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サム・ジョーンズのリーダー・アルバムに参加(7/8)

2022-06-19 | JAZZ
日野皓正と海外ミュージシャンとの7回目は、サム・ジョーンズのリーダーアルバムに参加した1枚です。

「VISITATION」 Steeple Chase SCS 1097
  
1. OCCURRANCE
2. VISITATION
3. JEAN MARIE
4. BEFORE YOU
5. MY FUNNY VALENTINE
6. DEL SASSER
日野皓正 (cor) BOB BERG (ts) RONNIE MATHEWS (p) SAM JONES (b) AL FOSTER (ds)
録音 1978年3月20日

この時代の日野は、コルネットを多用していて、ここでも全曲に渡ってコルネットで通しています。
このアルバムは、米国のリズム・セクションにボブ・バーグが加わったことで、新しい感覚のハード・バップと言った感じの演奏集で、日野がオールマイティのプレイヤーであることを証明している1枚でもあります。
ベーシストのサム・ジョーンズがリーダーと言うこともあり、彼の自作曲とポール・チェンバースの曲を各1曲づつ並べています。
「OCCURRANCE」は、2管によるテーマの後、日野がトランペットを凌ぐ激しいソロで飛び出し、続くボブ・バーグがそれに引きずられるようにホットな吹奏を繰り広げています。
ポール・チェンバースの「VISITATION」は、本人が自身のアルバムである「CHAMBERS’ MUSIC」の中で取り上げていますが、ここでのサム・ジョーンズは、そのチェンバースの雰囲気そのままであり、ボブ、日野とリレーされた後、ロニー・マシューズがいきなり「パリジャン・ソロフェアー」の1節を使って粋なソロを披露しています。
日野がフューチャーされるスタンダードの「MY FUNNY VALENTINE」では、コルネットの特徴を生かした温かみのある音で、感情豊かに歌いあげています。
リーダーのオリジナル曲である「DEL SASSER」は、アップ・テンポで小気味よい演奏で、これこそ正真正銘のハード・バップであり、最後のテーマ部では、リズム陣がマイルスの「マイルストーン」のリズムを真似た演奏で締めくくっています。

ちなみにボブ・バーグは、これからの人と言うところで、2002年に交通事故に遭い51歳の若さで亡くなっています。

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