卵
たまご
の
ひとりごと
は
未熟な君の
黄色いくちばし
黄色い声で
引き裂く
しかし
叫ばずにはいられない
白身は
どろどろ
粘っこく
殻から
移動することに
難渋する
しかし
殻を
突き破り
たまごを
超えて
ひとりごとから
目玉焼き
めのたまを
見開いて
みたまえ
閉じ込められた
まぶたから
その触覚や聴覚や
あらゆる感覚を
研ぎ澄まし
たまごは
殻の中で
きみとともに
しろみの糧を
得て
殻を
こつこつと
ひび
割れ目をつくり
たまごから
誕生したまえ
たまご
の
ひとりごと
は
未熟な君の
黄色いくちばし
黄色い声で
引き裂く
しかし
叫ばずにはいられない
白身は
どろどろ
粘っこく
殻から
移動することに
難渋する
しかし
殻を
突き破り
たまごを
超えて
ひとりごとから
目玉焼き
めのたまを
見開いて
みたまえ
閉じ込められた
まぶたから
その触覚や聴覚や
あらゆる感覚を
研ぎ澄まし
たまごは
殻の中で
きみとともに
しろみの糧を
得て
殻を
こつこつと
ひび
割れ目をつくり
たまごから
誕生したまえ