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ジャック・ディジョネットのピアノ・プレイ

2024-06-23 | JAZZ
ジャック・ディジョネットのピアノ・プレイが堪能出来るアルバム

「JACKEYBOARD」 TRIO PA-7086
  
1. McCoy's Tune
2. Fun Calypso
3. Minority Blues
4. Jack's Blues
Jack DeJohnette (p, melodica) 古野光昭 (b) ジョージ大塚 (ds)
録音 1973年8月6日

ドラマーが本職?のジャック・ディジョネットが、全曲ピアニスト(1曲はメロディカを使用)として参加したアルバムで、2人の日本人をパートナーとしてトリオで演奏した4曲が収録されています。
1曲目の「 McCoy's Tune」は、その名もマッコイ・タイナーのオリジナルで、テーマの後はアップ・テンポで、作曲者に劣らぬアドリブを展開しており、後半はドラムスとの8小節交換を経て、テンポを落として更にイマジネイティヴなソロを聞かせてくれます。
「Fun Calypso」は、その名からも分かるカリプソナンバーで、4小節を基本としたテーマ部をピアノ・ソロでスタートし、その後はリズム陣の2人が加わりますが、ジョージ大塚のドラミングがその雰囲気を盛り上げており、ディジョネットのテクニックにも注目の1曲です。
レコードのB面では、2曲のブルースを演奏しています。
悠雅彦さんのライナーノーツによると、「 Minority Blues」は、このレコーディングの最後の録音となった演奏で、当初はディジョネットのお遊びと思っていたようだったが、そこへベースとドラムスがあわてて入って言った様で、最初の部分は演奏が乱れているのでカットせざるを得なかったと書かれています。
そこで、注意深く聴いてみると、確かに冒頭部分はテーマらしき部分が明確ではなく、なんとなく演奏が進行しているように聞こえますが、次第に盛り上がっていき、ディジョネットのテクニックとドライブ感に圧倒される演奏となっています。
また、「Jack's Blues」ではディジョネットが、メロディかを吹いており、無伴奏でテーマを吹いた後、テンポを上げて2人が加わりますが、ノリノリのディジョネットが最後までペースを乱さず熱演を展開しています。

このレコードは、普段はドラマーとして多くのアルバムに参加しているジャック・ディジョネットの、ピアニストとしての素晴らしいテクニック収めた1枚であり、日本のレコード会社でなければ出来なかった企画であったと思います。
トリオ・レコードと、このレコードの制作に関わった鯉沼利成さんと悠雅彦さんに感謝のアルバムです。

コメント
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