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私の愛聴盤(第201回)

2025-03-09 | 私の愛聴盤
第201回はドナルド・スミスの「LUV」です。

「LUV」 WHYNOT PA - 7154

1. Mystic Man
2. Stillness
3. Nameless
4. Call Of Liberation
5. The Magnetic “A”
6. To Yaisa And Wanda With Luv
Donald Smith (p) Cecil Mcbee (b) Jack De Johnette
録音 1976年8月21日


このWHYNOTレーベルは、全て悠 雅彦さんのプロデュースによるもので、このアルバムの表紙のスミスの家族も悠さんが撮ったものです。

収録されている6曲は、このアルバムに参加している3人がそれぞれ2曲を出し合っており、
「Mystic Man」と「Stillness」がセシル・マクビー、
「Nameless」と「The Magnetic “A”」がジャック・ディジョネット、
「Call Of Liberation」と奥さんと娘さんの名前が入った「To Yaisa And Wanda With Luv」をドナルド・スミスが提供してします。

1曲目の「Mystic Man」はアップ・テンポで演奏され、この曲の提供者であるセシル・マクビーのフィンガリングが素晴らしく、後半はィィジョネットが静と動を使ったドラム・ソロで締めくくっています。
続く「Stillness」は、フリー・リズムの中で、繰り返し出てくるフレーズは、一聴するとポール・ブレイではないかと思わせる部分もありますが、ピアノとベースによる対話が印象的です。
「Nameless」では、ディジョネットの激しいアタックに乗って、スミスがピアノをフルに鳴らしながら突っ走っていますが、この曲でもマクビーのベースが演奏の軸を握っている様に思います。
ドナルド・スミスのピアノ演奏は、時にセシル・テイラー張りのリズミックで打楽器的であり、それはこの「Call Of Liberation」で顕著ですが、メロディックな部分をも交えながら、3者が作るサウンドはこのアルバムのハイライトです。
「The Magnetic “A”」は、テーマ部分こそ4ビートで演奏されますが、その後は節度を保ちながらも縦横無尽に走るピアノが痛快な演奏です。
また、ピアノ・ソロで演奏される「To Yaisa And Wanda With Luv」は、前半が鍵盤をフルに使ってのダイナミックな演奏で、後半は一転して音数をセーブして「静」の演奏となっています。

ドナルド・スミスはロニー・リストン・スミスの弟で、これが彼のリーダーとしての最初のアルバムですが、2人の強力なリズム陣に支えられて、その実力を十分に発揮すると共に、曲ごとに色々と変化を付けていて、繰り返し聴いてもその度に何か新しい発見があるようなスリルある演奏集です。


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