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私の愛聴盤 (第43回)

2014-07-24 | 私の愛聴盤
第43回は2人のサックス奏者の共演盤で、「リー・コニッツ・ウィズ・ウォーン・マーシュ」です。

リー・コニッツ(Lee Konitz)1927年10月13日 イリノイ州シカゴ生まれ

リー・コニッツは、11歳でクラリネットを吹き、次いでアルトとテナー・サックスを習得し、2年間のカレッジ生活の後、レニー・トリスターノ(p)と巡り合っています。
彼は、アート・ペッパーやバド・シャンクと並ぶ優れた白人アルト・サックス奏者ですが、類い希な音楽的要素で独自の表現世界を持ち、最も非妥協的なミュージシャンとして知られています。
綿密に計算された奏法は、アート・ペッパーやジャッキー・マクリーン等のような口ずさめるアドリブとは異なり、難解で且つ複雑なフレーズを特徴としていて、聴き手の好みがはっきり分かれるミュージシャンです。
これは40年代にトリスターノの門下生となり、クールなコンセプションで自己の音楽理念を磨き、奏法を確立したことによります。

その様な経緯において、アトランティックに吹き込んだ4枚のレコードの中で、最初に録音されたものが今回の愛聴盤です。

「LEE KONITZ WITH WARNE MARSH」 ATLANTIC 1217
   
1. TOPSY
2. THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
3. I CAN’T GET STARTED
4. DONNA LEE
5. TWO NOT ONE
6. DON’T SQUAWK
7. RONNIE’S LINE
8. BACKGROUND MUSIC
KEE KONITZ(as) WARNE MARSH(ts) SAL MOSCA(p) RONNIE BALL(p) 
BILLY BAUER(g) OSCAR PETTIFORD(b) KENNY CLARKE(ds)
録音 1955年6月

これは59年前の演奏ですが、今聴いても少しも古さを感じません。
基本は2本のサックスの共演ですが「リー・コニッツ・ウイズ・ウォーン・マーシュ」のタイトル通り、リードするのはコニッツのほうで、そのほとんどで、先にソロを取っています。
LPは片面4曲づつですが、A面はピアノレスで、コード楽器はギターのみです。
演奏内容も、このA面が充実していて聴き応えがあります。
特に1曲目は、カウント・ベイシーの演奏でお馴染みの「トプシー」ですが、ベースのオープニングから始まるこの曲を、2人のサックス奏者がユニゾンと各々単独で甘味で優雅な演奏を繰り広げています。
2人はアルトとテナーの違いはありますが、音色の違いやタイミングの取り方の違いを比較しながら聴くには絶好のアルバムです。

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