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メンフィス出身のミュージシャン(1)

2013-07-27 | JAZZ
7月10日の「 DOWN HOME REUNION / YOUNG MEN FROM MEMPHIS 」において、メンフィス出身者で編成されたアルバムを紹介しましたが、そこに登場した人を順次紹介しています。
その第1回は「ブッカー・リトル」です。

ブッカー・リトルJr.( Booker Little, Jr. 1938年4月2日 - 1961年10月5日)

彼は音楽的な家庭に生まれ、最初はクラリネットを手にしましたが、12歳の時にトランペットに代えて、フィニアス・ニューボーンらと共に、地元でジャムセッションをしていました。
そしてシカゴ音楽院に入学(1956~58年)してからは、シカゴのジョニー・グリフィンや、ウォルター・パーキンスの「 MJT+3 」と共演した後、ニューヨークに進出し、マックス・ローチやエリック・ドルフィーと共演するようになり、短期間に多くのセッションに参加し、4枚のリーダー・アルバムを残しています。
ジャズ・トランペッターは、マイルス・デイビスを別格とすると、その他の大部分の人はクリフォード・ブラウンの影響下にあり、リー・モーガン、アート・ファーマー、ドナルド・バードなど、皆ブラウンの演奏を手本としていて、ブッカー・リトルも同様でしたが、彼はハード・バップの全盛期にあって、一歩抜け出た新しい響きを追及していました。
クリフォード・ブラウン亡き後、マックス・ローチのバンドに参加(1958/6 ~ 59/2 )し、初レコーディングを経験しています。
またマルチ・リード奏者のエリック・ドルフィーとは、1960年12月のアルバム「ファー・クライ」や、翌1961年8月の「ファイブ・スポット」でのライブ・レコーディングも残しましたが、尿毒症の合併症によりニューヨークで急逝したため、活動期間は僅か3年でした。

ブッカー・リトルの初レコーディングは下記のアルバムで、充実期のマックス・ローチがシカゴに進出して結成した強力な新バンドで、メンフィス出身のジョージ・コールマンと共に参加しています。
「 MAX ROACH + 4 」 EmArcy MG - 36132 ( 国内盤LP 195J - 41 )
   
1. SHIRLEY
2. MY OLD FLAME
3. SPORTY
4. STELLA BY STARLIGHT
5. STOMPIN’ AT THE SAVOY
6. MEMO. TO MAURICE
MAX ROACH(ds) BOOKER LITTLE(tp) GEORGE COLEMAN(ts) EDDIE BAKER(p) BOB CRANSHOW(b)
録音 1958年6月

次はブッカー・リトルの唯一のワン・ホーン作品で、ベースにはビル・エヴァンスのトリオで有名な、スコット・ラファロが参加しています。
「 BOOKER LITTLE 」 TIME S/2011 ( 国内盤LP VIJJ - 60001 )
   
1. OPENING STATEMENT
2. MINOR SWEET
3. BEE TEE’S MINOR PLEA
4. LIFE’S A LITTLE BLUE
5. THE GRAND VALSE
6. WHO CAN I TURN TO
BOOKER LITTLE(tp) TOMMY FRANAGAN(p/1,2,5,6) WYNTON KELLY(p/3,4) SCOTT LA FARO(b) ROY HAYNES(ds)
録音 1960年4月13,15日

以下は、エリック・ドルフィーとの初共演、リトルのリーダー・アルバムにドルフィーが参加したもの、そして死の1ヶ月前のラスト・レコーディングです。
  

なおTIMEレーベルには、4人のトランペッターを集めたものがあり、クリフォード・ブラウンと、ブッカー・リトルが2曲ずつ演奏していて、聴き比べするには都合の良いアルバムです。
   


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