第182回は、マックス・ローチがサンフランシスコのジャズ・ワークショップで行ったライブ盤です。
「SPEAK, BROTHER, SPEAK」 fantasy 86007
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7a/1b/79a5ac1348d6abaabd6548a828739732_s.jpg)
1. SPEAK BROTHER SPEAK
2. A VARIATION
CRIFF JORDAN (ts) MAL WALDRON (p) EDDIE KHAN (b) MAX ROARCH (ds)
録音 1962年10月27日
このアルバムが録音された時期は、マックス・ローチが黒人の自由と解放を求める公民権運動に深くコミットしていた時期であり、アルバムのタイトルは「同士よ、主張せよ!」と、強いメッセージが込められたものになっています。
演奏は、レコードの片面1曲づつのロング・バージョンでありながら、少しもダレること無く、しかも演奏から政治色を感じることはなく、純粋に演奏を楽しめるアルバムとなっています。
タイトル曲の「SPEAK BROTHER SPEAK」は、マックス・ローチの強力なリズムをバックに、クリフ・ジョーダンのテナー・サックスによる力演の後はテンポが3拍子に変わり、マル・ウォルドロンの特徴であるパルス的でリズミックな演奏に変わり、続いてエディ・カーンのベース・ソロへと受け渡され、最後は、マックス・ローチのドラム・ソロで、バス・ドラでのパルスを刻みながら、スネヤ、ハイハット、タムタムを駆使して何時もの変調子によるローチのパターンと成っています。
この曲は、ソロが入れ替わる度に4人のブレイクを挟んでおり、各人の演奏はダレること無く25分があっという間に終了します。
もう一方の「A VARIATION」は、哀愁を持ったメロディの曲で、テナー・サックスによる自由なテンポでテーマが提示され、その後ミディアム・テンポに移って、ピアノ、テナー・サックス、ベース、ドラムスの順にソロが受け渡されます。
演奏の中で、マルのピアノは節々に彼独特のフレーズが出てくるパターンを多用しながら強烈にスイングしているし、ベース・ソロもゴリゴリ・ブンブンと力強く、御大のローチは多彩なリズム・パターンを駆使し打ちまくっていて、レコード両面を通して出番の多いクリフ・ジョーダンのプレイにより演奏が引き締まっています。
「SPEAK, BROTHER, SPEAK」 fantasy 86007
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1. SPEAK BROTHER SPEAK
2. A VARIATION
CRIFF JORDAN (ts) MAL WALDRON (p) EDDIE KHAN (b) MAX ROARCH (ds)
録音 1962年10月27日
このアルバムが録音された時期は、マックス・ローチが黒人の自由と解放を求める公民権運動に深くコミットしていた時期であり、アルバムのタイトルは「同士よ、主張せよ!」と、強いメッセージが込められたものになっています。
演奏は、レコードの片面1曲づつのロング・バージョンでありながら、少しもダレること無く、しかも演奏から政治色を感じることはなく、純粋に演奏を楽しめるアルバムとなっています。
タイトル曲の「SPEAK BROTHER SPEAK」は、マックス・ローチの強力なリズムをバックに、クリフ・ジョーダンのテナー・サックスによる力演の後はテンポが3拍子に変わり、マル・ウォルドロンの特徴であるパルス的でリズミックな演奏に変わり、続いてエディ・カーンのベース・ソロへと受け渡され、最後は、マックス・ローチのドラム・ソロで、バス・ドラでのパルスを刻みながら、スネヤ、ハイハット、タムタムを駆使して何時もの変調子によるローチのパターンと成っています。
この曲は、ソロが入れ替わる度に4人のブレイクを挟んでおり、各人の演奏はダレること無く25分があっという間に終了します。
もう一方の「A VARIATION」は、哀愁を持ったメロディの曲で、テナー・サックスによる自由なテンポでテーマが提示され、その後ミディアム・テンポに移って、ピアノ、テナー・サックス、ベース、ドラムスの順にソロが受け渡されます。
演奏の中で、マルのピアノは節々に彼独特のフレーズが出てくるパターンを多用しながら強烈にスイングしているし、ベース・ソロもゴリゴリ・ブンブンと力強く、御大のローチは多彩なリズム・パターンを駆使し打ちまくっていて、レコード両面を通して出番の多いクリフ・ジョーダンのプレイにより演奏が引き締まっています。