ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

ぼくのレモン哀歌

2021-08-10 00:10:37 | 日記

                     ぼくのレモン哀歌


                 雲は風に流れ
                 大空の中を漂う

                 ぼくらは
                 時の中をもがき
                 時の中を歩いている

                 突然の病
                 死にいたると告げられ
                 ひとり立ち向かうには
                 ぼくらは
                 ゆれるか弱い葉
                 風がいたい

                 なぜ
                 ぼくなんだろうと
                 繰り返し
                 思い

                 思いは
                 鉛の重さ
 
                 ずっしりと
                 肉を削り
                 骨があらわに

                 ぼくは
                 ぼくのかわりに
                 血をわけた
                 ぼくの生涯を
                 残そうと
                 
                 なみだの
                 ひとつずつをかきあつめて

                 記していこう
                 と
                 どうしていいのかわからない
                 ぼくの
                 この
                 狂おしい
                 いきてきた
                 みちを
                 ふりかえるのだよ

                 ぼくにはわかりようもない
                 もうひとりのぼく
                 の
                 さみしくもみえる
                 人生を
                 書き残すよ

                 ぼくのために