集まると状況は更に複雑。そういう甘いも酸いも……花も嵐も踏み越えての演奏会。

皆様、お疲れ様でした。

ホワイエには見知った顔も多数あって、先輩後輩、同級生……それぞれ短くもご挨拶。
それにしても東京日帰りとか、イタリアから……とか、皆さん流石ですわ。


で、帰路。

電車に乗っている間に色々と考える。テーマは『表現と技術の在り方』。
普段は、ガチンコ勝負な場面が多いので、久し振りにアマチュアの良さに触れてちょっと視野を取り戻した部分もある。
近況報告的な呑む同窓会では思わなかっただろう事。

結果として、弾丸日帰りツアーは良かった。

あと、大阪駅周辺って変わり過ぎ!


さぁ、仕事しよ。


今日はチャイコでぶっ飛ばすぜ! イケイケドンドン!




(クリックで拡大)


(クリックで拡大)














































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松山日帰り弾丸ツアー 番外編

2016-11-21 11:32:29 | Weblog


松山日帰り弾丸ツアーですが、展覧会お手伝い以外の番外編もありました。

小生の好きな画家が、夏にお茶会を開催した道後温泉で『道後アート2016』をされておりました。

(夏に頂いたフライヤーは保管)

その時は、お茶会終わりから打ち上げまでの隙間時間を利用して、温泉中を駆け足で見て廻りました。(その時の記事)
ホントに走ったので打ち上げ会場に着くなりハァハァ言いながら自己紹介をする羽目に……。
そして、その数日後から現地で始まる展覧会がありましたが、「まぁ、縁がなかったな」と思って諦めていました。

ところが、今回の松山行きにあたり美術館のHPを見てみるとなんと終了前日でした。
「こりゃ行かねば!」と即決。ただし点数は少ないみたい。でも実物が見れるなら良しとしよう。

そう決めての松山入り。


展示作業も一息ついて、ふと時計を見ると入場リミットの1時間前でした。「やべぇ~~」
挨拶もそこそこに、店を飛び出して目の前に留まっていた路面電車までダッシュ。

最近、路面電車に乗る機会が増えて楽しさが判ってきたところ。ガタガタ、キィキィと揺れつつ軋みつつ到着する。情感があるなぁ。うんうん。
握り締めていた乗車料160円を料金箱へ流し込んで、また飛び出す。
そして、またもやダッシュ。

浮遊感ある建物が見える。「あの時代のものかしら?」とチラッ思うが、心はもう展示室にある。

(写真は帰り道に撮影)(帰宅後に建築を調べると予想と全く違っていた)

チケット売り場は2階にあった。エレベーターを待つのももどかしいので、階段を一段抜かしで駆け上がる。
そのままの勢いで「大人ですぅ~、ハァハァ、ひとりですぅ~~、ハァハァ」と。見れば判るのに……アホやねぇ。

「300円です」と冷静なお答えに、「……ハイ」と。

この時、一瞬クラッとしたのは走ったからではなく、思いの他リーズナブルだった為である。「300円で良いんですか? 画伯……」 
「常設から見てくださいね」と言われましたが、心の中で即「ゴメンナサイ」と謝って、息を整えつつ目当ての会場へ。
複製は撮影OKでしたが、観る事に集中したいので撮影しない。帰る時間ギリギリまで目を見開いて鑑賞する。

初見の『携行折畳式喫 茶室』が良かった。
本や図録では判らない事だらけで、もう横から下から上から……とあらゆる角度から見倒す。ヒンジの向きから収納手順を想定したり。いやはや『へうげ』てますわ、画伯。

『道後アート2016』のアイデアスケッチでは、製作側へ言葉よりも絵で伝えようとするのが判る。書き散らした沢山の擬宝珠の2つ程に採用チェックがしてあったけれど、他との違いは微妙なカーブ。これ作るのって大変そう。
このあたりのやり取りを想像すると『瀬田の唐橋の擬宝珠』の逸話のようで面白い。


あらかじめ設定していた鑑賞リミット時刻になって退室。早足で出口へ向かう。ミュージアムショップを横目に行き過ぎようとするが「おや? 何やらグッズがあるぞ」と気付く。

ふと我に返ると色々と手にしていました。

戦利品の数々。

観ると買っちゃうクリアファイル。絵が描いてあってもクリアとは此れ如何に……。


何故か買っちゃう手拭いの類。このメカっぷりが堪らんねぇ。


駅まで歩く。早足の効果で10分ほどの空き時間が出来た。「さて、晩御飯はどうしようか?」
時刻表によると9:20まで夕ご飯が頂けない状況だしな。駅前から周辺を見渡す。素早く事を済まさねばならないしなぁ……。

「ん~~~」と眺めた結果、町のお寿司屋さんへ。オーダーは深く考えずに「アレ」と壁を指差す。

程なくして登場。
妙にネタがユルイお寿司とノンアルコールビールにて、松山ナイトは10分掛からず終了。


帰宅して、お土産の『じゃこ天』で日課の『酒器の勉強』開始する。こちらは本日が今年の販売最終日だった『特上・手揚げじゃこ天』。
フライパンで温度を上げ過ぎないように、きちんと見張ってふっくらと温める。ワサビで旨し。

なんだか、色々ラッキーだった松山。
朝から面白いこと続き。
「こういう弾丸ツアーも良いもんですわ」とご満悦にて、一日がオシマイ。


次はいつ行けるかなぁ……。


















































 






























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【準備中】 『ゆのごう備前焼ガチャ』 @ゆのごう美春閣さん

2016-11-18 12:28:42 | Weblog


モノ作り界隈で「若い人(未知の人)に向けての発信をうんぬん」と言われる場面がありますが、そのうち「どの立場の人が、何をやって、どれぐらいの目標達成」したのか……。
作り手、伝え手、行政、観光、旅客、運輸……などの方々。
展覧会、即売会、体験会、見本市、Web、SNS……などの手段。
売り上げ、集客、移住、後継者、ブランディング……などの目標達成。

5W1Hで組み合わせは広がります。
個人的には、「現状の不満をブツブツとつぶやくよりも、とっとと行動した方がその実現は早い」と思ってやっています。『作り手自らの発信』や『伝え手との協働』という感じで。
よって最近は、既存の価値観を大切にされている方々からご指導ご鞭撻を賜る事も多くなりましたが、『前衛だけが伝統を作る(by小生)』って矜持で御座います。オホホ。
小生の目指す立ち位置は『本家本流のカウンター』で、「現状を変えるのは、余所者、若者、馬鹿者」との言を抱いておりますが、しかし、最近は若さが薄らぎ、お馬鹿さをフルスイングが出来ていないと日々反省しております。
今以上の精進にて悪口、陰口、叱責……、ご指導ご鞭撻を賜らねばなっ。


さてさて、先日、企画提案で拙宅から40分ほどの湯郷温泉へ行きました。お仕事としては、数年前に『湯郷温泉アートプロジェクト・陶器のお茶会』で関わって以来。個人的にはチョイチョイと。
訪問先は初めて伺う大きな温泉ホテル『ゆのごう美春閣』さんです。その女将さんとのご縁を手繰り寄せて……。
出先でお会いする女将さんの行動力・発想・発言、笑顔など感心することが多いけれど、ここでは余所者、若者の立ち位置に加えて『地元愛』が見事に表現されていました。


話が終了して「温泉へどうぞ~~」との誘い。是非ものにて入りますよ。そりゃ。

温泉へ向かう途中のロビーで、こういうのも。これ一度やってみたかった……。

結果、面白い。不思議と気分が上がる。満面の笑み。観光地向けですな。
Instagramバージョンもありました。来年の備前焼まつりでは登場させようっと。いただきっ。Ψ(`∀´)Ψ


館内には、昭和レトロなものも点在していました。映画ポスターも多数ありました。各世代へアプローチする『おもてなし』ですな。
通路の長さを活かしてズラ~~と展示されていてワクワクしながら歩きます。

このあたりは、小生より上の世代か。そもそも判らない。


完全ストライ~~ク。『クラッシャージョウ』


言わずと知れた『SW』も。


ガンプラ。個人コレクションなので、趣味と世代が反映されてる。小生より若干若いな。


廊下の長さ、折れ曲がり具合を活かして展示してあり、なるほどなぁ、空間を活かしたアミューズメントだなぁ。と感心しきり。
道中、あ~~だ、こ~~だと盛り上がりつつお湯へ。この気分をミニマムに表現すれば露地(お茶庭)へ通づるのだろうか。

中門ならぬ暖簾をくぐって温泉へ。

驚いたのは脱衣所が畳敷き!

きちんとフワフワしていて心地よい。今の技術なら水に強い畳が作れるからかな? 『おもてなし』の表れだなぁ。


【温泉シーンは自主規制】 (*/□\*)


ゆっくり入浴した後は、コーヒー牛乳~~~~。それは銭湯か……、オトナはビール。
居酒屋風の一角がありテーブルを陣取る。丁度、宿泊客は「呑めや歌えや」の宴会時間なのでゆっくりできる時間帯である。


「夜に繁華街へGo~~」という場所ではないので、館内でもっと呑みたい人向けという事だろうな。おつまみメニューや〆メニューが目につく。

「県外からのお客さんへ地元ご飯を紹介したい!」という思いが見える。これも『おもてなし』の表れやね。
岡山メニューとして、ドミカツ丼、えびめし、津山ホルモンうどん、ひるぜん風やきそば、ぶっかけうどん……。近くのエリアでは、姫路おでんまで。

同行したメンバーは『そずり丼』をチョイス。

食肉産地に近いエリアでは個性的な肉料理が多い。これは骨周りの肉を『そずる(削る)』事で無駄なくお肉を頂こうという『そずり鍋』というローカルメニューからのアレンジ。
ドンブリご飯へ『そずり肉』を……という事だろう。見た目に違わぬしっかり作られた一品。

(小生は、津山ホルモンうどんを完食して……、あっ、撮影してねぇ~~やという次第)


今回お伺いして、「自分ではモノ作りの在り方は考えるけれど、エリアの提案はまだまだ」と思いが至る。
業態の違いといえばそれまでなんだけど、ってな事のアンサーとして……、ハイッ、企画を始めるよん~~。
直近の企画、来年の企画を進行~~。

直近は、『ゆのごう備前焼ガチャ』から。
場所は、ゆのごう美春閣さんにて。

これまでの『若い人(未知の人)に向けての発信をうんぬん』に加えて、『備前焼を知らない層・外国人観光客の方々へのアプローチ』『湯郷と備前を「意外と近いエリア」として繋ぐ』という趣旨です。


最後に女将さん、有難う御座居ました。そして、今後ともよろしくお願い致します。

本人パネルと一緒にご本人を。(FBでは顔の自動タグ付けの混乱が面白かった = 本人が二人居るので)


さてさて、如何なりますやら。

皆様、温泉ともども備前焼ガチャをよろしくお願い致します。 m(_ _)m























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備前特別茶会2016

2016-11-06 11:13:20 | Weblog


昨日は、『備前特別茶会』がありました。

抜けるような秋晴れの下で『備前楽茶』のリヤカー茶席が出動。当然の野点席で、安定のストリート系です。
つい先日バルセロナ茶会から帰ってきたばかりだというのに、酷使されてるなリヤカー。
しかし、よく考えると岡山県内では久し振りの登場なのか……。


今回のお茶会は3席ありました。事前チケットでは濃茶席、いずれかの薄茶席への2席へ入る事が出来ました。
濃茶は、伊部の長法寺。
薄茶は、陶芸家宅茶室か、立礼席としてのリヤカー茶席。

どうやら点心席で我々のリヤカー茶席が話題になっていたようで、「追加料金を支払っても……」と来られた方が沢山いらっしゃいました。

ありがたや~~。


今回、我々の設えとしては待合を追加。前日から緋毛氈を敷きこんで設営しました。(←自分はしていない)

待合とはいえ、すべてフルオープン状態なので、青空と赤のコントラストを眺めて頂く趣向です。

まずは、『へうげもの(講談社)』の利休さんがお出迎え。


そして、席からは陶里らしく煙突を借景に、野外満喫。リヤカーには織部さん。

お茶を点てつつ、なんやかんやとお話。
リヤカー茶席をご存知の方も、ご存じない方も。皆さん愉しんで頂けたかなぁ?


お客さんが途切れたところで、我々もブレイクタイム。


改めて写真を見ると、我々メンバーの服装が見事にバラバラ。着物、作務衣、ジーンズ、タイパンツ……。
その上、小生は首に手拭い巻いて帽子被って……これぞストリート系茶会。
眉を顰められた方はゴメンナサイ。以後、気をつけて改めませんっ。Ψ(`∀´)Ψ


夕刻に撤収してから、伊部のど真ん中のお寿司屋さんへ。帰ろうとすると大将から「オツマミ持って帰り~~」とのお声掛けあり。遠慮なく頂きました。

帰宅して『ひとり千鳥』の酒肴となりました。

ありがたや~~。

昼間の日照りがユルユルと解けていくようで、酔いに任せて「エエなぁ」と独りごちる。
『緊張と緩和』ですなぁ……。

ん~~?、今日って緊張したっけ? ひたすら楽しんでた気がするなぁ。


さぁ、次回のリヤ茶は何処へ……。











































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『えぇもんミュージアム』と『備前焼・桃太郎ガチャ』

2016-11-01 19:34:56 | Weblog


本日は、いつもお世話になっているJR岡山支社さんの『えぇもんミュージアム』の展示入れ替えに行ってきました。
場所は岡山駅の新幹線改札内。午後からこちらでゴソゴソと。

今回のテーマは食器です。
いつも展示はベテラン組と若手組で構成していますが、今回のベテラン組は、なんと女性ばかりの編成でした。
若手組は、ワイルド系、ややクラフト系、技巧派、伊部ど真ん中……のラインナップ。

展示しながら「なかなか収まらんなぁ~~」と試行錯誤。手を止めて逡巡すること数度。う~~~~む、さてさて。

途中で収まらない理由が判明する。「オーダーした数よりもはるかに多い作家人数」というオチでした。
やられました……。
スッキリとさせたかったが、コテコテ展示に。う~~む、備前焼のイメージがコテコテに……。いや、既にコテコテなのか……? まぁ、こういう回もアリかな?
しばらく置いて、それでも気になったら考えようか。

ちなみに入れ替え前は『花入』でした。

この時は、オーダー以上の高さのモノがあって、ちょっと難しかった。しかし、見て頂いた方から好意的なコメントが頂けていたのでホッっとしております。
なかなか、技量を試される現場ですなぁ。


さて、時同じくして本日より『備前焼・桃太郎ガチャVol.2』もスタート。
こちらも岡山駅(新幹線改札内)だけの販売です。

岡山の『うめぇもん』が沢山ある『ふるさとキューブ』さんの前に設置してあります。
『えぇもんミュージアム』とは数歩の距離です。

ガチャ景品は、文字通り『桃太郎』関連で。

今回は新しくサンプル棚があって実物展示も。

うん、バージョンアップしていますぞ。

拙作は勝手にシリーズ化している一刀彫。ネーミングは『一刀彫でごザル』です。

第一弾はイヌ、キジでした。

という事で、我が家には『桃太郎三銃士』が揃っております。

こっそり仕事の手伝いをして欲しいなぁ……。(キビ団子も無しで?)


本日は、ごく狭いエリアで濃密な時間を過ごしました。
出品者の皆様、お手伝い頂いた皆様。有難う御座居ました。m(_ _)m

ではでは、JR岡山駅をご利用の際には、是非、ご高覧ならびにガチャッっとお回し下さいませ。

よろしくお願い致します。m(_ _)m


























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第6回 ふるさとあっ晴れ認定委員会

2016-10-24 20:53:51 | Weblog


昨日の事。
JR西日本岡山支社様から拝命しております『ふるさとあっ晴れ認定委員』のお仕事として『第6回 ふるさとあっ晴れ認定委員会』がありました。
県内では有名でも全国区の知名度がない、または全国区の知名度でも岡山県産と知られていない『えぇとこ・えぇもん・うめぇもん』の『場所・モノ・食』を認定して応援していこうという活動です。


今回の対象エリアは、瀬戸内市・備前市・和気町・赤磐市。
会場は、ホテルリマーニ(牛窓)で。

牛窓は、かつて5年程住んでいた場所。
備前は、仕事柄どっぷり縁のある場所。
和気は、拙宅があり生活と仕事の場所。
赤磐は、普段のお買い物をする場所。

つまり、対象エリアの馴染みが深すぎる。それ故、普段の審査よりもドキドキ感がありました。
これは会場にサプライズで拙作のモノが置かれていただけではありません。しかし、これには若干の冷や汗が……。


開会宣言とともに目の前のカーテンがオープン!

……とっ! オーシャンヴューが広がる~~~~。ドキドキ感がワクワク感に変わった一瞬でした。


『くまなく旅し隊』メンバーによる溌剌とした進行によって、兎にも角にも審査スタートです。

テーブル上の『くまなく』がプレゼンを応援するかのようで微笑ましいな。

エントリーは以下の通り。


■えぇとこ■
・黒島ヴィーナスロードとオリーブ園
・備前焼の里 伊部の町並み
・旧閑谷学校
・牡蠣筏が浮かぶ日生の海
・片鉄ロマン街道


■えぇもん■
・アイデアこいのぼり(株式会社徳永こいのぼり)
・オリーブマノン グリーンローション(日本オリーブ株式会社)


■うめぇもん■
・ミツクラのマッシュルーム(有限会社三蔵農林)
・牡蠣のアヒージョ (牡蠣の家 しおかぜ)
・旬の野菜天(有限会社中光商店)
・臥龍みそブランドの紅糀みそ(有限会社馬場商店)
・ままチョビ(ココホレジャパン株式会社)
・桜室町 大吟醸祝古酒TOVINTAGE(室町酒造株式会社×岡山地酒創庫イチローズ)
・じゅんまいうめざけ (利守酒造株式会社)
・リースリングワイン醸造酢 白ワインビネガー(是里ワイナリー)
・瀬戸内マンゴー ふわり~ぬ(竹久夢二本舗敷島堂株式会社×株式会社神宝あぐりサービス)
・こいくち醤油〈桐印〉(鷹取醤油株式会社)


委員は各ジャンルの専門家なので、「むむむ、なるほどぉ~~~」と自分と異なる観点からのコメントに素直に感嘆します。
こういう刺激がいつも心地よい。

そして、お待ちかねと言えば……の試食タイムも。

内容だけでなくプレゼン順まで考えられた配膳である。素晴しい。

今回は、和食~イタリアン~デザートという完璧な流れ。
天麩羅、味噌、アヒージョ、アンチョビ、マッシュルーム、大吟醸酒、梅酒、お菓子、アイスクリーム……。もう何周もしたい。
特にイタリアン素材は素晴しいものがあるなぁ……。
審査メンバーにシェフと杜氏さんがいらっしゃるので、ここぞと質問しまくり。美味しい上に解説付き。至福ですわ。


窓の外は夕焼け。


いいねぇ。


で、この後は、厳選なる審査スタート。

全てのエントリーが、規定点数を満たして満場一致で『あっ晴れ認定』されました。
『あっ晴れ大賞』の選出では「甲乙つけ難し」という局面が数度繰り返され、艱難辛苦の上、決定しました。

あっ晴れ大賞は5件。

・黒島ヴィーナスロードとオリーブ園
・備前焼の里 伊部の町並み
・アイデアこいのぼり(株式会社徳永こいのぼり)
・ミツクラのマッシュルーム(有限会社三蔵農林)
・牡蠣のアヒージョ (牡蠣の家 しおかぜ)


『備前焼の里 伊部の町並み』に関しては、皆様より温かいお言葉を頂きましたが、「それに応えるだけの事をせねば」と眦(まなじり)を決する次第。
我が業界は頑張らねばっ!! ですぞ。

あと、こいのぼりのネクタイは仕入れないとね……。


それにしても美味しかった。

個人的には「これぞ岡山土産!」というものも知ることが出来るので、何かと有難いです。

帰宅して、お土産に頂いたもので早速『酒器の勉強』開始。

有難い事ですなぁ。(*^ー')b



さて、認定品のお買い求めは、岡山駅(新幹線改札内)の『ふるさとキューブ』が便利です。
入場料が必要ですが、1000円以上のお買い上げでキャッシュバックされますのでご安心下さい。

皆様、是非!



























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【終了】 備前焼まつり 2016 

2016-10-17 17:24:43 | Weblog


2016年の備前焼まつり終了致しました。
両日とも心地よい秋の行楽日和となりました。あっ、昨日は小雨が若干ぱらつきましたが。

さて、今回は会場風景を撮り損ねております。

がっ、山陽新聞の一面をカラー写真で飾りました。しかし、唐草模様がオハズカシイぞ。
まっ、お祭り仕様だからなっ!

しかし唐草模様が功を奏して、お客さんから「新聞に載ってたトコや~~」とのお声掛けも頂きました。


(クリックで拡大)

中にも大きな写真で掲載。燦然と輝く『蚊取りブタ』ですな。(ハイ、そこ「何処に?」とか言わない)



さて、おまつりのお楽しみとしてはお昼ご飯。

一日目。やはり15:00ぐらいにありつく。
とはいえ、午前中に地元お寿司屋さんオススメの『炙りサバ寿司』を確保済みである。


そして、夕飯用に『サワラ寿司』も確保して家で食べ比べ大会を開催。

「秋のサワラも良いねぇ。むむむ、サバ寿司旨し!」
「明日はサバ一托なっ」と結論。

『アナゴの一本焼』と合わせて日本酒を頂く。

疲れていたので、すぐに酔いが廻ってオヤスミ~~~。


さてさて、二日目。
若干の寝過ごし感が否めない時間に到着して、慌てて準備。合間にお客さんが来られてワチャワチャと。
予定通り、お昼ごはんは『サバ寿司』である。

おぉぅ、昨日と昆布が違う。芸が細かいなぁ。
それとお醤油屋さんの出店による唐揚げも合わせて。手隙きの時に口に放り込むのに丁度良いサイズが好ましいなぁ。

お手伝いさんは『穴子ごはん』をチョイスしていました。

(いままでの小生なら、それだけどな)

血糖値アップに、ジュースもあり。



さて、会場情報も少し。

ヤキモノ屋目線から今回の変化としては、『備前焼ガチャ』が会場内に4箇所あった事です。
昨年は我々『備前焼作家集団けらもす』もモノだけでしたが、今年も概ね好評を頂いていたようです。感謝。
まぁ、「一回500円で500円以上の内容」というモノでしたからねぇ。

そして、個人的な大きな変化は、駅前通りのお寿司屋さんのショーウインドーで展示させて頂いた事。




多くのお客様が見られる場所で、それを切っ掛けに御来店頂いた方も多くいらっしゃいました。
ありがたや~~~。




Web、新聞、ウインドー、ガチャと告知が色々と積み重なって、総合的に効果があったと思います。



明けて本日はグダグダと。片付けは追々に。今日はゆっくりとオフ!


そろそろ退屈しきった番犬福助と散歩かな。


目線がこちらから離れない……。

夕焼け見ながら、歩こうか。


さて、皆様、また来年!! チャオ! (*^o^*)/~~

















































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