早坂紗知と山下洋輔の誕生日が2月26日と同じ日に当たることから、2月26日に行われた2019年のライブ盤を1年程前に購入しました。
その時、30周年のライブ盤が出ていることを知り、それ以来ずっと探していましたが、この度購入することが出来たので、早速聴いてみました。(この2枚、何れも Made in taiwan です)
「30th Anniversary of 2.26 Birthday Live」
1. MICHELANGELO 70
2. BANSLIKANA
3. CANNABIS RING 2016
4. THE NEW WORLD(新世界)
5. BETTER GIT HIT IN YOUR SOUL
早川紗知 (as, ss) 類家心平 (tp) RIO (bs)
山下洋輔 (p) 永田利樹 (b) 本田珠也 (ds)
録音 2016年2月26日 江古田 Buddy
1曲目は、ピアソラが演奏活動の拠点であったクラブ名にちなんで名づけた「MICHELANGELO 70」で、シンプルなメロディがアルトサックス、トランペット、バリトンサックスによるユニゾンで提示され、続いて記載の順でそれぞれロング・ソロが展開されます。
2曲目は、美しいメロディによる「 BANSLIKANA」で、ここからはこの曲の作曲者である山下洋輔が参加しピアノ・ソロでスタートした後、こちらも3人のユニゾンによるテーマが演奏されます。
続いてバリトンサックスによる激しいソロにピアノが絡む演奏が中心となって進み、後半はトランペットとアルトサックス、それにドラムスが加わって混然とした展開となります。
余談ですが、この曲が最初にレコードに登場したのは、1976年5月から7月にかけてのヨーロッパ・ツアーにおける最終日に、モントルー・インターナショナル・フェスティヴァルでの一部を収録した「MONTREUX AFTERGLOW」で、この第2期トリオの絶頂期の演奏を聴くことが出来ます。(1975年から76年に掛けての山下洋輔トリオは飛ぶ鳥を落とす勢いで凄かったです)
「 CANNABIS RING 2016」は早坂のオリジナルで、本田の長いドラム・ソロからスタートし、RIO(bs)に早坂(ss)が絡み、後半では山下と永田利樹 (b) 本田珠也 (ds)による激しい演奏へと続き、これに早坂が加わったカルテットとなり、更には早坂から類家(tp)に交代するパートもあります。
また、ドヴォルザークの新世界は、早坂(as)と山下を中心に、4つの楽章をそれぞれモチーフにして演奏が進行します。
最終曲のミンガスの「BETTER GIT HIT IN YOUR SOUL」では、ベースの永田がクローズアップされますが、参加者全員が各々にソロを取るスペースがあり、この曲以外でも類家 のキラッと光るトランペット演奏も一聴の価値があります。
その類家心平ですが、彼が中嶋錠二 (p)とデュオによるアルバムも同時に聴きました。
このCDは、曲間に2人が交互に演奏する短い即興が挟まれており、曲目の中には旧知のスタンダードもありますが、日野皓正の「Alone Alone and Alone」以外は、元のメロディを感じることはありません。
これは、多彩なアプローチで魅了する類家心平の一端を捉えた記録です。
「N.40°」APPOLO SOUND APLS 1403
その時、30周年のライブ盤が出ていることを知り、それ以来ずっと探していましたが、この度購入することが出来たので、早速聴いてみました。(この2枚、何れも Made in taiwan です)
「30th Anniversary of 2.26 Birthday Live」
1. MICHELANGELO 70
2. BANSLIKANA
3. CANNABIS RING 2016
4. THE NEW WORLD(新世界)
5. BETTER GIT HIT IN YOUR SOUL
早川紗知 (as, ss) 類家心平 (tp) RIO (bs)
山下洋輔 (p) 永田利樹 (b) 本田珠也 (ds)
録音 2016年2月26日 江古田 Buddy
1曲目は、ピアソラが演奏活動の拠点であったクラブ名にちなんで名づけた「MICHELANGELO 70」で、シンプルなメロディがアルトサックス、トランペット、バリトンサックスによるユニゾンで提示され、続いて記載の順でそれぞれロング・ソロが展開されます。
2曲目は、美しいメロディによる「 BANSLIKANA」で、ここからはこの曲の作曲者である山下洋輔が参加しピアノ・ソロでスタートした後、こちらも3人のユニゾンによるテーマが演奏されます。
続いてバリトンサックスによる激しいソロにピアノが絡む演奏が中心となって進み、後半はトランペットとアルトサックス、それにドラムスが加わって混然とした展開となります。
余談ですが、この曲が最初にレコードに登場したのは、1976年5月から7月にかけてのヨーロッパ・ツアーにおける最終日に、モントルー・インターナショナル・フェスティヴァルでの一部を収録した「MONTREUX AFTERGLOW」で、この第2期トリオの絶頂期の演奏を聴くことが出来ます。(1975年から76年に掛けての山下洋輔トリオは飛ぶ鳥を落とす勢いで凄かったです)
「 CANNABIS RING 2016」は早坂のオリジナルで、本田の長いドラム・ソロからスタートし、RIO(bs)に早坂(ss)が絡み、後半では山下と永田利樹 (b) 本田珠也 (ds)による激しい演奏へと続き、これに早坂が加わったカルテットとなり、更には早坂から類家(tp)に交代するパートもあります。
また、ドヴォルザークの新世界は、早坂(as)と山下を中心に、4つの楽章をそれぞれモチーフにして演奏が進行します。
最終曲のミンガスの「BETTER GIT HIT IN YOUR SOUL」では、ベースの永田がクローズアップされますが、参加者全員が各々にソロを取るスペースがあり、この曲以外でも類家 のキラッと光るトランペット演奏も一聴の価値があります。
その類家心平ですが、彼が中嶋錠二 (p)とデュオによるアルバムも同時に聴きました。
このCDは、曲間に2人が交互に演奏する短い即興が挟まれており、曲目の中には旧知のスタンダードもありますが、日野皓正の「Alone Alone and Alone」以外は、元のメロディを感じることはありません。
これは、多彩なアプローチで魅了する類家心平の一端を捉えた記録です。
「N.40°」APPOLO SOUND APLS 1403