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チェット・ベイカーが一番好きだったという演奏集(CD)

2024-03-28 | JAZZ (CD)
雑誌、ジャズ批評の中でのヒロ川嶋氏によると、チェット・ベイカ―自身が最も好きなアルバムだそうで、このアルバム(CD)を取り上げて見ました。

「Broken Wing」 EmArcy UCCM 3003
 
1. Broken Wing
2. Beautiful Black Eyes
3. Oh You Crazy Moon
4. How Deep Is The Ocean
5. Blue Gilles
6. Beautiful Black Eyes (2 takes)
7. How Deep Is The Ocean (2 takes)
Chet Baker (tp, vo) Phil Markowitz (p) Jean-F-Jenny-Clark (b) Jeff Brillinger (ds)
録音 1978年12月28日

アルバムのタイトルとなっている「 Broken Wing」はミュートによる演奏で、ピアニストのフィル・マーコウィッツの端正なピアノが、チェットのミュート・プレイにうまく合致しています。
続く「Beautiful Black Eyes」は、彼が亡くなるまでに幾度もレコーディングしている曲ですが、こちらはジャン・F・ジェニー・クラークのズシーンと響くベースが全体を支配しており、陰影を付けた演奏で素晴らしいです。
「Oh You Crazy Moon」は最初と最後の夫々1コーラスを歌たっていますが、後半のコーラスはスキャットを織り交ぜながらの好演で、中間部のピアノ・トリオの演奏はここだけでも一聴の価値があります。
スタンダードが2曲並べられていますが、ミディアム・テンポで軽快に演奏される「 How Deep Is The Ocean」は、チェットのラッパが淡々とメロディを吹く中で、ドラマーのビートがより強調され演奏を鼓舞しており、後半ではジェニー・クラークのピチピチと歯切れの良いベース・ソロと、ドラムスのソロが挿入されています。
「Blue Gilles」はゆったりしたテンポで、チェットのオープン・トランペットによる演奏が奥深さを感じるし、続くピアノとベースのソロもじっくり聴くことが出来ます。

聴き終わっての感想ですが、バックのサポートも良く、チェットのミュート、オープンのラッパと、ヴォーカルが良い出来である演奏集です。


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