あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

貞夫さん 若い!

2013-04-18 | JAZZ
渡辺貞夫さん
1933年2月1日 栃木県宇都宮生まれ

先日NHK BSで、昨年11月24日に山口県下関で行われたライブの放送がありました。
1時間番組の全てで、馴染みのあるスタンダード曲を演奏していました。
この2月で80歳になられましたが、失礼ながらとてもお歳には見えず、サックスの音にも艶がありました。
  

   

貞夫さんのサイトからスケジュール表をチェックしたところ、昨日(19日)と本日は、一関ベイシーでライブとなっていました。
いつまでも現役で頑張って欲しいものです。

現在の最新作は、2011年6月にニュー・ヨークで録音したカム・トゥディです。
   
1. Come Today
2. Warm Days Ahead
3. Airy
4. What I Should
5. I Miss You When I Think of You
6. Gemmation
7. Vamos Juntos
8. Simpático
9. She's Gone
10. Lullaby
--------------------------------------------------------------------------------
渡辺貞夫 (as) , Gerald Clayton (p), Ben Williams (b), Johnathan Blake (ds)
--------------------------------------------------------------------------------
Recorded at Avatar Studios, New York, NY, in June 2011

そして今年の5月22日(水)には、ブラジルで録音した新譜が発売予定となっています。
(貞夫さんのサイトから)
ブラジル音楽への憧憬……。
リズムの魅力はもちろん、ブラジル音楽の歌の魅力、メロディの優しさにも影響を受けた渡辺貞夫。
サックスで演奏する器楽曲というよりは、口ずさめる優しいメロディが印象的なブラジル・レコーディング・アルバム。

1968年に初めてブラジルでレコーディングしてから45年。
また、前回のブラジル・レコーディングから25年ぶりに再びブラジルを訪れてのレコーディング。
さらに今年80歳を迎えた節目で、ブラジル・レコーディングの総決算であり、ブラジル音楽を愛する渡辺貞夫メロディの集大成。
心あたたまる渡辺貞夫メロディをジャジーに奏でるブラジリアン・フレイヴァー溢れる会心作。
---------
渡辺貞夫

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4月の富士山

2013-04-17 | 富士山
何時もの場所から撮った4月17日(水)の富士山です。

富士山は晴れていても太陽が昇ってくると、雲の影響が出やすいので、早朝できるだけ早い時間の方がシャッターチャンスの確率が上がります。
そして今日も午前6時30分頃、いつもの場所に到着し、カメラを構えて数枚撮っているうちに、太陽を雲が遮ってしまいました。
30分程して、その雲は退いてくれましたが、今度は頂上に傘雲が現れました。
と、ここで出勤時間となってしまいました。

写真を撮っている間、散歩している数人の方が通り過ぎて行きましたが、全員が「おはよう」と声を掛けてくれて、気持ちの良い朝でした。

仕事を終えて帰り際、元の場所に戻って、完全に傘を被ってしまったお山をもう一枚撮り帰宅しました。

     

今週は雨は降らないものの、すっきりした天気にならず、このような日が続いています。
前回の3月8日のものと比べてみると、地上の草木は緑が増えてきましたが、富士山の雪はまだまだ多く、五合目辺りがわずかに少なくなってきた程度です。

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吉田のうどん(パート3)

2013-04-16 | 吉田のうどん
「吉田のうどん」店を新たに2軒紹介します。 
( このシリーズも、6、7 番目のお店になりました)
 

うどんマップ 16番の「てんせいや」さん
ここでは醤油汁ベースの「肉うどんの大盛り」を頂きましたが、このお店のお勧めは、「うどんと、かやくごはん」のセットだそうです。
うどんは中太で、しっかりしたコシがありました。
  


そしてもう1軒は 27番の「はうす」です。
こちらは隣りの喫茶と兼用のようで、道路端の看板は「WHITE HOUSE」となっています。
このお店も中は普通の民家の作りで、非常にきれいです。
入り口を入ったところに、お笑い芸人の有吉弘行(ひろいき)さんのサインが飾ってありました。
  

このお店は過去に何度も来ていますが、今回はブログに載せたいからといってお断りをして、厨房の写真も撮らせて頂きました。
  

ご主人から「どこの取材?」と聞かれたので、「個人のブログです」と応えたのですが、うどんも綺麗に盛り付けしてくれました。
オーダーしたのは醤油汁ベースの「肉きんぴらうどんの大盛り」で、ピリ辛のきんぴらごぼうが良いアクセントをつけていて、美味しかったです。
入り口ののれんは「手打ち」となっていましたが、うどんは機械で切ったように角が立ち整列されていました。

この日の天候はあまり良くなかったのですが、室内から眺められる庭園と、その先に見える富士山も最高でした。
昼時なのに、お客さんが誰もいないのにはチョットもったいないと思いました。
    

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ザ・ハピネス・イヤー

2013-04-15 | 日記
2013年4月15日
今日も色々なニュースがありました。

その中で明るいニュースと言えば、東京ディズニー・リゾート30周年「ザ・ハピネス・イヤー」です。
 

このイヴェントは、昨日14日(日)の朝刊にも全面広告で掲載されていました。


そして今朝(15日)の山手線の車両や中吊りです。
   

午後7時のNHKニュースの中でも取り上げていました。
    

昭和58年(1983年)の開業時の入園者数は993万人で、昨年(2012年)は2,750万人に…


この2,750万人の内の一人に、私も入っているのですが…
いい年こいて、今年もまた行ってみたいと思います。


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私の愛聴盤(第10回)

2013-04-13 | 私の愛聴盤
今回はオリバー・ネルソンの「ブルースの真実」です。
第10回目ということで、オールスター・メンバーを集めたアルバムを取り上げました。
またオリバー・ネルソンに関するアルバムも載せました。

オリバー・ネルソン 1932年6月4日 ミズーリ州セントルイス生まれ
11歳でサキソフォンを手にし、1947年にはルイス・ジョーダンのバンドで演奏しています。
また1952年からは海兵隊員として日本、韓国に滞在していたこともあります。
この時から大の日本びいきとなり、幾度となく来日し「イースト・ウインド」のプロデューサーを務めていたこともありました。
また1967年にはNYからLAに引っ越し、インパルス・レコードに Live From Los Angeles というアルバムも作っています。
最初のリーダー・アルバムは、1959年にプレステッジに録音した Meet Olver Nelsonで、1962年までに9枚をレコーディングした後、インパルスに移籍し8枚を制作しています。
後年はサックス奏者というより、アレンジャーとして力を発揮しましたが、1975年10月28日、心臓発作により43歳の若さで亡くなっています。

それでは彼の全作品の中で、最も優れていると思われるアルバムを紹介します。
「BLUES THE ABSTRACT TRUTH」 ( IMPULSE A - 5 )
    
1. STOLEN MOMENTS
2. HOE - DOWN
3. CASCADES
4. YEARNIN’
5. BUTCH AND BUTCH
6. TEENIE’S BLUES
OLIVER NELSON(ts, arr) FREDDIE HUBBARD(tp) ERIC DOLPHY(as, fl) BILL EVANS(p) 
PAUL CHAMBERS(b) ROY HAYNES(ds)  録音 1961年2月23日

このレコードはインパルス移籍後、最初に録音されました。
LPジャケットは左側がオリジナルの図柄(国内盤)で、右側の青い写真の横顔のものが2nd (輸入盤)です。
このアルバムは豪華メンバーに驚かされます。
ここで演奏されている6曲は全てネルソンのペンによるもので、タイトル通りブルースを基礎に書かれています。
そして1曲目から良い雰囲気でスタートしています。
そのストールン・モーメンツについて、通常ブルースは A - A´ - B - A´ の12小節ですが、ここでは形式的にとらわれない自由さを持っていて、それが大きな特徴でもあります。
私はこのメンバーの中で、アグレッシブなアルトサックスを吹くエリック・ドルフィーに注目していて、調子外れのような吹奏でありながら違和感がなく聴けるところが良いです。(このアルバムでは曲によりフルートも吹いています)
反対にネルソンは、曲をなぞる様にスローな吹奏で対照的なところがユニークです。
またこの当時、リヴァーサイドと契約していたビル・エヴァンスが参加していることも珍しいですが、ここでのエヴァンスについては、中山康樹さんの「エヴァンスを聴け!」に面白く書かれているので、一緒に載せておきました。
ドラムスのロイ・ヘインズ、ベースのポール・チェンバース、いずれも好演していて非常にバランスのとれた良いアルバムだと思います。


以下は愛聴盤とは異なりますが、オリバー・ネルソンに関連するアルバムを何枚か紹介します。

まずは上記のブルースの真実に続いて録音された第2集とも言うべきアルバムです。
「MORE BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH」 IMPULSE  A - 75

1. BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH
2. BLUES O’MIGHTY
3. THEME FROM MR. BROADWAY
4. MIDNIGHT BLUE
5. THE CRITIC’S CHOICE
6. ONE FOR BOB
7. BLUES FOR MR. BROADWAY
8. GOIN’ TO CHICAGO BLUES
OLIVER NELSON(arr) THAD JONES(tp) DANIEL MOORE(tp) PHIL WOODS(as) 
PHIL BODNER(ts) BEN WEBSTER(ts) PEPPER ADAMS(bs) ROGER KELLAWAY(p) 
RICHARD DAVIS(b) GRADY TATE(ds) 録音 1964年11月10日、11日

こちらのタイトルは「モア・ブルース・**」となっていますが、メンバーも第1集に比べると小粒で、全8 曲中5 曲が他人の曲です。
タイトルからしてさぞやと思い購入しましたが、これはこれとして納得するしかなく、最初のアルバムを聴いた後で、続けて聴くとちょっとがっかりします。

続けてプレスティッジ時代に戻っての2 枚です。
「SCREAMIN’ THE BLUES」  NEW JAZZ 8243 ( SMJ - 6565 )  録音 1960年5月27日
「STRAIGHT AHEAD」       NEW JAZZ 8225 ( SMJ - 6506 )  録音 1961年3月 1日
   
OLIVER NELSON(ts, as) RICHARD WILLIAMS(tp) ERIC DOLPHY(as, bcl) 
RICHARD WYANDS(p) GEORGE DUVIVIER(b) ROY HAYNES(ds)

上記2枚の奏者は同じであり、STRAIGHT AHEAD ではリチャード・ウイリアムスのみ抜けています。
そして、ブルースの真実の録音に参加しているエリック・ドルフィーや、ロイ・ヘインズが参加していて、録音日も近いため同じような音作りとなっています。
笑ってしまうのは、上記1枚目のタイトル曲である「スクリーミン・ザ・ブルース」において、ピアノ・ソロに続いてオリバー・ネルソンが演奏するアドリブの最初のフレーズが、ブルースの真実の4曲目にあるヤーニンのテーマの一部と同じように聴こえることです。

次の2枚は彼のアレンジで話題になったアルバムです。
「ALFIE」 IMPULSE  A - 9111
 
1. ALFIE’S THEME
2. HE’S YOUNGER THAN YOU ARE
3. STREET RUNNER WITH CHILD
4. TRANSITION THEME FOR MINOR BLUES OR LITTLE MALCOM LOVES HIS DAD
5. ON IMPULES
6. ALFIE’S THEME DIFFERENTLY
SONNY ROLLINS(ts) JIMMY CLEAVELAND(tb) J.J.JOHNSON(tb) PHILL WOODS(as) 
KENNY BURRELL(g) others   録音 1966年1月26日

このアルバムはソニー・ロリンズが担当した初めての映画音楽で、イギリスの劇作家ビル・ノートンの原作で評判になった舞台劇を元に作られたラヴ・コメディーです。
過去にSJ誌で優秀録音賞に選ばれたこともあり、「音」も良いです。
しかし内容はと言えば、オリバー・ネルソンのアレンジより、ロリンズの演奏を聴くアルバムかもしれません。

「3 - 2 - 1 - O   OLIVER NELSON / ♯&♭ ’69」 日本コロムビア XMS - 10022 - J
  
 1. STRAIGHT NO CHASER
 2. GOOD BAIT
 3. SO WHAT
 4. C JAM BLUES
 5. BLUE MONK
 6. 3 - 2 - 1 - 0
 7. YEARNIN’
 8. 12 TONES BLUES
 9. 5 × 5 × 5
10. MISSION ACCOMPLISHED
編曲 オリバー・ネルソン  演奏 原 信夫とシャープス アンド フラッツ  録音 1969年9月

このアルバムは、原信夫の依頼によりオリバー・ネルソンが5 曲を提供し、既成の有名曲5 曲と合わせて10 曲の編曲を担当し、日本のスタジオで録音されたものです。
6、8、9曲目のタイトルに数字が並んでいますが、「3 - 2 - 1 - 0」は、今まさに宇宙に飛び出そうとしている瞬間の秒読みのことであり、♯&♭の将来に向けてという意味を込めて、ネルソンが今回の来日コンサートのために書き下ろしたものです。
「12 TONES BLUES」は、ド・レ・ミ・ファ ~ シ(ド)の7音に半音の5音を全て加えると12音階になりますが、この12音を使って曲にしたもので、元来ジャズ評論家のレナード・フェザーが作った曲ですが、ネルソンがフルバンド用にアレンジしています。
「5 × 5 × 5」は変調子の曲で、5 / 4 拍子で書かれており、途中で3 / 2 拍子に変ります。
そして10曲目は数字のタイトル曲ではありませんが、これも3 / 2 拍子と5 / 4 拍子が交互に出てくる曲です。
これらはいずれもフル・バンドで演奏するには難曲ばかりですが、それを見事にこなしており、良い雰囲気の中で満足な演奏ができたとされています。
フルバンドのアレンジも素晴らしく、ブルースの真実の中に入っている「ヤーニン」も演奏しています。
LPの裏面に当時の2人の写真がありましたのでこに載せました。
このLPは既に廃盤になっていますが、数年前にCDでも発売されていますので、フルバンドに興味のある方は一度お聴きになってみてください。

そして最後にもう1枚…
ブルースの真実の中で一番有名な「ストールン・モーメンツ」をピアノ・トリオで演奏している優れた内容のアルバムです。
「HAUNTED HEART」(邦題 魅せられし心) VENUS TKJV - 19041 ( CD:TKCV - 35034 )
 
1. MY FUNNY VALENTINE
2. HAUNTED HEART
3. STOLEN MORMENTS / ISRAEL
4. LUSH LIFE
5. HOW MY HEART SINGS
6. SOMEONE TO WATCH OVER ME
7. I SHOULD CARE
8. LOVER COME BACK TO ME
9. ISN’T IT ROMANTIC ?
EDDIE HIGGINS(p) RAY DRUMMOND(b) BEN RILEY(ds) 録音 1997年6月28日

日本のプロデューサーにより、エディ・ヒギンズを再発掘した最初のアルバムで、この後次々と録音されていきます。
「ストールン・モーメンツ」を含め、曲の解釈良し、録音良しのピアノ・トリオとして推薦アルバムです。

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ミロスラフ・ヴィトウスの初期のアルバム

2013-04-12 | JAZZ
私の愛聴盤(第9回)において、チック・コリアの「ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス」を紹介しましたが、今度はその時のベーシストのアルバムを取り上げてみます。

ミロスラフ・ヴィトウス(Miroslav Vitous) 1947年12月6日 チェコスロバキア生まれ
14歳からコントラバス(ベース)を本格的に習い始め、チェコ・フィルのコントラバス奏者の弟子になったことがあります。
1966年にウイーンで開催された国際ジャズ・コンクールのベース部門で優勝し、その後米国に渡り活躍することになります。
なお同コンクールのベース部門第2位は、同じチェコのジョージ・ムラーツ(本名Jiri Mraz 1944年9月9日生まれ)で、この年はチェコから2人の優秀なベーシストが誕生しています。
ちなみにヴィトウスのお兄さんはアラン・ヴィトウスで、ジャズ・ドラマーです。

ここではミロスラフ・ヴィトウスの初期のアルバムを中心に紹介します。
まずは自身の1st アルバムから…
「INFINITE SEARCH」 EMBRYO SD524 ( 邦題 限りなき探究 )
    
1. FREEDOM JAZZ DANCE
2. MOUNTAIN IN THE CLOUDS
3. WHEN FACE GETS PALE
4. INFINITE SEARCH
5. I WILL TELL HIM ON YOU
6. EPILOGUE
MIROSLAV VITOUS(b) JOE HENDERSON(ts) JOHN MCLAUGHLIN(g) 
HERBIE HANCOCK(p) JACK DEJOHNETTE(ds) 録音 1969年11月

ミロスラフ・ヴィトウスは1968年から70年にかけて、ハービー・マンのグループに加わっており、日本にも69年、70年に来日しています。
そしてこの1stアルバムのブロデューサーは、なんとハービー・マンです。
録音はエンブリオ・レコードとなっていますが、アトランティック系のレーベルで、当時ハービー・マンはアトランティックの専属でした。
そして内容ですが、1曲目のフリーダム・ジャズ・ダンス(電気サックスで有名なエディ・ハリスの作)を除き、全てがヴィトウスの作曲によるもので、全てアコースティック・ベースを弾いています。
参加メンバーからも分かる様にベテランばかりですが、その中で新人のヴィトウスは堂々としたものです。
ベースはピアノでいうノン・ペタル奏法のように音を伸ばさず、ホーン楽器の様に鳴らしています。
2曲でテナー・サックスのジョー・ヘンも参加していますが、当時はコルトレーンの後継者と言われていた時期でもあり、音に鋭さが残っています。
今回、このアルバムを取り上げるに当たり、全曲通して聴きなおしてみましたが、今聴いても新鮮さがあり、40年以上前に発売された時の反響はより大きかったように思います。

次はソニーから発売されたパープルですが、ジャケットの表はタイトルの文字だけす。
「PURPLE」 SOPM157
    
1. PURPLE
2. MOOD
3. WATER LILIE
4. DOLORES
5. IT CAME FROM KNOWHERE
MIROSLAV VITOUS(b) JOE ZAWINUL(elp) JOHN MCLAUGHLIN(g) BILLY COBHAM(ds) 録音 1970年8月25日

このアルバムは、ヴィトウスがハービー・マンのグループで日本に来日した折り、自ら持参したテープを当時ソニーのディレクターだった伊藤潔さんが買い取って、レコード化したものです。
この辺の経緯は解説書に詳しく掲載されていましたので、ジャケットと一緒に掲載しました。
そして内容ですが、サウンド自体は最初のアルバムの発展系となっていて、ここではヴィトウス自身の弓弾きと多重録音が多く聴かれます。
またピアノがハンコックからザヴィヌルに、ドラマーがディジョネットからコブハムに代わったことで、よりリズミックとなり、次に来るウェザー・リポートのサウンドに近いものになっています。
レコーディング・エンジニアがディビッド・ベイカーとなっていて、非常に優れた録音であることも付け加えておきます。

そしてウェザー・リポートの第1作です。
「WEATHER REPORT」
 
1. ORANGE LADY
2. MILKY WAY
3. UMBRELLAS
4. SEVENTH ARROW
5. MORNING LAKE
6. WATERFALL
7. TEARS
8. EURYDICE
JOE ZAWINUL(key) WAYNE SHORTER(sax) MIROSLAV VITOUS(b) 
ALPHONZE MOUZON(ds) AIRTO MOREIRA(perc) BARBARA BURTON(perc)
録音 1971年2月16日 ~ 3月17日

このウェザー・リポートというバンド名(アルバムのタイトル名でもある)は、ウエイン・ショーターが命名したもので、当初はヴィトウスがショーターに新バンドの結成を持ちかけたところ、ショーターはザヴィヌルとの間で新バンドの構想を練っていたことから、これにヴィトウスが加わる形で誕生しました。
しかしザヴィヌルとの音楽感の違いから次第に方向性が合わなくなり、1974年発表のミステリアス・トラベラーを最後にバンドを脱退してしまいます。
上記3枚のアルバムは1年3ヶ月の間に続けて録音されており、この3枚を通して聴いてみると、ヴィトウスが考えていたコンセプトがより明確になります。

ヴィトウスはウェザー・リポートを脱退した後、体調不良となり一時音楽活動を中止、その後、1979年にECMレコードに移籍しレコーディングに参加しています。
1993年には再び演奏活動を中断していますが、2003年に再起し、現在に至っています。
ECMでの自身のアルバムは6枚となりますが、中でも2003年に発売したユニヴァーサル・シンコペーションズは発売当時話題となりましたので、CDジャケットと共に、当時のSJのレビューを紹介します。
「UNIVERSAL SYNCOPATIONS」 ECM UCCE1034
 

そして2006年から2007年に掛けてECMに録音したもう1枚です。
タイトルはその名も「REMEMBERRING WEATHER REPORT」となっていて、ヴィトウスは弓弾きを多用し、オーネット・コールマンのロンリー・ウーマンや、ドヴォルザークの家路などをデフォルメした形にして、過去にない自由な音楽を演っています。
CDのジャケットの中にあったヴィトウスの写真と、発売当時のSJのレビューを掲載します。
   


なお、ヴィトウスは1stアルバムに先駆けて、ウエイン・ショーターのスーパー・ノヴァに参加しています。
「SUPER NOVA」 BLUE NOTE BST84332

1. SUPER NOVA
2. SWEE-PEA
3. DINDI
4. WATER BABIES
5. CAPRICORN
6. MORE THAN HUMAN
WAYNE SHORTER(ts) JOHN MCLAUGHLIN(g) SONNY SHARROCK(g) 
WALTER BOOKER(acg) MIROSLAV VITOUS(b) JACK DEJOHNETTE(ds) 
CHICK COREA(ds, vib) AIRTE MOREIRA(perc) MARIA BOOKER(vo)  
録音 1969年8月29日、9月2日

さらに、ついでと言っては何ですが、ミロスラフ・ヴィトウスにはこんな人とのセッションもありました。
「ROUND TRIP / 渡辺貞夫」 SONY SONP 50320-J

ジャケットにファクトリー・シールが貼ってあるため、画像が見にくくなっています。
このアルバムは全て渡辺貞夫のオリジナルですが、彼は過去にない激しい演奏をしています。
こんなナベサダ見たことも、聴いたこともありません。
そしてパープルのたった10日前に、NYで録音されていました。

「MARACAIBO CORNPONE / ジョージ大塚」 TRIO PAP-9122
  
こちらのアルバムは菊池雅章がピアノと編曲で参加しており、菊池のアルバムといってもいいかも知れません。
ヴィトウスも2曲提供していますが、全体的に面白いリズムを持った内容です。

 
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緑の山手線

2013-04-11 | 日記
4月11日(木)、念願かなって50周年記念車両の「緑の山手線」に乗車しました。

前回見たのは3月30日で、あれから10日以上経っているので、そろそろ巡り合ってもいい頃だと思っていたところ、運良くやってきました。
午後6時過ぎに山手線外回りの高田馬場で乗車し池袋まで…
車内のレイアウトや吊るしのCMも別段変わったことはなかったのですが、帰宅時間であり、ただ混雑していただけのことでした。
それでもやっと乗車できたので、満足・満足…

ということで、
池袋で下車した後、乗車記念として、またまた写真を撮りました。

  

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サクラの他に (菜の花とおぼろ月夜)

2013-04-07 | 日々の暮らし
春にはサクラの他に、もう一つ忘れられない「花」があります。
それは「菜の花」です。
私が住んでいる近くにも以前は畑があり、ここを通る度に、この花を見て「春」を感じていました。
しかし10年ほど前に畑の場所はお店や駐車場になってしまい、少し先の農協の畑まで行かないと、沢山の花には巡り合えなくなりました。

特に今年の春は天候が不順で、この週末も低気圧の影響で雨と風が強くなるとの予報が出ていたため、花の撮影が遅れていました。
そんな訳で今日(7日)は、風は強いものの朝から晴れたので、早速写真を撮ってきました。
菜の花と共に、小学唱歌の「朧月夜」も、この時期には欠かせない好きな歌の一つです。

高野辰之作詞  岡野貞一作曲

菜の花畠に、入日薄れ
見わたす山の端(は)、霞ふかし
春風そよふく、空を見れば
夕月かかりて、にほひ淡し ♪♪♪

里わの火影(ほかげ)も、森の色も
田中の小路をたどる人も
蛙(かはづ)のなくねも、かねの音も
さながら霞める朧月夜   ♪♪♪


 

残念ながら今夜はまだ月が出ていません。
この先、運よく「おぼろ月夜」に巡り合えたら、ここに追加で載せたいと思います。


菜の花を撮影してから数日が経ち…
今日は4月16日(火) 午後9時35分

夜は所要で外出していていました。
帰り際、駐車場に車を停めて西の空の方向を見ると、団地の屋根の先に三日月が出ていました。
良~く見ると月の周りにうっすらと輪が見えます。
「おぼろ月夜」かなと思い、早速カメラを持ち出しその月を撮りました。
その輪はやがて月を柔らかく包んだようになりました。
この時間、わずか10分ほどの間でしたが、その後、月の周りの輪はだんだん消えてしまい、単なる三日月に戻っていきました。
ほんの一瞬の天体ショーのようでした。

    

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チック・コリアのサークルについて

2013-04-06 | JAZZ
チック・コリアは長い音楽人生の中で一度だけフリー・ミュージック(前衛)について、ほんの短期間ですが「サークル」という名のバンドで活動していた時期があり、そのことについて触れてみたいと思います。

その前に、チック・コリアについては私の愛聴盤(第9回)で、「ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス」を紹介しましたが、この録音が1968年3月で、同年9月24日にはマイルス・デイビスの「キリマンジャロの娘」のレコーディングに参加しています。
それまでのマイルスはアコースティック・サウンドの中で、自身のオリジナルやスタンダードをいかに料理するかを追及していましたが、この時を前後して電化を取り入れたサウンドに進みつつあった時代でもあり、これを演るにはそれまでピアニストを務めていたハービー・ハンコックでは限界を感じていたため、ハービーに代わってチック・コリアの加入となりました。
チック・コリアがマイルス・バンドに参加していたのは、1970年8月29日にワイト島で行われたミュージック・フェスティバル辺りまでで、「自分の音楽を追及するのが今だ」と語り、同年10月にはデイブ・ホランドと共にマイルスの元を離れています。
しかしその後も、1972年6月のオン・ザ・コーナーのレコーディングには参加しています。

という訳で、チック・コリアがマイルス・デイビスのバンドに参加した最初と最後、それにオン・ザ・コーナーを紹介します。
尚、ワイト島のライブはDVDです。
    


チック・コリアはこの時期のマイルスから影響を受けたことで、音楽にも大きな変化が現れます。
そこで、今回のテーマである「サークル」を含め、1970年以降に録音されたアルバムを順に追ってみると…
「THE SONG OF SINGING」 Blue Note BST-84353 
 
1. TOY ROOM
2. BALLAD I
3. RHYMES
4. FLESH
5. BALLAD Ⅲ
6. NEFERTITTI
CHICK COREA(p) DAVID HOLLAND(b) BARRY ALTSCHUL(ds)  録音1970年4月7~8日

「日輪 / THE SUN」 東芝 ETP-9016
 
1. MOON DANCE
2. SLUMBER
3. THE SUN (Part 1)
4. THE SUN (Part 2)
5. THE MOON
CHICK COREA(p) STEVE GROSSMAN(ts) DAVID HOLLAND(b) JACK DE JOHNETT(ds)  
録音1970年9月14日 


そして以下の4作品が「サークル」としての活動アルバムです。
「LIVE IN GERMAN CONCERT」 SONY SOPL 19-XJ (サイトからのピック・アップ画像)

1. MEDLEY : TOY ROOM ~ Q AND A
2. NO GREATER LOVE
CHICK COREA(p) ANTHONY BRAXTON(reeds)  DAVID HOLLAND(b) 
BARRY ALTSCHUL(ds)  録音1970年11月28日

「A. R. C.」 ECM 1009 ST
 
1. NEFERTITTI
2. BALLAD FOR TILLIE
3. A.R.C.
4. VADANA
5. THANATOS
6. GAMES
CHICK COREA(p) DAVID HOLLAND(b) BARRY ALTSCHUL(ds)  録音1971年1月11~12日

「PARIS CONCERT」 ECM 1018 / 1019 (2枚組)
 
1. NEFERTITTI
2. SONG FOR THE NEWBORN
3. DUET
4. LOOKOUT FARM
5. 73°KALVIN (VARIATION - 3)
6. TOY ROOM ~ Q AND A
7. NO GREATER LOVE
CHICK COREA(p) ANTHONY BRAXTON(reeds)  DAVID HOLLAND(b) 
BARRY ALTSCHUL(ds)  録音1971年2月21日
上記 2.はデイブ・ホランドのベース・ソロ、3.はチックとアンソニー・ブラクストンのピアノとサックスのデュオです。

「GATHERRING」 SONY SOPL 20-XJ (サイトからのピック・アップ画像)

1. GATHERING Part 1, Part 2
CHICK COREA(p) ANTHONY BRAXTON(reeds)  DAVID HOLLAND(b) 
BARRY ALTSCHUL(ds)  録音1971年3月17日

当時、チック・コリアが住んでいたアパートのすぐ上階にはデイヴ・ホランドがいて、下が倉庫になっていたことで、ここにバリー・アルトシュルとアンソニー・ブラクストンが集まり「サークル」が生まれました。
しかしバンド活動は、1970年秋から71年春までのおよそ半年だけとなっています。
それは「前衛」と称されるこの手の音楽が、ヨーロッパや日本では歓迎されるも、本場アメリカでは難しかったことによります。
「サークル」のパリ・コンサートを録音した時点で、既にECMレーベルとは接点ができていたこともあり、1971年4月21日はノルウェイのオスロでソロ・アルバムを録音しています。
そしてこのアルバムが発売されるやいなや、ジャズ界から驚きを持って歓迎されたことで、サークルの活動は完全に終焉となりました。
今、改めて聴きなおして見ると、カルテットの演奏にはクラシックの現代音楽版のような雰囲気があり、ジャズで言う「完全な前衛」に成りきれない中途半端な側面も見られますが、ピアノ・トリオや、「サークル」結成前の「日輪」などは、今でも新鮮な一面を持って聴ける作品であると思います。

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何時もの場所の桜が終わりました

2013-04-04 | 日々の暮らし
今年の東京の桜の開花は3月16日で、平年よりだいぶ早かったため、22日の満開の後は散るばかりと思っていたのですが、その後の天候不順の影響もあり、寒い日が多かったので、4月の声を聞くまでは何とか持ちこたえました。
下の写真は4月1日の朝に、前回の25日~26日に写したのと同じ場所で撮影した映像です。
朝日の関係で最後の写真は逆光となってしまいまいましたが、大半の花びらはまだしっかり残っています。
    

その後天候が一変し、4月3日は低気圧の影響で早朝から風速30メートル以上の突風が吹き荒れ、おまけに横殴りの強い雨が降りました。
丁度朝の出勤時間帯であったため、さした傘は役立たず、人によっては傘を広げた瞬間に突風に飛ばされてしまったり、骨だけになってしまったものも見受けられました。
昼過ぎからは風雨も収まり、天気は回復に向かいましたが、朝の風の影響で大半の花ビラは落ちてしまいました。
それでも3月16日から数えてほぼ3週間、今年もたっぷり楽しませてもらいました。
下の画像は、4月3日の夕方に、やはり同じ場所から撮影したものです。
    

路上に落ちた花びらたち…
 

「さくらさん」また来年も宜しくお願いします。

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