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イリノイ・ジャッケーのオールスター・セッション

2019-07-14 | JAZZ
イリノイ・ジャケーが、ロイ・エルドリッジを迎えて吹き込んだオールスターによるスタジオ録音
「SWING′S THE THING」 VERVE MGV-8023
  
1. LAS VEGAS BLUES
2. HARLEM NOCTURNE
3. CAN′T WE BE FRIENDS
4. ACHTUNG
5. HAVE YOU MET MISS JONES ?
6. LULLABY OF THE LEAVES
ROY ELDRIDGE(tp) ILLINOIS JACQUET(ts) JIMMY JONES(p)
HERB ELLIS(g) RAY BROWN(b) JO JONES(ds)
録音 1956年10月16日
このアルバムは、華やかさは無いけれど、ミデアム・テンポを中心に落ち着いた演奏を聴くことが出来ます。
軽快で、スイング感溢れるブルースで始まる「LAS VEGAS BLUES」は、イリノイ・ジャケーのサックスとロイ・エルドリッジのミュートのユニゾンによるリフが粋で、まるでカウント・ベイシーのスモール・コンボのような雰囲気を持っています。
続く「HARLEM NOCTURNE」は、サム・テイラーやシル・オースチンの演奏でも有名な曲ですが、ジャケーのプレイは抑制を利かしたジャズ・サックスのお手本のように誇張したブローは無く、続くエルドリッジもその雰囲気をそのまま受け継いでいます。
そういえば、松本英彦の演奏も生のステージで聴いたことがありましたが、その時もこのジャッケーに劣らぬ演奏でした。
「CAN′T WE BE FRIENDS」は、ジミー・ジョーンズのピアノ・プレイからロイのオープン・トランペット、ハーブ・エリスのシングル・トーンによるギター、そして締めくくりはジャケーのテナーへとゆったりと流れるような見事なソロの受け渡しがあります。
唯一リーダーのオリジナルである「ACHTUNG」は、全6曲の中で最も早いテンポで演奏されますが、エルドリッジはハイノートを駆使したエキサイトな演奏を展開していて、曲の後半で行われるサックスとトランペットの4小節交換も聴きごたえがあります。
一方「HAVE YOU MET MISS JONES ?」では、貫禄あるジャッケーの演奏に続いて、エルドリッジ~エリスのソロとなりますが、エルドリッジは楽器の特徴を生かして低音から高音までの音域をフルに使い、ビブラートやダーティな音も駆使していて、この曲に限ってはエルドリッジの独壇場となっています。
最終曲の「LULLABY OF THE LEAVES」は、しっかりしたリズムが刻まれた上を、少し早いテンポによりジャキー~エルドリッジの順で淡々とソロが受け渡され5分30秒が終了します。
このアルバムで、時折り合いの手を入れてアクセントを付けているハーブ・エリスのギターが中々効果的です。


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