ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

母と父へ

2012-03-12 18:55:57 | 日記


母こいうた

       かかさまは
       ととさまのところへ
       いってしまわれた

       かかさま

       土よう日と
       日よう日の
       おひるには
       ひとりで
       庭にでて
       お空をみあげ

       かかさまぁーとよび

          ととさまには
          もう
          あわれたのでしょうか
          ぽちと
          みぃーと
          いっしょに
          いなさるのか

       いまだに
       鼻水を
       すすり
       ふがいなく
       わがままで
       後悔していることを
       思い出し

          「ないるぐとぅ(なるようになる)」
           
       かかさまの口癖で
       それに甘えて
       おりました

       いまごろ
         「あい、ぬぅーそうが?(あれ、なにしてるの?)」
       と
       あきれていなさる

       ととさまは
       苦笑いされて
         「ちっとも思い出してくれないね・・・」
       とおしゃっているのでしょうか

       ととさま
       かかさまには
       いつもかないませんねぇ
       
       でもね
       いつも
       くるまを
       走らせているとき
       ととさまが
       守ってくださっていると
       感謝している

       ととさま
       かかさま

       つよく
       生きてまいります

       あの戦(いくさ)と
       戦(いくさ)のあとを
       生き抜いた
       ふたりの
       子でありますから