ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

ランプを持って歩いていたナイチンゲール

2014-03-15 22:17:53 | 日記
                        闇夜の街



                    夜がやってきました

                    もうすでに
                    闇夜で
                    暗がりの中
                    手探りで
                    すり足で


                    すっと
                    近づいてきます
                    知らないうちに


                    毎日
                    毎日
                    何事もなく
                    繰り返してきたことが


                    遠くへ
                    遠くへと


                    知らない景色が
                    そこらじゅうにあふれ


                       どうして
                       一括りの
                       地球の上の生き物
                       というものにはなれないのかな


                       そこには
                       お金があふれるからかな


                       もうけて
                       それを使ってもっと丸儲け

                       それで
                       それを何のために
                       使うのかな



                   同じようなことが
                   起こりました


                   奪い合い
                   火を放ち
                   すべて焼き尽くして
                   何もなくなりました


                   景色は
                   一変し
                   以前のものではなくなりました


                   そしてまた
                   夜が来ました
                    

                    
                    

線形動物

2014-03-15 10:38:11 | 日記

                   せんちゅう


                 管の中を
                 するする


                 くだんのものが
                 するする

              
                 管は
                 くねくねと


                 くねくねと
                 巧妙に張り巡らして
                 あたかも
                 頭の決定が
                 常に正しいと
                 思わせておいて


                 管は
                 口から
                 おしりまで


                 管は
                 脂肪に取り囲まれて
                 固まって


                 硬化


                 硬直した
                 頭では

                 
                 管の
                 くねくねの
                 するするは

          
                
                 理解できない
                 黙って
                 ただお仕事を
                 こなし

                 
                 真夜中も
                 ありとあらゆる
                 細胞に指令をだし
                 頭の
                 誤作動を
                 修正する


                 考えることは
                 独りよがりの考えは
                 考えるな


                 するすると
                 くねくねと
                 くねくねと

                 
                 通り過ぎるたびに
                 ばくばくと
                 食いちぎるのだ