あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

チェット・ベイカーの諸作を聴く(ストリングス・アルバム)

2024-02-04 | JAZZ
1959年7月に単身でイタリアに渡ったチェット・ベイカーが、前作の「イン・ミラノ」に続いて大編成のストリングスを従えて録音したもので、原盤はJAZZLANDの「with Fifty Italian Strings」です。

「Sings And Plays」 JOKER SM 3035(JAZZLAND JLP 21)
  
 1. I Should Care
 2. Violets For Your Furs
 3. The Song Is You (*)
 4. When I Fall In Love (*)
 5. Good-Bye
 6. Autumn In New York
 7. Angel Eyes (*)
 8. Street Of Dreams
 9. Forgetful (*)
10. Deep In A Dream (*)
Chet Baker (tp, vo*)  Len Mercer and His Orchestra
録音 1959年10月5日

内容は、スローテンポを中心としたイージー・リスニングに近い演奏で、トランペットのみの演奏による曲は、メロディをストレートに吹くだけですが、ヴォーカルは、若々しい声でしっかりと歌っており、ヴォーカルが入った(*)の中で唯一アップテンポで歌う「The Song Is You」は、軽快で心地良く聴くことができました。


なお、チェット・ベイカーのストリングス・セッションは、1953年から54年に掛けて録音したコロンビア盤もあり、こちらは豪華なメンバーを集めたセッションとなっていて、アレンジャーにはジョニー・マンデル、マーティ・ペイチ、ショーティ・ロジャース等が名を連ねており、大手レコード会社らしい企画です。
これは10年ほど前に入手していましたが、ストリングスがらみで比較も兼ねて改めて聴いてみました。

「Chet Baker and Strings」 COLUMBIA CL 549
  
 1. You Don't Know What Love Is
 2. I'm Thru with Love
 3. Love Walked In
 4. You Better Go Now
 5. I Married an Angel
 6. Love
 7. I Love You
 8. What a Diff'rence a Day Made
 9. Why Shouldn't I
10. A Little Duet
11. The Wind
12. Trickleydidlier
Chet Baker (tp) Bud Shank (as) Zoot Sims (ts) Russ Freeman (p) 
Joe Mondragon (b) Shelly Manne (ds) with Strings
録音 1953年12月30, 31日、1954年2月20日

ここでのチェットは、歌を封印してトランペットのみで参加しています。
また、アレンジはトランペットをうまく引き出しており、スペシャル・ゲストのアドリブも決して邪魔にならないように工夫されています。

ズート・シムスは「Love Walked In」「I Married an Angel」「 Why Shouldn't I」「Trickleydidlier」で、一方のバド・シャンクは「Love」「 I Love You」「What a Diff'rence a Day Made」で、またラス・フリーマンもいくつかの曲の随所でソロを取っており、ゲストがフューチャーされているパートはオケがバックに回るというアレンジが施されています。
なお、「A Little Duet」は、短い演奏ながらチェットとズートを中心としたアレンジでオケは完全に引っ込んでいて、このアルバムの中では一番の聴き所のように思います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2024年2月の富士山 | トップ | 富士吉田市のジャズハウス ON... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

JAZZ」カテゴリの最新記事