ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

じぇらしっく・ぱーく

2012-09-02 13:39:33 | 日記

             じぇらしっく・ぱーく



                            恐竜が歩く
                            
                            バス通りを
                            路地を

                            ビルとビルの間の
                            隙間を

                            口が裂け、尖った歯をむき出しにして
                            尾っぽを
                            重そうに振りながら
                            立っているのか
                            走っておるのか

                            大きな地響きを
                            上げて

                            静かな暮らしは
                            足音で
                            揺らぎ

                            その咆哮は
                            耳を
                            つんざく

                            張り裂ける

                            誰にも見えない
                            恐竜
                            太古に
                            戻り
                            
                            単細胞の生き物に
                            帰る

                            滅びた生き物は
                            叫び声を
                            あげて

                            警告する

                            ひとつの生き物は
                            私の分身