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エルジー・ビアンキの未発表音源集

2025-03-20 | JAZZ
歌手でもあり、ピアニストでもあるエルジー・ビアンキが1960年から62年にラジオ局に残していた未発表音源集

「FLY ME TO THE MOON」 Sonorama DRS 2
  
 1. I Remember Clifford
 2. Hot Dig A Dee
 3. No Moon At All
 4. Paradise
 5. Fly Me To The Moon
 6. Baron Lazar
 7. Seacret Love
 8. Canadian Sunset
 9. Happy Little Sunbeam
10. But Not For Me
11. I Feel Pretty
12. Misty
Elsie Bianch (p, vo) Siro Bianch (b) Kenny Schmidt (ds) Fritz Stahli (ds)
録音 1960 ~ 62年

歌と楽器を掛け持ちする人は多く、その中でも歌とピアノの組み合わせが最も多く、エルジー・ビアンキもその中の一人であり、アルト・ヴォイスが魅力的な彼女は、このアルバムでも6曲のスタンダードをピアノを弾きながら歌っています。

トランペットがフューチャーされることが多い「I Remember Clifford」の歌唱などは、6小節のメロディを伴ったピアノのイントロに続いて、クリフォード・ブラウンを慕うようにそっと歌いだすところや、中間部の1コーラスによるピアノ・ソロなどは、1曲目からこのアルバムの一番の聞きどころのように思います。
また、ヴァースから静かに歌いだす「Fly Me To The Moon」も丁寧に歌っており、中間部のピアノ・ソロを含めて3拍子で通していますが、バックを務めるパートナーのであるシロ・ビアンキのベースが演奏全体をきちっとまとめています。
そして、短い演奏ながら彼女の独特な節回しが聞ける「 But Not For Me」の他、「No Moon At All」、「Canadian Sunset」、「Misty」の3曲は、オーケストラをバックに歌を披露していて、ロマンチックな歌詞の「No Moon At All」は丁寧に、また「Misty」は見事な大人のバラードとなっています。

それから、このアルバムで唯一彼女の作曲による「Baron Lazar」の他、「Hot Dig A Dee」、「Paradise」、「Seacret Love」、「Happy Little Sunbeam」、「 I Feel Pretty」はピアノ・トリオで演奏されますが、いずれもミディアム・テンポによる軽快で小気味よいプレイに一貫性がありますが、その中でも更にテンポを上げた演奏でドラムスとの4バースも聴ける「「Happy Little Sunbeam」が素晴らしいです。

このアルバムは、古い録音ながらラジオ局のオリジナル・テープから24 bit/ 48 khzリマスターされた音源を使用していることから、良好な音で楽しむことができます。


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