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セシル・テイラーのボーナス盤

2018-11-11 | JAZZ
このレコード、
ソニーがキャンディッド・シリーズとして1970年11月1日から約1年間の間に16枚を発売しましたが、その中でボーナス・レコードとして配布されたセシル・テイラーの未発表盤です。
当時は入手するまでの数量を購入することができず断念していましたが、最近ヤフオクでゲットしました。
本来、ベースのネイドリンガーがリーダーとなった録音ですが、発売時にはセシル・テイラーのリーダー・アルバムとされていました。
「CECIL TAYLOR ALL STARS」 SONP 01107
 
1. JUMPIN′ PUNKINS
4. THINGS AIN′T WHAT THEY USED TO BE
CLARK TERRY(tp) ROSWELL RUDD(tb) STEVE LACY(ss)
ARCHIE SHEPP(ts) CHARLES DAVIS(bs) 
CECIL TAYLOR(p) BUELL NEIDLINGER(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1961年1月10日
2. O.P.
CECIL TAYLOR(p) BUELL NEIDLINGER(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1961年1月9日
3. I FORGOT
ARCHIE SHEPP(ts) CECIL TAYLOR(p) BUELL NEIDLINGER(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1961年1月9日

収録されている4曲の内、トリオによる「O.P.」は、普通に4ビートを刻むベースとドラムスの上をセシル・テイラーの躍動感あるピアノ・プレイを聴くことができます。
一方「I FORGOT」は、テンポを排除したスローの曲で、ネイドリンガーのボーイングとデビューしたばかりのアーチー・シェップが雰囲気を作った後、テイラーを加えた3者の絡み合いからスタートしています。
後半でヒギンズのシンバルが顔を出した後、テイラーのバラードともいえるゆったりしたテンポの演奏が続き、元の3人に戻って終了となります。
大編成による「JUMPIN′ PUNKINS」は、オーソドックスな演奏の中に、テイラーのピアノが異様な音を散りばめています。
最終曲の「THINGS AIN′T WHAT THEY USED TO BE」は、シェップとテイラーが曲の雰囲気とは全く異なったアドリブを展開し、後半でクラーク・テリーとラズウエル・ラッドが普通のソロを取る対比が痛快で、最後のテーマに戻る前で、スティーブ・レイシーを筆頭に全員による即興が展開されています。

ところで、両面を一通り聴き終えて、レコード棚に収めようとしたところ、下記のレコードが出てきました。
クレジットを見ると、奏者も曲目も全く一緒、
その後、ビクターからジャケット違いで発売されており、既に購入していました。
「CECIL TAYLOR ALL STARS」 VICTOR SMJ-6205
  

ジャケットは、最初のソニー盤のほうが雰囲気があるね!

コメント
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