ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

暑中お見舞い

2015-07-06 10:37:45 | 日記


                     暑中お見舞い



                 拝啓
                 

                 いつも大変な思いで
                 歩いているのでしょう
                 脅しもあるでしょうに
                 足を運ぶっていうことは
                 時間と
                 労力と
                 大きな勇気が
                 いることでしょう




                 卑怯者の
                 私は
                 恐ろしいから
                 時々
                 言葉を詰まらして
                 奥歯で
                 ものをかみ殺すから
                 歯が痛くて
                 歯医者通いで
                 こぶしを
                 はさまれるおもいで
                 帰りは
                 今までの生き方を
                 振り返り振り返りしながら
                 
                 踏みしめる
                 という大事さ
                 を
                 継続という
                 忍耐
                 覚悟の
                 足りなさ
                 を
                 思い知るのです



                 せめて
                 ささやかな
                 抵抗の唄
                 を
                 うたい続ける
                 こと
                 を
                 私のやり方
                 にしよう
                 と思っています



                 またお会いできたらと思います

                 
                           かしこ
              

視野狭窄

2015-07-06 10:23:03 | 日記

                      視野狭窄



                  地深く
                  沸騰
                  ぐつぐつっと
                  湯気が立ち上っている




                  地表
                  ひび割れ
                  穏やかな景色は
                  昔の話か




                  等しく
                  仲良く
                  それぞれその人らしく
                  が
                  言っては
                  封じ込め
                  あるいは
                  虐め
                  たてまえは
                  たてまえであるから
                  実行せず
                  


                  押し込めて
                  本音を
                  進める
                  長年の
                  生活習慣病の結果
                  崩壊の
                  危機が



                  動脈硬化の
                  今の姿
                  詰まった
                  狭窄の
                  視野

くら

2015-07-03 10:01:53 | 日記
                       くら




                  金蔵をもつらしい
                  コガネムシ
                  知らぬうちに
                  カネグラ持っているだろうと
                  いわれて
                  ぶんぶんと
                  尻をフリフリ
                  色とりどりの花を
                  食いつぶし
                  粉をまかれる




                  おらあー
                  ただ生きているだけで
                  小金なんか
                  持ってねー



                  臭い嘘が
                  飛んでる


 
                  おらの嘘なんか
                  かわいいもんでさ
                  


                  世界を飛び回る大嘘は
                  眼には見えず
                  騙し上手な
                  高級なテクニック
                  技術ではなくて
                  テクニック
                  みなのものを
                  テクニカルノックアウト
                  ってなもんさ



                  くらくら
                  眼がくらみ


                  ふさがった
                  暗くて
                  黒い袋で
                  


                  蔵の中