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西條孝之介の復活アルバム

2021-08-15 | JAZZ
これは少し古い録音ですが、西條孝之介がこのレコーディングを皮切りに暫くの沈黙から抜け出して復活することになった1枚です。

「INCARNATION」 AUDIO LAB ALJ 1037
  
1. I CLOSE MY EYES
2. LOVER MAN
3. BLUES IN F
4. BALLAD MEDLEY(*)
西條孝之介 (ts) 菅野邦彦 (p) 鈴木憲 (b) 宮沢昭一 (ds)
小川庸一 (cong) 岡崎広志 (as *4)
録音 1975年7月15日

1956年「ウエスト・ライナーズ」を結成後、メンバーを入れ替えながら活動も、一時期ジャズ界から引退してしまった西條孝之介ですが、このアルバムのタイトルである「インカネーション」は、再びこの世界に戻ってきたことを如実に表しているのではと思います。
4曲の内の3曲は9分を越えるような演奏ですが、菅野邦彦を相方に選んだ好演奏・好録音は、このアルバムの価値を一層高めています。
西條は「 I CLOSE MY EYES」や「 BLUES IN F」において、暖かくも力強い音色で、アドリブ では知名曲をも挟みながらグイグイ押していき、これに絡む菅野のピアノが素晴らしいです。
しかし、ピアノ・トリオのバックではさほど気にならないパーカッションは、西條の演奏の後ろでは少し耳障りに思えます。
一方、バラード演奏における西條と菅野のプレイはこれまた絶品であり、「LOVER MAN」における西條の次々と繰り出されるスムースなフレーズに加え、菅野の特徴ある高音部のフレーズと、ピアニシモによる美しい響きが抜群の出来栄えです。
最終曲の「BALLAD MEDLEY」は3曲が演奏されており、「WHAT’S NEW」では西條が、「MY ONE AND ONLY LOVE」では菅野がソロを取っており、そして最終曲の「WHEN SUNNY GETS BLUE」では、この1曲のために参加した岡崎広志のアルトがフューチャーされています。

西條孝之介は、このアルバムを切っ掛けに次々とアルバムを発売して行くのですが、私はそれらを楽しみにしていた一人でもあります。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメント、ありがとうございました。 (masamikeitas)
2021-08-18 00:35:38
ashita45thさん,こんばんは。

百二歳で亡くなった素晴らしいお母様の事を教えて頂き、ありがとうございました。

本格的なジャズは苦手ですが、軽いジャズならリズムに乗って聴くことがあります。😊
返信する
ありがとうございます (ashita45th)
2021-08-18 05:59:02
masamikeitas さま
おはようございます。
ブログを立ち上げたのが2013年で、その時がジャズを聴きはじめてから45年だったことから45thとしました。
これからもどうそ宜しくお願いいたします。
返信する

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