あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

リッチー・バイラークとのデュオ・アルバム(4/8)

2022-06-11 | JAZZ
このアルバムで、日野皓正が参加しているのはレコード片面のみの2曲で、リッチー・バイラークと2人だけの演奏集です。
ちなみにもう片面は、増尾好秋(g)とのセッションとなっています。

「ZAL」 TRIO PAP - 9053
  
SIDE B
4. ZAL
5. BLACK IS THE COLOR OF MY TRUE LOVERS HAIR
6. WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
RICHARD BEIRACH (p) 日野皓正 (tp, flh)
録音 1986年9月28, 29日

レコードB面の4と6が日野とバイラークによるデュオで、5曲目の「BLACK IS THE COLOR OF MY TRUE LOVERS HAIR」は、バイラークの美しいピアノ・ソロとなっています。

タイトル曲の「ZAL」はバイラークの曲ですが、思いつくままの演奏に乗っかった日野のフリューゲルホーンによるスムースな演奏が、心地いい響きを醸し出しているし、「 WHAT IS THIS THING CALLED LOVE」はお馴染みの曲ですが、日野のトランペット・ソロに、バイラークが合いの手を入れながら演奏が進行して行き、徐々に熱くなってテンポも速くなり、バイラークの激しいプレイに日野がミュートで応戦するというスリル溢れる演奏となっています。

ちなみに、これはニューヨーク録音で、エンジニアはデヴィッド・ベイカーという録音と共に演奏も素晴らしい内容ですが、日野と油井正一さんとの対談によると、彼はこのアルバム以外に6曲演奏しているはずと語っており、それらもぜひ聴いてみたいと思います。(音源はリチャード・バイラークの所にあるようです)

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マル・ウォルドロンとの共演アルバム(3/8)

2022-06-08 | JAZZ
3回目は、日野皓正がマル・ウォルドロンを迎えて録音したアルバム

「REMINICENT SUITE」 VIVTOR SMJX - 10155
  
1. REMINICENT SUITE
  ① DIG IT DEEP DOWN BABY
  ② ECHOES
  ③ ONCE MORE WITH FEELING
2. BLACK FOREST
MAL WALDRON (p) 日野皓正 (tp) 植松孝夫 (ts) 鈴木 勲 (b) 日野元彦 (ds) 今村雄司 (perc)
録音 1972年8月14日

A面、B面各1曲(A面は3つのパートで構成された組曲)の共に聴きごたえある演奏で、そのA面は、マル・ウォルドロンの特徴でもあるリズミックでパルス的なパターンをベースに構成されていて、それに2管のアンサンブルが上手く調和するという演奏となっています。
また、B面の日野のオリジナルである「BLACK FOREST」は3/4拍子によるものですが、今村雄司のパーカッションを生かしたリズミックな曲となっています。
日本的な「和」の雰囲気を持った幻想的なイントロからスタートし、中間部ではマルがパーカッションのリズムを背にアドリブを行うという、マルとしてはあまりないカットも含まれています。
また、双頭リーダーである日野は、トランペットのあらゆるテクニックを使った高度な技法をいかんなく発揮しているし、相棒の植松孝夫のテナーも豊かな表現力で魅了させてくれています。

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2022年6月の富士山

2022-06-07 | 富士山
今年の梅雨入りになった直後、
つかの間の晴れ間で現れた富士山、
昨夜の麓の気温が12℃だったこともあり、7合目から上に積雪がありました。
この姿、午前5時30分頃からわずか1f時間足らずのショウで、あっという間に再び隠れてしまいました。

最初の1枚は、6月2日の夕方のものです。
    

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ベルリンジャズ祭の翌日の録音(2/8)

2022-06-05 | JAZZ
1971年11月、日野皓正のグループがベルリンジャズ祭に出演した翌日に、現地のミュージシャンと共に録音したアルバムで、山下洋輔や佐藤允彦も独のジャズ祭に出演後、このレーベルに録音しています。

「VIBRATIONS」 enja 2010
  
1. INTO THE HEAVEN
2. I’M AN OLD COWHAND
3. CRACKLING
4. PH - PH - T
5. DIG IT
日野皓正 (tp) HEINZ SAUER (ts) PETER WARREN (b) PIERRE FAVRE (ds)
録音 1971年11月7日

1曲目は日野のオリジナルの「 INTO THE HEAVEN」で、この曲は彼の下記のアルバムで初演されています。
 

上記の演奏は、テーマ部がフリーテンポで、アドリブ部分はミディアムテンポの4ビートで演奏されていましたが、ベルリンでの録音は更にテンポを落として完全フリーの演奏となっています。
テーマの後は4人の即興による激しい演奏へと進みますが、ハインツ・ザウアーはテーマ・メロディを織り交ぜながらのアドリブで、続くピーター・ウォーレンのベースはピチカットとヴォーイングの両方で魅力的な演奏を展開しています。
2曲目の「 I’M OLD COWHAND」は、ロリンズの「WAY OUT WEST」の中でも演奏されているお馴染みの曲ですが、これもテーマの後はフリーとなり、先発する日野は、ハイノートとトレモロを散りばめたアドリブで、ベルリンジャズ祭の雰囲気をそのまま持ち込んでいます。
レコードのB面は、テーマもそこそこに何れも即興的な展開で、FMPレーベルの演奏の様でもあり、このアルバムのタイトルそのままの「VIBRETIONS」です。

ちなみにベルリンジャズ祭でのライブ録音は、過去に、彼のオリジナル曲を取り上げたコーナーで紹介しています。

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エディ・ダニエルスの「THIS IS NEW」

2022-06-01 | JAZZ
日本の偉大なトランぺッターである日野皓正については以前にも幾度か取り上げてきましたが、彼が海外のミュージシャンと共演したアルバムにも多くの作品があり、暫くはそれらを改めて聴きながら整理することとしました。
そこで、第1回はタクトに吹き込んだエディ・ダニエルスのリーダー・アルバムです。

「THIS IS NEW」 TACT SMX-10005-CT
  
1. THE STRUT
2. THIRSTY SOUL
3. THIS IS NEW
4. WISTFUL MOMENT
5. GIANT STEPS
6. WHY DID I CHOOSE YOU
EDDIE DANIELS (ts, cl) 日野皓正 (tp) 菊池雅章 (p) 稲葉国光 (b) 日野元彦 (ds)
録音 1968年8月4日

エディ・ダニエルスが、1968年にサド・メルのメンバーの一員として来日した機会を捉えて、日野皓正、菊池雅章を始めタクトの専属メンバーを従えて録音したもので、この時のサド・メル・オーケストラは、プロモーターの不手際により十分な演奏機会が与えられず、残念な来日公演となったのを今でも記憶しています。
それはそうと、海外のミュージシャンとのセッションがあまりなかった時代の一コマで、凝ったアレンジも無く、テーマの後はソロの受け渡しだけの演奏ですが、日野のトランペットは粗削りながらもはつらつとしたプレイを披露しているし、今となっては貴重な菊池雅章の初期のピアノ・プレイも聴くことが出来ます。
特に、菊池のオリジナルである「THIRSTY SOUL」は、日野が先発を担当し、エディのクラリネット・ソロを経て、菊池の淡々としたプレイが堪能できます。
なお、B面の「WISTFUL MOMENT」と「GIANT STEPS」に、日野は参加していません。

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