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私の愛聴盤(第12回)

2013-04-27 | 私の愛聴盤
第12回はアール・ハインズの「ヒア・カムズ」です。
アール・ハインズ 1905年12月28日 - 1983年4月22日 ペンシルバニア州ドクェズン生まれ

バド・パウエルをモダンジャズの開祖とするならば、アール・ハインズはジャズ・ピアノの父ともいえる存在で、その後の多くのジャズ・ピアニストに多大な影響を与えました。
(前回紹介したアート・テイタムも偉大なピアニストでした)
ハインズは1948年から51年にかけて、ルイ・アームストロングのバンドに参加していたことで、ルイの演奏にヒントを得て、これをピアノで表現することとしたことから、右手の高音によるシングルトーンを称して「トランペット・スタイル」と呼ばれています。
そのシングル・トーンはこのアルバムでも随所で聴くことができます。
また左手の使い方にも特徴があり、両手での複雑なリズムも魅力的です。

このアルバムが録音された時の年齢は60歳ですが、本当に若々しいプレイです。
これはひょっとして、バックの2人のサポートに寄るところが大きいかもしれません。

「 HERE COMES」 ( CONTACT CM - 6 )
    
1. SAVE IT PRETTY MAMA
2. BYE BYE BABY
3. SMOKE RINGS
4. SHOE SHINE BOY
5. THE STANLEY STEAMER
6. BERNIE’S TUNE
7. DREAM OF YOU
EARL “FATHA” HINES(p) RICHARD DAVIS(b) ELVIN JONES(ds)  録音 1966年1月17日 

このアルバムは3人のジャズの巨人による素晴らしいもので、エルビン・ジョーンズはブラシを多用していて、これがまた良い感じです。
5曲目のザ・スタンリー・スティマーはハインズのオリジナルですが、他は古い時代のものやスタンダードが取り揃えてあり、ジャズの醍醐味を味わえる一級品のアルバムです。

なおこの録音エンジニアは、かの有名なRVGで、ピアノの録音は上手くないという人もいますが、これはBlue Noteの録音とは全く違う感性で収録されており、その辺も聴きどころの一つです。

コメント
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