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バド・ジョンソンとケグ・ジョンソンの共演盤

2019-07-21 | JAZZ
余り聴く機会のないバド・ジョンソンの「レッツ・スイング」、
これは国内盤ですが、彼のアルバムが1枚だけあったので、イリノイ・ジャケーに続いて、同じスタイルの彼のアルバムを取り出してみました。
「LET′S SWING」 SWINGVILLE 2015
  
1. SERENADE IN BLUE
2. I ONLY HAVE EYES FOR YOU
3. DOWNTOWN MANHATTAN
4. SOMEONE TO WATCH OVER ME
5. FALLING IN LOVE WITH LOVE
6. BLUES BY BUDD
7. UPTOWN MANHATTAN
BUDD JOHNSON(ts) KEG JOHNSON(tb) 
TOMMY FLANAGAN(p) GEORGE DUVIVIER(b) CHARLIE PERSIP(ds)
録音 1960年12月2日
1910年生まれのバド・ジョンソンが、弟のケグ・ジョンソンをパートナーとして録音した1枚です。
バド・ジョンソンも前回記載したイリノイ・ジャキー同様、テキサス出身の豪快なサックス奏者の一人です。
オリジナル盤はプレスティッジ傍系のスイングビルの2015番として発売されていますが、日本ビクターから発売された国内盤は、プレスティッジ・レーベルとなっています。

いきなりトレモロによる無伴奏ソロで始まる「SERENADE IN BLUE」は、グレンミラーの演奏を聴いた記憶がありますが、バド・ジョンソンによるバラード演奏も中々のもので、ラストもイントロと同様にトレモロを生かした無伴奏で締めくくっています。
「I ONLY HAVE EYES FOR YOU」も有名なポピュラー曲で、交互にソロを取る後ろでプッシュするチャーリー・パーシップのドラムスが非常に効果的です。
彼のオリジナルである「DOWNTOWN MANHATTAN」と、「UPTOWN MANHATTAN」という対比する2曲も含まれていて、ダウンタウンの方はリフによるテーマを持っており、全員のソロの交換を経て、曲の後半でのドラムソロが力強く、一方のアップタウンのほうは、ワークソングにも似た面白い曲で、ドラムスを除く全員が交互にソロを取っています。
「SOMEONE TO WATCH OVER ME」では、バド・ジョンソンのテナーの後ろでオブリガートを付けるケグ・ジョンソンがいて、後半ではバド・ジョンソンとベースのジョージ・デュビビエのユニソンによる演奏を聴くことができます。

「FALLING IN LOVE WITH LOVE」は、バド・ジョンソンのメロディをなぞる形のソロに続いて、トミ・フラ~ケグ~バドと受け渡された後は、ベースとドラムスによる4小節交換を経てテーマに戻りますが、耳慣れたスタンダードのスムースな演奏は心地いいです。
リーダーのオリジナルである「BLUES BY BUDD」は、演奏時間が10分にもなる長尺曲で、テキサス・テナーの本領が発揮されていて、続くケグのトロンボーンのロング・ソロは、中音部を活かしてそつなく纏めており、トミフラ~デュビビエのソロを経て、最後はサックスとワウワウを使ったトロンボーンの掛け合いとなるこのアルバムのハイライトを占める1曲となっています。
このアルバムにおける相方のケグ・ジョンソンは、出番が少ないもののバド・ジョンソンの実弟であるからして、2人の呼吸もぴったりです。
アルバム全体を通して、ベテランのジョージ・デビュビエのベース・ソロの出番が多くあるのも特徴の一つとなっています。


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2 コメント

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僕も持っています (azumino)
2019-07-21 20:18:23
こんばんは

バド・ジョンソンのアルバムは、アーゴの「French Cookin」が好きなのですが、このアルバムも持っています。トミー・フラナガンの名前にひかれて買ったものですが、スタンダード曲など楽しめます。バド・ジョンソンは、いまでこそ渋めで喧伝されることもないですが、結構なスタイリストだと思っています。
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バド・ジョンソン (ashita45th)
2019-07-21 20:54:17
azumino さん
こんばんは
何時もコメントありがとうございます。
テキサステナー・マンと言われる人は、他にも大勢いますが、その中でもバド・ジョンソンは控えめな奏者だと思います。
そしてマイナー・レーベルでもあるこのレコードは、聴く人も少ないのではと思っていましした。
今回掲載したものは、1979年に日本ビクターから発売された「マスターズ・オブ・テナー・セレクション」からの1枚で、このシリーズは一通り購入して聴きましたが、現在手元に残っているのはこのバド・ジョンソンだけになりました。
70年代から80年代にかけて発売された国内盤には良盤が多くあり、今はそれを1枚づつ聴き直しています。。
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