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チェット・ベイカーの諸作を聴く(TWILIGHT ENNUI)

2024-02-25 | JAZZ
掲載したのは国内盤ですが、原盤はオランダのタイムレスからの「ミスターB」です。

「TWILIGHT ENNUI」 Timeless RJL-8090
  
1. Dolphin Dance
2. Ellen And David
3. Strollin'
4. In Your Own Sweet Way
5. Mister B
6. Beatris
Chet Baker (tp) Michel Grailler (p) Riccardo Del Fra (b)
録音 1983年4月18日

これは良く知られた4人のジャズメンのオリジナルを中心にしたプログラムとなっていて、ドラムレスによるトリオ編成というところからも、チェットがこれらをいかに演奏するかも興味深いアルバムです。

ハービー・ハンコックの「Dolphin Dance」を軽やかに、ホレス・シルバーの「Strollin'」は、高音部で苦しい部分も散見されますがファンキー色にならず、ディブ・ブルーベックの「In Your Own Sweet Way」は、ミス・トーンもありますがサラっとした感じのプレイとなっています。
また、前回掲載した「Chet Baker & Steve Houben」でも演っていたサム・リヴァースの「Beatris」は、多くのミュージシャンが取り上げている名曲ですが、シンプルな編成であるからしてこれもほぼ同じテンポで淡々とこなしています。

このアルバムにはチェットのオリジナルが2曲入っていますが、「Ellen And David」は美しいメロディを持ったバラードとなっていて、参加している3人がそれぞれソロを取っています。
一方の「Mister B」は、対照的にアップ・テンポで演奏していますが、これも同じ雰囲気を持ってマイペースの演奏に終始しています。

後期のアルバムの中では、2人の共演者のサポートにも支えられてチェットのトランペットが比較的良く鳴っており、このレコーディングは体調が良かった時の収録のように思います。

コメント
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