ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

高速道路の景色

2012-09-11 17:55:54 | 日記

                           今・・・


                      四角の空の下
                      瞬きの時間で
                      歩く

                      500Mの距離
                      長い道のりだと
                      道の途中でふとよぎっていたのに
                      遥か向こうに
                      消え去っていた

                      夢中に走っていた
                      景色は
                      すでに
                      走るスピードで
                      滲んで
                      過ぎていった

                      懐かしい
                      人々も写真の中で生き
                      記憶が
                      おりおりに
                      浮かんでは消え

                      一日が
                      人生そのもの
                      瞬間の選択の積み重なり
                      

                      

ガラスの空

2012-09-09 00:01:07 | 日記


            ガラスの空


                   ガラスの向こうの空から
                   覗いてみる

                   透けて見える
                   空は
                   どんな色かな?

                   哀しいそら
                   愛しいそら

                   かなさ
                   なちぃかさん
                   むかしうちーなー
                   ぐしちぃぬぅ みちばたなかい
                   むらさちぬぅ はな さちょーたん
                   いしぐーぬぅみち
                   もくまおうぬぅきー
                   かじぃぬぅ ふち ゆりてぃ
                   なちかさぬぅ きぶぅし
                   べーべーぬぅ なちぃ
                   かんぷーぬぅ んうめーぬぅ
                   ふちゅくる 

                   暖かな
                   祖母の懐に抱かれていた
                   はるか遠い空が見えるよ

                   向こうの白い雲の浮かぶ
                   水色の空

じぇらしっく・ぱーく

2012-09-02 13:39:33 | 日記

             じぇらしっく・ぱーく



                            恐竜が歩く
                            
                            バス通りを
                            路地を

                            ビルとビルの間の
                            隙間を

                            口が裂け、尖った歯をむき出しにして
                            尾っぽを
                            重そうに振りながら
                            立っているのか
                            走っておるのか

                            大きな地響きを
                            上げて

                            静かな暮らしは
                            足音で
                            揺らぎ

                            その咆哮は
                            耳を
                            つんざく

                            張り裂ける

                            誰にも見えない
                            恐竜
                            太古に
                            戻り
                            
                            単細胞の生き物に
                            帰る

                            滅びた生き物は
                            叫び声を
                            あげて

                            警告する

                            ひとつの生き物は
                            私の分身