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キャロル・スローンの企画盤

2021-05-23 | JAZZ
北村英治のダイレクト・カッティング盤に続いて、こちらはダイレクト・カッティング(TAKE2)と、同日録音のアナログ・テイク(TAKE1)がある2枚のレコードです。

「SPRING IS HERE」 LOB LDC 1008, LDC 3008
 
1. HONEYSUCKLE ROSE
2. SPRING IS HERE
3. LOVE IS HERE TO SAY
4. I’M GLAD THRE IS YOU
5. THAY CAN′T TAKE THAT AWAY FROM ME
6. ′S WONDERFUL
7. BUT NOT FOR ME
CAROL SLOANE (vo) ROLAND HANNA (p) GEORGE MRAZ (b)
録音 1977年10月23日

このような企画ものに、どれだけの方が興味を示すのかは分かりませんが、キャロル・スローンのアルバムを収集している私にとっては、どちらも購入対象のアルバムで、2つのレコーディングの音質と、微妙に異なる演奏の違いを楽しむことができます。
バックを務めるのは、歌伴で定評のあるローランド・ハナ(p)と、相性の良いジョージ・ムラーツ(b)であり、ドラムレスであることから、スローンの歌をじっくりと聴くことができます。
2枚のレコードは、ダイレクト・カッティングのTAKE2の方が先に発売されたのですが、一緒に聴く場合は、演奏の組み立てなどの違いも分かることから後発のTAKE1を収録したアナログ・テイク盤から片面ずつ比較しながらとしています。

スローンは、2曲目の「SPRING IS HERE」でバースを無伴奏で歌いだしたり、続く「LOVE IS HERE TO SAY」では、頭のベースの1音で音程をつかんで歌い出すなど、彼女の実力のほどが伺えます。
また、最も早いテンポで歌う「′S WONDERFUL 」は、スキャットも織り交ぜながら非常にスムースな流れの歌を披露しており、中間で2コーラスのソロを取るハナや、ウォーキング・ベースを始め弓弾きで応えるムラーツも良いです。

2枚の音質ですが、ヴォーカルは感情までがしっかり伝わってくるような雰囲気と、ピアノもよりクリアで収録されているダイレクト盤が素晴らしく、一方で、ベース音は甲乙つけがたいのですが、全体のバランスではアナログ盤の方が好みです。

このレコーディングは、ダイレクト・カッティング盤を売りに発売されたのですが、このアルバムが廃盤となった後も、多くの視聴者から再発売を待望されたことで、異なった条件のレコードを発売するという普通ではありえないロブスター企画にも拍手の2枚です。

この2枚、過去にダイレクト・カッティングのレコードで、掲載済です。

コメント (2)
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