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チェット・ベイカーの諸作を聴く(SEPTEMBER SONGの続き CD)

2024-03-13 | JAZZ (CD)
前回掲載した「SEPTEMBER SONG」ですが、併せて同時期のセッションにおける他の2枚(CD)を取り上げました。

1枚目は、パリでのライブ録音です。
「LIVE AT NEW MORNING」Marshmallow (Century Records CECC 00420)

1. OUT OF NOWHERE(11分20秒)
2. MY FUNNY VALENTINE(12分48秒)
3. I REMEMBER YOU(10分55秒)
4. NEW MORNING BLUES(7分27秒でフェード・アウト)
Chet Baker (tp) Duke Jordan (p) Jesper Lundgaard (b) Leo Mitchell (ds)
録音 1983年11月24日

3枚の中では唯一ドラムスが加わっていることから、「OUT OF NOWHERE」や「NEW MORNING BLUES」の演奏において、よりリズミックで躍動感が感じられるところは良いのですが、少しラフな録音となっていて、ピアノは奥に引っ込んでいるし、ドラムスの音が少し大きく、4人のバランスが余り良くないのが残念です。
ピアノ・トリオの伴奏によりヴォーカルでスタートする「MY FUNNY VALENTINE」は、マイクから遠いこともあり、しょぼくれた弱々しい声で1コーラスを歌っており、続くデューク・ジョーダンのピアノ・ソロもチェットの歌に引きずられたように、ジョーダンらしからぬしんみりとしたフレーズで続いています。
その中で、イェスパー・ルンゴーのベース・ソロが光っており、後半はチェットがこれまた弱々しいラッパで締めくくっています。
続く「I REMEMBER YOU」も、チェットはヴォーカルでスタートしますが、スキャットを交えながらの声は早めのテンポで、まずまずの内容になっており、続くジョーダン、イェスパーのソロ順序も同じですが、チェット抜きのピアノ・トリオ演奏が良いです。


下は、3枚の中で最後となるオランダのクラブでの収録アルバムです。
「STAR EYES」 Marshmallow MYCJ-30090

1. WALKIN(13分15秒)
2. SOLAR(12分05秒)
3. STAR EYES(18分45秒)
Chet Baker (tp) Duke Jordan (p) Jesper Lundgaard (b)
録音 1983年11月28日

チェット・ベイカーにしては手慣れた選曲で、演奏時間はいずれも10分を超えており、この日の演奏はチェットのラッパが一番良く鳴っていることから、体調も良かったのだと思われます。
相方を務めるデューク・ジョーダンも何時になくハードなタッチで好演しており、3人がソロを取る度に聴衆が沸くところが捉えられています。
「WALKIN」でのチェットは、最初のテーマ部でミストーンもありますが、次々と繰り出すフレーズで6分近くを一気に吹ききっており、「STAR EYES」でも、テーマの後と、ピアノ、ベースの後のソロを合わせると11分を超えるワンマンショーを展開しています。
また「STAR EYES」は、ジョーダンが4小節のイントロを弾いた後チェットの出番となりますが、中間部もパラパラとスケールを淀みなく吹いており、ジョーダンはチャーリー・パーカーと演っていた時代のようなフレーズも出てきて、当日の3曲の中では一番張り切っているように感じられます。
また、イェスパー・ルンゴーのベースも骨太の音で2人を支えており、3曲共にソロも充実しています。

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